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犬そっくり

作者: 天理妙我

 ボニーとクライドは犬そっくりだった。ボニーもクライドも犬の様に鳴き、犬の様に歩いた。まるで犬そっくりだったので、私も彼らを犬の様に扱ったし、またペットの様に扱った。そんな彼らは戦時食料として徴用された。法律上は犬でもペットでもないのだから文句は言えない。そして中東やアジアの国々には人間そっくりの異生物がいるらしい。人間の様に話し、人間の様に歩くという、何とも不気味な連中だ。今日も爆撃機が出撃する。

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