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恐怖の女体化劇場

恐怖の女体化劇場 その2 臨時調達

作者: 真城 悠

 どんな人員でも「手段を選ばず」調達してくれるらしいその組織とは…

 ええ、バッチリですよ。無事に公演は終わりましたんで。


 え?今到着したところ?


 そんなこと言われましてもねえ…24時間遅れじゃないですか。どうなってんですか一体。


 こちらはこちらでやっときましたから。


 そうですよ。世界的なバレエ団の公演だってんでチケットは完売です。今更、コールド・バレエのためのバレリーナさんたちだけが全員いないなんてありえませんから。


 どこから調達したかって?


 幸い近所に高校がありましてね。男子校なんですけど。


 そこの生徒たちに強力してもらいました。


 ええ、ちょちょいっと性転換して女性になってもらいましてね。


 まあ急なことだったんでちょっと困惑して泣いたりしてた生徒もいたみたいですけど、こちらも急ぎですから構っちゃいられません。


 着替えさせたり、自分の力で着替えてもらったりする時間も無かったんで、さっさと着てたブレザーの制服をバレリーナのチュチュに変形させましてね。

 ええ、そのままトゥシューズも履かせて、メイクもバッチリです。



 結局登場する全幕、背後でコールド・バレエ踊ってもらいました。



 本人たちの許可は取ったのかって?一応校長先生に許可はもらいましたよ。どのくらい理解してもらえたかは分かりませんけど。


 その後ですか?


 えーとですね…ちょっと調子が悪くなっちゃって男に戻せなくなっちゃったんですよ。


 なんで今も女に性転換したまんまですね。ええ。


 流石にそれじゃああんまりだってんで、チュチュを変形して女子のブレザーの制服に変えておいてあげました。これなら問題ないでしょう。


 そりゃもう、ちゃんとパンティにブラジャー、スリップまで完備です。その辺はぬかりありませんから。


 そうですねえ…多分もう一生男には戻れないでしょうから、あのまま女として生きていくしかないでしょうねえ。

 ま、みんなバレリーナが勤まるくらいですから、ほっそりとして可愛かったんで何とかなるでしょう。


 …そりゃあ責任は多少感じてますよ。


 なんで罪滅ぼしに戸籍も変更して、名前も本名をアレンジした女の子っぽいものにしておきましたから。この頃の日本の男の子は何ですな!本名も性別不詳みたいなのが多いですね!アレンジする必要のない子も多くて。


 両親は勿論、知っていた人間全員が最初から女の子だった認識にしておきましたからそっちも問題ありません。


 え?そっちの方が大変じゃないかって?まあ、バレリーナ調達は急いでましたから。


 大丈夫大丈夫!男子校なのに突如共学校になっちゃったクラスメートたちは、彼女たちが男だった頃の記憶があるようにしておいてあげましたから。


 あ、本人たちのケアも問題ありませんよ。


 身の回りの小道具から衣類、所持品に至るまで全て女子のものに変換してあります。


 言葉遣いも、本人が男っぽく喋ろうとしても勝手に女の子っぽく変換して喋るようになってますし、仕草も自然と女性的になるようにしてありますので不自然さはありません。


 あ、勿論男だった頃の記憶はしっかり残してありますから大丈夫です。突如他人になっちゃったりはしないので。


 え?なら性同一性障害じゃないかって?


 大丈夫ですってば。あくまでも記憶があって、自意識が連続してるってだけですから。恰好いい男やら可愛い少年を見たりしたらちゃんと少女としてときめくようになってますし、身だしなみや生理用品の知識に至るまでしっかりセットしてありますからご安心を。

 ま、最初の内は勝手に女として立ち振る舞ったりする自分の肉体と少年としての精神のギャップにちょっと混乱するかもしれませんけどそこは我慢してもらうってことで。


 え?もう男女カップルが誕生してる?


 いや~思春期の男女は行動が早いですなあ。


 ともあれ、フォローはバッチリです。舞台にも穴を開けなかったし。見事なもんでしょ?


 次はどうします?


 え?


 ああ、例の新規開店のバーでしょ?人材確保が中々出来てないっていう。


 とりあえず開店日だけはフル出勤状態にして格好つけたいと。


 お任せください。丁度近所に幼稚園があるので、そこに協力してもらいましょう。何でも男の子ばかりらしいですが、みんな妖艶なバニーガールになってもらうと…勿論、妙齢の女性に性転換してもらってです。


 物心ついたか、自我が固まったかの幼年時代の男の子がいきなり成人女性にされて裸よりもいやらしいセクシー衣装で接客させられるというのはかなりキツいですけど、こちらも大人の事情がありますからね。

 一応今度は戻せると思いますが…。


 戻れなかったらそのまま女として頑張ってもらいましょう。

 ある意味人生で一番楽しい、小学校。中学校、高校、大学時代をすっとばしてしまうのは辛いでしょうけど…ま、しょうがありませんね。


 え?いくらなんでも残酷すぎるからやめろ?


 大丈夫ですって。ちゃんと「しな」を作って女言葉でサービス出来る様に操りますから。え?そういう問題じゃない?


 といってもねえ。もうみんな性転換させちゃいました。さっき着替えが終わったところです。


 一枚ずつバニー衣装を身に着けられ、ルージュを塗り終わるまで混乱して気絶したりしてましたけど、ま、そこは蛇の道は蛇ですんで。



 ところで社長さん。


 実は別のところから依頼がありましてね。


 何でもブライダル産業の会社から、花嫁候補を出してほしいらしいんですわ。


 急ぎなもんで、オタクの会社に協力してほしいんですよ。とりあえずウェディングドレスのモデルの女性を10人ほど。


 え?小さな会社だから、社長含めて10人しかいない?仕方が無いなあ…。


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