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異世界食堂 作者:犬塚惇平(犬派店主)
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シュークリーム

・一応ファンタジーです。
・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍はしません。
・店主は普通のおっさんです。料理以外できません。
・訪れる客は毎回変わります。ただしたまに常連となる客もいます。
・生菓子は冷暗所に保存し、お早めにお召し上がりください。

以上のことに注意して、お楽しみいただけると幸いです。
7日に1度のこの時間は、アーデルハイドにとって貴重な安らぎのひと時である。
「まあ、そんなことが……」
「ええ。お兄様ったら、自ら前線に立つなんて、ちょっと無謀だったのではないですか?」
「……そんなことは無いぞ。戦士たちの勇気を奮い立たせるため、あれは必要なことだった。後ろで指揮を取るのは父上に任せておけばよかったからな」
「でも貴方が動く必要もなかったのでは?砂の国の戦士は優秀だと聞いている」
甘く冷たい菓子で腹を満たし、牛の乳をたっぷりと入れた『カフェオレ』という温かな飲み物(最近親元からカッファの豆が届いたお陰で離宮でも飲めるようになった)を飲みながら、他愛ない話に興じる。
相手は遠い異国の貴人であろうシャリーフとラナーの兄妹と、魔術師らしい深い知恵を持ちながらもどこか高貴さと大人の余裕を感じさせるハーフエルフの魔術師ヴィクトリア。
この『店』で知り合ったアーデルハイドの新たな友人たちである。
この店でしか食べられぬ素晴らしき菓子『パフェ』と彼らとの語らいは離宮で寂しい暮らしをしているアーデルハイドにとってかけがえのないものであり、数少ない楽しみの一つである。

とはいえ、そんな時間も長くは続かない。
「……ん。そろそろ戻らないと」
ハーフエルフの魔術師が、店に入ってからの時間を考えて、ぽつりと言う。
「あら。もうそんな刻限ですか」
「……名残惜しいが仕方が無いな。ラナー。我々も行くぞ」
そういうとシャリーフは軽く手を上げてアレッタを呼ぶ。
「すまないが勘定を頼む。こちらのアーデルハイドの分も私が出す。それと、いつもどおりアイスクリームの持ち帰りを頼む」
「……私も頼む。それといつもどおりプリンの持ち帰りを」
「はい!少々お待ちください!」
2人の言葉に頷いたアレッタがこの店の店主にその旨を伝えに行く。
程なくして店主が出てくる。
「お待たせしました。アイスクリームとプリンの持ち帰り用です。どちらもお早めにお召し上がりください」
それを受け取るラナーとヴィクトリアを見ながら、アーデルハイドはふと思う。
(いいですわね。持ち帰り……)
残念なことにアーデルハイドが好むパフェはどれも持ち帰りができない。
理由は聞かずとも分かる。
食べ進めるわずかな時間でも溶け出すほどにもろい食べ物であるパフェは、日を置いて食べられるものではなかろう。
とはいえ7日に1度しか食べられぬものなのだ。何か無いだろうか。
「あの、店主さん。何か、パフェのようにクリイムをふんだんに使ってて持ち帰りに適した菓子は無いでしょうか?」
そんな考えが、アーデルハイドの口から飛び出す。
あるならよし、無いなら前に食べたフルウツサンドでも貰っていくとしよう。
そんな風に考えながら。
「うん?持ち帰りに向いてる、クリームを使った菓子ですか……そうさな」
その言葉に、店主は少し考える。
クリームを使った菓子といえば大抵のケーキには生クリームが使われているが、パフェ並にクリームがメインとなると、かなり限られる。
「……それなら、シュークリームが最適だと思われる」
そうして少し考えていた店主に助け舟を出したのはヴィクトリアだった。
この店の菓子はすべて食べたことがある彼女は、クリームと聞いてすぐに該当するものを導き出した。
「シュークリーム……ああ」
その言葉に、店主も納得する。
たしかにあれはクリームが主役だ。
「じゃあ、シュークリームの持ち帰りでいいですか?確か上の……いや、うちのはカスタードとホイップの奴になりますが」
「はい。お願いします。とりあえず……2つほど」
店主に新たに注文する。
「2つ、ですか?」
店主の言葉に、少し恥ずかしげに頷く。
「はい。どうせならば、ハンナにも分けてあげようと思いまして」
せっかくの美味しい菓子なのだ。
1人で楽しむよりは、自分に従って離宮まで来て、自分と同じく寂しい暮らしをしているハンナに食べてもらっても良いだろう。


