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アイコン三国志外伝 作者:小金沢

群雄の章

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外伝(韓遂伝 〇〇一)  涼州の反逆児

~~~胡族こぞくの村~~~


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「戦争だーーッ!! 戦争だろうがこんなもん!」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「お、落ち着け北宮伯玉」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「誰が落ち着くものか!
このまま手をこまぬいていれば、俺たち胡族は皆殺しだ!
だったらその前に漢民族を皆殺しにしてやる!!」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「だから落ち着けと言っている。
私も戦争には賛成だ。だが頭に血が上っていては勝てん」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「なんだ、お前も賛成なのか。それならそうと早く言え。
何か考えがあるようだな」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「ああ。いくら無能で横暴といっても相手は漢の刺史だ。
州兵だけでも我々より多いのに、討伐軍も差し向けられるだろう」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「まだるっこしい! 結論を言え!」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「我々は裏方に回り、有力者を盟主に擁立する」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「は? 意味がわからん! ちゃんと説明しろ!」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「つ、つまり漢に不満を抱いているのは我々胡族だけではない。
周辺の豪族はおろか、漢の官民にも不平分子は多い。
だが我々が蜂起しても味方になってくれるのは胡族の仲間だけだ」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「だから名声や人望のある有力者を盟主に立てて、
豪族や官民を巻き込み反漢連合軍みたいなものを作るってわけか!」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「そういうことだ。すでに何人かに目星も付けてある。
早速、接触を図ってみよう」


~~~涼州りょうしゅう~~~


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「あれ? もしかして勘違いしてる?
違う違う、詐欺とかじゃないから。
みんなで集まって、すげえことしようぜって話だから!」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「むう……。確かに悪い話ではないと予も思うのだが」


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「だったら迷うことなんてないじゃん!
そんなコスプレじゃなくてさ、本当の王様になるチャンスだぜ!」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「だが勝算はあるのか? 刺史だけではない。
漢の国そのものを相手にすることになるのだぞ」


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「俺らもあの刺史サマの横暴には頭に来てんじゃん。
民のみんなも圧政に苦しんでてさ、餓死者まで出てるし。
だったら俺たちが集まって、この国を丸ごと変えるしかないっしょ!」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「よ、よし。そうだな。民が望むならば予も立たねばなるまい」


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「そうそう、胡族と一緒にさ、すげえこと始めちゃおうぜ!」


~~~涼州 金城きんじょう~~~


挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう
「俺を反漢連合軍の盟主に擁立するだと?
寄ってたかって縛り上げて、なんのつもりかと思ったら、
冗談にも程がある」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「正確にはお前の他にもう一人いるんだが……」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「予定通りに現れなかったから捕縛できなかった」


挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう
「フン、あいつのことか。
確かにあいつが盟主の座に収まるなら、上手く行くかもしれんな」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「この涼州で最も名声を集めているのがお前とあの男だ。
それに加えて、漢の官吏をしていた宋建と王国も賛同してくれた」


挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう
「異民族に俺ら豪族、さらに漢の官吏か。
どうやら本気で国を転覆させるつもりらしいな。まるで黄巾の乱だ」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「黄巾賊なんてお遊びと一緒にするな!
殺られる前に殺る、俺たちの覚悟は本物だ!」


挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう
「断ればこの場で殺されるだけ。
俺も漢に不満が無いわけじゃない。いや、不満だらけだ。
いいだろう、その賭けに乗ってやる」


挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう
「話のわかる奴で良かった。そうと決まれば――」


挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう
「待て! ただし条件がある。
あの男を必ず連れてこい。
あいつが、韓遂かんすいがいなければ勝ち目はない」


挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく
「ずいぶんと韓遂の実力を買っているんだな。
噂は聞いているが、そんなに腕っ節が立つのか?」


挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう
「腕は大したことない。頭もそれなりだ。
だが、あいつは生まれながらの反逆児だ。
反乱軍を率いるにはこれ以上ない人材だ」


~~~涼州 金城~~~


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「はーっくしょん!」


挿絵(By みてみん) 閻行えんこう
「お風邪を召されましたか」


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「いやいや、寒いのは確かだけど、
辺章さんが噂してるんですよきっと」


挿絵(By みてみん) 閻行えんこう
「また遅刻されましたからな」


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「えへへ。辺章さん怒って帰っちゃったみたいだね」


挿絵(By みてみん) 閻行えんこう
「む……気をつけられよ。何者かが我々を見張っています」


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「おーっと、怪しい者じゃねえぜ。
隣の奴はすげえ怪しいけどさ。俺は大丈夫。ぜーんぜん怪しくない」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「韓遂であるな。予は待ちくたびれたぞ」


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「あ、その派手な服は見覚えがありますよ。
ええと、確か王国さんだったかな」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「いかにも。予が王国である」


挿絵(By みてみん) 閻行えんこう
「漢の官吏が何用だ。辺章殿はどこだ」


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「だから怪しくねえって。俺もこう見えて官吏だから。
それに辺章さんも俺らに協力してくれることになったんだよ。
だからさ、韓遂さんもさ、仲間になって欲しいなあって」


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「はは~ん。噂に聞いてますよ。
反乱軍を作ってる連中がいるって。
さてはぼくも誘いに来たんですかね?」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「よ、よく知っておるな」


挿絵(By みてみん) 宋建そうけん
「話が早くて助かるぜ!
仲間になってもらえるよな? なあ?」


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「ええ、いいですよ。ただし条件があります」


挿絵(By みてみん) 王国おうこく
「お前も条件を付けるのか。辺章と同じことを言うのだな」


挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい
「辺章さんも?
じゃあきっと同じお願いだと思いますよ。
ぼくをね、反乱軍の盟主にしてくれるんだったら、お受けします」


~~~~~~~~~


かくして胡族の二人を皮切りに、反乱軍が結成された。
黄巾の乱の鎮圧から間もなく、
涼州でも戦火が広がろうとしていた。
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