第17話:最後の番人とかつてない危機〜最悪の状況とは、英語で言うとworst situation
『よくここまでたどり着いたな・・・ワシこそがこの洞窟最後の番人・・・』
風月・咲夜・美希
「キャ〜ッ!!!」
風月達は悲鳴を上げた。
『コラ、人の話を聞けぃ!!』
風月・咲夜・美希
「!!」
風月達は悲鳴を上げるのを止めた。
『全く、近頃の若い者はしつけがなっとらん!!普通、人を見て悲鳴を上げるか?』
咲夜
「そないな事言うたかて・・・」
風月
「あなた、見かけからして人じゃないじゃないですか。」
美希
「そうだな。強いて言うなら化け物だ・・・」
『全く、近頃の若い者は・・・ワシはこれでも元人間だったのだ!』
美希
「元、人間!?」
咲夜
「オマエが!?」
咲夜と美希は驚いた。
『そうだ。ワシは元々この洞窟に迷い込んだ旅の者だった・・・3日3晩出口を探し続け、ついには疲れて動けなくなった。そんなワシを、当時この洞窟に元々住んでいた怪物共が襲ったのよ・・・ワシは必死に抵抗し、1匹1匹ずつ確実に数を減らしていった・・・そして、最後の1匹を倒したその時だったよ・・・ワシの体に怪物共の体の一部がついていたのは・・・ワシはもう、人間ではなくなっていたのだ。』
風月
「聞いた事がある・・・蠱毒・・・数多の動物を1ヶ所に閉じ込めて殺し合わせ、ただ1匹生き残った者を食べればその魔力を得られるという話を・・・」
『そうだ。ワシはその力を使い、この洞窟に住み着いた他の怪物共を従わせた・・・そして、もっとも目を掛けた3体を私の側近としたのだ。唐揚げ、バトラス、Mr・ガメレオの3体をな・・・』
咲夜
「アンタの目的は何や?」
『ワシの目的は、いつの日かこの洞窟を出て、部下達と共に地上世界を征服する事・・・そのためには、オマエ達をむざむざ帰すワケにはいかぬ。ここで果て、このガルムバルム・ロックの血肉となるが良いわ!!!』
巨大な怪物、ガルムバルム・ロックは風月達に襲いかかった。
巨大な手が、咲夜と美希を襲う。
咲夜
「ファイアァァァ!!」
咲夜はファイアで手を熱した。
咲夜
「美希さん!アイスで冷やして!」
美希
「わかった!アイスゥゥゥ!!」
美希のアイスで急激に冷やされ、手は砕けた。
『ぐぉ・・・お・・・』
風月
「余所見はいけませんよ?」
風月がロックの後ろに回り込んだ。
風月
「シュプジュガロ・スプリイス!!ザマザケル・スプリイス!!フォルエムル・スプリイス!!ウィンギコル・スプリイス!!」
風月は4つの呪文を叩き込んだ。
『ご・・・が・・・』
風月
「トドメです!ギガム・スプリイス!!」
風月は強力な衝撃波を撃ち込んだ。
『ぐわぁぁぁぁぁ・・・!!!』
ガルムバルム・ロックは大爆発した。
咲夜
「やった!勝ったんや!」
美希
「私達の力で、勝ったんだ!」
風月
「イヤ・・・まだ・・・です・・・」
咲夜・美希
「え!?」
咲夜と美希が爆発した方向を見ると、そこには・・・
『ククク・・・さすがここまで来るだけはあるな・・・だが、その程度では『我』には勝てぬ・・・』
唐揚げの鱗とガメレオの皮膚をまとったガルムバルム・ロックの姿があった・・・
周囲にはバトラスモニター状の盾が渦巻いている。
『ククク・・・次は我の番だ・・・』
ロックは口から巨大な舌を出すと、美希目掛けて放った。
美希
「あわわわ!!」
美希は走り出したが、あっという間に追いついてきた舌に巻きつかれてしまった。
グルル!!
美希
「キャアアア!!」
咲夜
「美希さん!!」
ロックは舌を巻き取り、美希を持ち上げ口の近くまで引き寄せた。
美希
「うぐぅぅ・・・」
風月
「美希さん!!」
風月は美希を助けようと、攻撃をした。
『邪魔だ・・・』
ロックの手から放たれた光線が、風月を直撃し吹き飛ばした。
風月
「・・・ガッ・・・」
風月は倒れた。
咲夜
「ふ、風月ちゃん!!」
咲夜はロックに攻撃しようとするが、ロックの威圧感の前に怯んでしまった。
風月は倒され、美希は捕まっている。
咲夜
「も、もうアカン・・・ウチら、勝たれへん・・・!!」
愛沢咲夜を、かつてない絶望感が襲った・・・ |