華の帝都から離れた場所に、皇族の避暑のために建てられ、偉大なる先帝ヴィルヘイムが終の棲み処とした通称『ヴィルヘイム離宮』
そこには今、1人の可憐な皇女が住んでいる。

名をアーデルハイド。
現皇帝の最初の娘であり、偉大なる先帝の母たる帝母と同じ名を与えられた彼女は今、俗に『貧民殺し』と呼ばれる肺の病にかかり、その療養のために離宮に住んでいる。

病は怪我とは違い、神への祈りによって治すことが出来ない。
強力な魔力と緻密な儀式をもってすれば死人すら蘇らせるといわれる神官たちの奇跡の御技による治療術、人間の持つ『治る力』とでも言うべきものを活性化しても、何故か病もその分強くなり、意味を為さないのだ。
そして数ある病の中でも特に厄介なのが『貧民殺し』と俗に呼ばれる病である。

この、肺を病み、咳が止まらなくなって徐々に体力を奪われる病は、たまに人にうつる。
ごく短い時間、そばにいただけで病に冒されるというほどではないが、四六時中側から離れられぬ側仕えや世話をしていた家族などが貧民殺しに冒されたという話はあちこちに転がっている。
おまけに治す方法が数年ほどじっと何もせず、十分な栄養と休養を取る生活を送ることで、病の方が力を失うのを待つしかない。
(その環境を整える余裕が無いものはいつまでも治らず、やがて衰弱しきって死ぬことが『貧民殺し』と呼ばれる所以である)
貧民には漫然とした死を与え、豊かなものからも若き日の数年という貴重な時間を奪う。
貧民殺しはこの世界において、誰にとっても恐ろしい病なのである。

そんな病であるが故に、貧民殺しにかかったと分かった後のアーデルハイドの新たな側仕え(元々の側仕えはその翌日にはやめてしまった)を探すのは難航した。
アーデルハイドは貧民殺しに冒されたとはいえ、姫である。
それもそこいらにいくらでも転がっている小国の姫ではない。
東大陸でも最大規模の力を誇る、大帝国の姫なのだ。
無論、側仕えになるにもある程度の格が求められ、口減らし代わりに身売り同然で雇われた平民など使えない。

そこそこの家格を持ち、同時に万が一貧民殺しに冒されても困らぬ側仕え。
そんな条件で選ばれたのがハンナであった。
ヴィルヘイム離宮でアーデルハイドの側仕えを勤めるハンナは、元々帝都近郊を拠点としていた古い下級貴族の娘である。
上に兄が2人、下に弟が2人と妹が3人いる一家の長女で、帝国の建国から50年ほどの激動の波に乗り損なった実家は幼少の頃を生き残った子供の多さもあって余り豊かではなく、帝都の宮殿で働いていたハンナの仕送りをあてにするほどに厳しい台所事情であった。
また、宮殿に上がる前は結婚出来ない可能性も考え、手に職をつけるため帝国では最も一般的な大地の神の神殿で数年ほど司祭の訓練を受けており、簡単な癒しの祈りと不死者払いの術を身につけて銅製の聖印を下げることを許された助祭職でもある。

古くて由緒ある家柄で、下級ながら司祭の力を持ち、ついでに万一貧民殺しにかかっても困らぬ家庭の事情。
現皇帝は愛する娘の世話役に最適であると考えてハンナに側仕えをするよう命じ、ハンナはそれを受け入れた。
それが半年前の出来事である。

