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若者はこう生きろ!うしのフットボール 作者:万吉
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ヘッドピンを捉えろ、一撃で倒せる

⒔ヘッドピンを捉えろ、一撃で倒せる

そのころ、フットボール部はまだ同好会だった。同好会だから、高校から部費が出ない。ボールを買うお金すらない。どこのクラブも分け前が減るから、積極的にフットボール同好会を正式な部にする運動はやらない。当たり前のことだが、このままでは同好会のままで終わってしまう。
そこで、同好会を部にする作戦が始まった。
2年生が生徒会の執行部に立候補するのだ。
そして、生徒会でフットボール同好会を部にする決議をする。連中はそういう作戦を考えた。
あるとき、赤木が鬼塚先生に
「クラブの承認は学校がするんか」
と尋ねたときに
「いや、あれは生徒会がやっとる」
という答えが返ってきたことがヒントになった。それで、それなら生徒会をコントロールすればいいということになった。
連中は相談の結果、放送部に十倉、美化部に高貴、生徒会議長に山中、風紀部に丸山、文化部に広山が立候補した。
無投票当選で生徒会役員の半数をフットボール部が押さえた。むちゃくちゃな結果だが立候補なので、学校も文句はいえない。

役員は決まった。ところが、生徒会長には立候補者がいなかった。そこで、学年主任の安井先生が赤木に目を付けた。安井先生は昼休みにこっそりと赤木を呼び出して、廊下の隅でいった。
「知っているように生徒会長の立候補者がいない。君にぜひ立候補してもらいたい」
「先生、ごめんやけど、フットボールのキャプテンやからできひんわ。2つしたらどっちも中途半端になると思うから」
「先生、悪いな」
赤木はきっぱりと断った。
生徒会長などという地位には、何の魅力も感じなかった。
それより、好きなフットボールがやりたかった。

最終的には、他の立候補者が出て生徒会長も決まった。
 そして、計画どおりに、フットボール同好会を正式な部にする議案を生徒会に上程した。生徒会は議長の山中により意図的に進められ、この議案はもくろみどおりに賛成多数で可決された。目出度くフットボール同好会は部に昇格した。
おまけに、部の予算も年間20万円を認めさせ、グランドは、サッカー部から半分奪い取った。この反動で野球部の予算が大幅に減り野球の関係者からはうらまれることになった。野球部は、過去に甲子園に出場したこともある強豪だった。
ついでに十倉は、放送部長という立場を利用して、昼休みにはいつも放送室で踊りながら「キャロル」のルイジアナやファンキーモンキーベイビーを流していた。さすがにこれには、親分の職権乱用だとみんなは辟易していた。
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