今日は何の日?
ここは、とある研究所。
休憩中、今日も今日とて、博士さんと助手君の無駄話が始まるのです。
「助手君、今日は何の日?」
「? 10月26日、日曜日ですね。10月最後の日曜日です。原子力の日、サーカスの日であり、1909年の同日には伊藤博文が哈爾浜で安重根に暗殺された日ですね」
「違うわよ助手君ッ! 私が言いたいのはそういうことじゃないの!」
「? なら、何の日ですか?」
「『博士さんと助手君』の更新日よ!」
「しょっぱなからメッタメタですね。あ、『博士さんと助手君』は毎月の最後の日曜日の正午に更新しますのでよろしくお願いします」
「カエルでも潰した方がいいかな? コォオ…」
「特徴的な呼吸法は止めて下さい。それで、今日は何の話ですか?」
「唐突だけど、助手君誕生日っていつだっけ?」
「あれ? 言ってませんでしたっけ?(プレゼントでもくれるのかな?) 1月10日です」
「じゃ、少し早いけど、プレゼントあげるわね」
「おおッ!? …ちなみに何くれるか聞いてもいいですか?」
「対になっていて、銀色をした手にはめるものよ」
「それって指…手錠でしょ!? 止めて、僕が言い切る前に通報しようとするのは止めて! まだ何もやってませんから!」
「だって誕生日が110番の日なんて、もうこれ通報するしかないじゃない!!」
「泣きそうな目で銃の代わりに携帯僕に向けて構えないでください、それトラウマなんで」
「しかも1月10日は同時に明太子の日よ。助手君、誕生日には手錠に添えて二房の明太子あげるわね、なるべくおっきいやつ」
「その明太子が何を意味してるか知っちゃうと食べられなくなりそうなので丁重にお断りします。ちなみに、博士さんの誕生日はいつなんですか?」
「3月1日よ。 ビキニデー、労働法施行記念日、マーチの日、行進曲の日、豚の日ね」
「あっ…」
「ねぇ助手君? 今、何を察してしまったのかしら?」
「いえ貧乳なのにビキニとはこれいかにと…ちょっ!? おもむろに懐から鞭取り出さないでください!?」
「ほら豚助手、ぶひぶひ奇声上げて手押し車で掘られながら行進してみなさいよ」
「あっ、ヤメテッ!? 少し気持ちいいとか思っちゃうからそうなる前にヤメテッ!?」
「ちっ」
「はぁはぁ、危なかった。危うくそういう趣味に目覚めかけるところでした。それはともかく、今日は記念日の話ですか。日本における記念日は色々とありますが、特別な由来があるもの以外は語呂合わせによる制定が多いです。例えば、11月22日で良い夫婦の日などがありますね」
「毎日何かしら何かの日なのよね。毎月の29日は肉の日だったり。何か特徴的な日とか知ってる?」
「3月30日はマフィアの日とかですかね」
「その日マフィアに一体何があったのかしら…?」
「あとは、1月3日は駆け落ちの日とかですかね」
「物騒な日ね。親御さんの娘息子への監視体制が強化される日であると共に、助手君には全く縁のない日でもあるわね」
「失礼ですね。博士さん、僕だってやるときはやりますよ!」
「あら、珍しくやる気満々ね。わかったわ、助手君。駆け落ちする時は事前に私に連絡してね!」
「え? もしそうなったら協力してくれるんですか!?」
「当たり前じゃない。水臭いわよ、助手君」
「博士さん…」
「ガチムチと細マッチョ、どっちが良い? あ、もちろん男ね」
「駆け落ち相手まで用意してもらわなくていいですからッ!?」
「でも私、どうせなら、1月20日に生まれたかったわ」
「何故です? って、ああ、玉の輿の日でしたか」
「助手君は1月25日に生まれなくて良かったわね」
「左遷の日じゃないですか!? 菅原道真が右大臣から大宰権帥へと左遷された日とされる901年1月25日に因む日です。しかし、何故です?」
「いじれる人がいなくなっちゃうじゃない」
「だと思ったッ!?」
「助手君も気をつけなさい。うちわ配ってたり観劇行ったりSMバー行ったりしてたら、すぐ左遷されちゃうんだから」
「全員政治家じゃないですか!? 税金でSMバーとか、最初見た時、リアルでネタかと思いましたよ」
「まさに未曾有の事態よね!」
「読み間違いぐらい許してあげてッ!?」
「はぁ…。私の上司の誕生日は、きっと2月12日ね」
「ブラジャーの日ですか。博士さんの上司は巨乳なんですねわかります」
「違うわ」
「あれ? てっきり博士さんが巨乳の上司さんに嫉妬してると思ったんですが」
「私の上司は、男よ」
「…知りたくなかった」