アーデルハイドの側仕えという仕事は、ありていに言えば楽な仕事であった。
仕事といえば精々がアーデルハイドの身の回りの細々とした世話に、居室の掃除くらい。
それでいて待遇は使用人室ではなく離宮の客間を一つ与えられて(もっともこれは他の使用人から隔離する意味もあるが)給金も良い。
アーデルハイドの世話以外の仕事は別に、常日頃から離宮に住み込みで働いている使用人がいるのでハンナがそれらを任されることは無い。
アーデルハイドは病人なので着ているものも豪奢なドレスなどではなく、ほとんどが部屋でくつろぐための質素なデザインで、着付けも楽なものばかりだ。
彼女の主人であるアーデルハイド自身も育ちが良すぎるのか貴族らしい嫌味や我侭もない。
運が悪ければ貧民殺しに冒されるという危険と恐怖はあるが、逆に言えばそれだけだ。
(冒されたら冒されたで帝国の方でちゃんと治るまで責任を持つと言われている。
数年も療養生活をしていたらただでさえ離宮勤めで婚期を逃しつつある結婚は確実に逃すが、そうなったら神殿に戻って正司祭を目指すつもりだ)

かくしてハンナは離宮での暮らしにもすっかり慣れ、仕事に勤しんでいた。
「失礼いたします。皇女殿下」
恭しく礼をしながら、アーデルハイドの寝室に踏み込む。
(……よし。やっぱりお散歩にお出かけになられてるようね)
ハンナはいつものようにアーデルハイドがいないことを確認する。
(ちょっと遅くなっちゃったから、さっさと片付けないと)
それから手にした水桶と布巾、箒を使い手早く部屋を磨く仕事にかかる。
7日に1度、この時間帯、彼女の主、アーデルハイドは長い散歩に出かける。
皇族にしか知らされていない秘密の抜け道でもあるのか忽然と消えてしまってどこに行ったのかまでは分からない。
だが、離宮の入り口を守る衛兵や街の民がアーデルハイドを見かけたという話も聞かないので城内にはいるのだろう。
どっちにせよ日が暮れるまでには必ず戻ってくるので、ハンナの方もそういうものだと納得している。

それに都合も良い。
何しろ病気の療養ということでこの離宮に来ているアーデルハイドは普段余り外に出ない。
主人がいる前ではシーツを替える程度ならともかく本格的な掃除は色々差しさわりがある。
そんなわけで7日分の汚れを一気に落とす好機とばかりに本格的に掃除に勤しんでいたときだった。

チリンチリンと背後から鈴の音がした気がして、ハンナが振り返る。
「あらハンナ。お掃除、ご苦労様」
「へっ!?皇女殿下!?」
まるで転移魔法でも使ったかのように突然姿を現したアーデルハイドに面食らいながら、ハンナは素っ頓狂な声を上げる。
アーデルハイドは、部屋の中に場違いに取り付けられた黒い扉から姿を現した。
何か隠蔽の魔法でもかかっているのか、アーデルハイドが扉から出てきた途端にその扉は忽然と姿を消し、見えなくなる。
そしてそこから出てきたアーデルハイドは、小さな箱を持っている。
持ち手がついた、小さな四角い箱。そこには翼の生えた犬の魔物が描かれている。
「これをどこか、寒くて、湿り気が無いところにおいておいてください。そして明日の昼、また持ってきてくださいな」
アーデルハイドからそれを渡され、思わず受け取る。
紙で出来ているらしい、精密な絵が描かれた謎の箱。
「皇女殿下。この箱には一体何が入っているのですか?」
それがどんなものなのか見当もつかないハンナは思わずアーデルハイドにその中身を問う。
そんなハンナに対し、アーデルハイドは嫌な顔ひとつせず、ハンナにその中身を告げる。
「クリイムを使った菓子である『シュウクリイム』ですわ」
「菓子、ですか?」
「はい。ヴィクトリア様が言っていました。あの店で『もっともクリイムの味を楽しめる菓子』であると」
更なるハンナの疑問に笑顔で答えるアーデルハイド。
(ヴィクトリア様って誰?っていうか店ってなんのこと!?)
その言葉に対してハンナは正直色々問いただしたい気持ちになるが、相手は皇女殿下である。
これ以上踏み込んだ質問も失礼であろう。
「……分かりました。では、預からせていただきます」
色々な疑問を飲み込み、ハンナは箱を受け取る。
「お願いね。ああ、それと明日それを持ってくるときは、一緒にカッファに乳と砂糖を添えて持ってきてくださいね」
「はい」
預かった箱は存外軽く、ハンナはますます疑問を募らせるのであった。

