第1話
何も考えたくない。
幸せって何だよ??
俺にはそんなもの、いらねーよ。
なのに・・・
アイツはいつまでも俺に付きまとうんだ。
頼んでもないことを・・・アイツは懲りずにやる。
俺が、例え間違った道に進んでも。
アイツはどんなときでも、俺の前に現れて・・・。
俺に優しくするんだ。
「おーい」
俺は朝っぱらからだりー学校に通う高校一年生。
俺は一言で言うと、不良だ。
茶髪の首筋まで伸びた髪の毛。よく女子にはイケメンと言われている・・・。
だが、俺にはどうでもいい。
教師にも要注意人物として、俺を見張ることがある。
「あ?」
「お前相変わらず、モテるよな(笑)」
「言ってる意味がわからねーけど?」
俺は隣に座る親友の飛烏真を睨みつける。
「だってさ、見ろよこれ!!」
コイツは・・・・。
校内新聞??
「お前、ダントツトップ(笑)」
普通ここで笑うか??俺を馬鹿にしてんのか??
「は??」
俺は何でこんな顔に生まれたんだ??
「まぁ、当然だな」
モテたい奴がモテればいい・・・。俺は女ウケは真っ平だ。
「そんなん捨てろ」
俺は朝からイラつき、一人屋上に向かった。
「おい麗、何処に行くんだよ?」
何でお前に言う必要がある?
「屋上。一服してくる」
「俺も行くわ!」
「お前が来るとうせーから」
「何だよそれ!!」
そのままの意味だけど??
「じゃあな」
俺はうざい奴をほっといて、屋上に向かった。
*********
屋上には俺一人だけだった。
俺は学ランのポケットから、煙草を取り出す。
空を見上げた。俺は、よく屋上に来ると決まって空を見る。
今日も・・・一段と快晴だな。
アイツが来ると、「お前らしくねーな」って言われるのが目に見えてる。
だから、ここは俺専用の居場所だった・・・。
今の俺の態度はまさしく、不良だ。
飛烏真置いてって正解だな(笑)
「あのー」
は?何でここにいるんだよ??
俺は、声のする方に目だけを向けた。
つか・・・、ここ俺だけじゃねーの??
「そこ、私も座りたいんだけど・・・。」
は??何だ?この女。
つか、俺を見てる割にはコイツ、冷静じゃね??
そこらへんのうぜー女なら、耳がキンキンしてうっせーのに。
「は?」
「もうちょっと、詰めてくれる??」
「何でお前の指図、受けなきゃいけねーんだよ!!」
第一、女に命令されるの、初なんだけど??
「図々しーんだよ!!」
俺は、声を荒くして怒鳴った。
それでも、この女は顔色一つ変えずに俺を見た。
「そんなのは、あんたに言われなくても分かってるわよ!!だけど、立ちっぱなしも疲れるの!!」
俺は、反抗してきた相手が初めてでかなり驚いている。
気のつえー女。
それが、アイツの第一印象だった・・・。
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