そして翌日。
「皇女殿下、カッファと、昨日の箱をお持ちしました」
銀の盆に昨日預かった箱と砂の国からの献上品で、花をあしらった可憐な意匠を施された陶製のカッファを入れるための道具の数々を乗せて運び、ハンナはアーデルハイドの部屋へと参上する。
「ええ。ご苦労様。それではカッファを入れてください」
「はい」
アーデルハイドの指示に従い、ハンナはカッファを入れる準備をする。
その間にアーデルハイドは卓の上に置かれた箱を開き、中身を取り出す。
「……そちらがシュウクリイムですか?」
この前教わった、砂の国の作法(帝国では馴染みのない飲み物だが、アーデルハイドはカッファに乳と砂糖を入れて飲むのを好んだので、ハンナも入れ方を覚えた)に従ってカッファを入れる準備をするハンナがアーデルハイドに尋ねる。
それは、一見すると地味な代物であった。
銀色の薄い紙のような箔の上に置かれたそれは彩り豊かな果物の類は使われておらず、上に掛けられた、白雪のような砂糖の他は茶色一色。
菓子というよりは、パンと言われた方が納得できそうな品である。
「はい。昨日、一つ頂きましたがとても美味しいんですよ」
昨日“味見”をしたアーデルハイドはその甘みを思い出し、軽く唾をのみこみながらハンナの疑問に答える。
思わず、2つとも食べてしまいたくなるが、ぐっと我慢。
アーデルハイドは最近、学んだのである。
「どうぞ。カッファです」
そっと己の前に置かれたカッファに、準備は整ったことを悟ったアーデルハイドが言う。
「ええ、ありがとう。ではハンナ。貴方もこちらに座ってください」
「へ!?」
ここに来た頃からは考えられないほどの、幸せに満ちた笑顔で、ハンナに座るように促す。
そして、予想外の言葉に固まるハンナに、アーデルハイドは言葉を重ねる。
「最近知ったのです。美味しいものは1人で食べるより、みなで食べた方が美味だと。
 ……あ、もしかして私と一緒では、嫌でしょうか?」
嬉しそうな顔から一転、悲しげな顔をしてみる。
最近出来た西の大陸の『友人』がこっそり教えてくれた技である。
「い!?いえそんなことは!」
その効果は覿面。まさか嫌ですとは言えず、ハンナは慌ててアーデルハイドと同じ卓に座る。
普通であれば不敬であると間違いなく誰かが止めに入る光景だが、何せここにはアーデルハイドとハンナしかいない。
とがめるものも誰もいなかった。
「そう、良かった。では、貴方にもこれを」
すぐに悲しげな顔から元の笑顔になり、アーデルハイドはハンナにそれを渡す。
「食べてみてください。口にあうと良いのだけれど」
そう、笑顔で言われてはハンナとて食べないわけにはいかない。
「で、では。今日のこの糧を与えてくださった大地の神に感謝をして……」
ハンナは簡単に食前の祈りを捧げると未知の食べ物に歯を立てた。
(……あれ?菓子にしては甘くないような……)
一口目。控えめに表面をかじり取ったハンナはその味に疑問を覚える。
上に砂糖がふられているだけあって確かに甘い。甘いが……物足りない。
ほのかに甘くて麦の風味が感じられる軽い生地はまずくは無いが、その菓子はハンナの知る『高級な菓子』と比べ、余りに甘みが弱い。
(なんだか重みも変だし……まあそれを言ったら皇女殿下が持ってきたことが変なんだけ……どぉ!?)
余計なことを考えながらさっさと食べてしまおうと大きめに2口目をかじり取ったハンナは再び予想外の味に面食らう。
(あ、甘い!?なにこれ!?中身が違うの!?)
その菓子は、例えるならば中身の詰まった皮袋のようなつくりの菓子らしい。
皮を破った瞬間、中身が一気にあふれ出す。
軽くて、柔らかいという言葉すら越えた、まるで雲をそのまま詰め込んだような白い中身。
甘さは相変わらず控えめだが、それだけに余計に乳の味が感じ取れる。
これまで下級ながら貴族として、一応のぜいたく品も知ってるには知っているハンナにとっても未知の味。
だがそれは、間違いなく……
「……おいしい」
「そうでしょう!?私も初めて食べたときは驚きました」
ハンナが思わずもらした感想に、アーデルハイドは更に笑みを深める。
自身が美味しいと味わうのも良いが、他の人が美味しいと言う顔をする。
それが良いのだ。この寂しい離宮暮らしで四六時中顔をあわせている世話係ならなおさら。
そして、アーデルハイドが慈しむような目で見ているのも気づかず、ハンナは更にシュークリームを食べすすめる。
(……うん。この皮。中身とあわせるのならこの甘さが弱いのがいいのね)
頭の中でそんなことを感じる。
単品では甘さが弱いだけだった皮の部分。
それに甘い中身が加わると、味がぐっと良くなる。
中身だけでは柔らかすぎるために出せない歯ごたえを与え、さらにおさえられた甘みが中身の味を引き立てている。
(皇女殿下がお勧めするだけは……あっ!?)
食べ進めていったハンナがそれに気づく。
味が……中身が変わった。
思わずハンナは己が齧り取った歯形を見る。
そこはちょうど中身の境目付近らしい。
端に見えるのは、白い、先程まで味わっていた中身の部分。
そしてもう片方は、淡い黄色の中身。
「そのシュウクリイムには、白いホイップと、黄色いカスタアドの両方が入っているのですよ」
その正体を、アーデルハイドがハンナに教える。
「カスタアド……」
その言葉を染み込ませる様に、ハンナは更に食べ進める。
白い中身……ホイップとは違い、どっしりと重みのある甘さがカスタード。
乳の味のホイップと卵の味のカスタード。
種類が違い、甲乙つけがたい2種類の中身が1つの皮の中に収められている、贅沢な菓子。
(これは……今まで食べた中で一番美味しいお菓子だわ……)
一体皇女殿下はどこでこんなものを手に入れたのかと思いながら、ついにシュークリームは無くなる。
ほう……と満足げに息を吐き……ここがどこで、誰の前かを思い出したハンナが赤面する。
「す、すみません皇女殿下!?私ったら……!」
「気にしないでください。むしろ美味しそうに食べてもらって私も嬉しいです」
口元に白いクリームをつけたまま赤面するハンナにアーデルハイドは大いに満足した。
そして、自分の分に手をつける。
(……ええ。やはりシュウクリイムもなかなか……あら?ハンナったら)
その味を楽しんでいると、ハンナが思わずといった様子でアーデルハイドを……正確には彼女が食べているシュークリームを見ているのに気づく。
その様子に。
(次は3つか4つくらい頂いてきた方が良いかも知れないですね……私も1つだと物足りない気がします)
アーデルハイドは6日後の予定を少し変更するのであった。
今日はここまで。
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