クラスのマドンナこと後藤ルイ。
学校中の男子が憧れるも、話掛けられないでいる。
僕もその中の一人。
太陽の日差しを浴びると緑色にキラメク長く細い黒髪。
透き通るような白い肌。
吸い込まれそうになる大きな大きな茶色がかった目。
それを強調するかの様に伸びる長いマツゲ。
細い体とは違い大きく豊かな胸。
そう、彼女は完璧。
僕の一日は彼女を見ることから始まって妄想に妄想を膨らまし終わる。
いつもの様に彼女が通る交差点で待ち合わせをしているフリをしながら彼女を待った。
なのに、彼女はいつまでも現れない。
僕は遅刻ギリギリまで待った。
彼女を見なくては一日は始まらない・・・。
僕が諦めて学校に向かおうとしたその時だ。
彼女は自転車を必死にこぎながら交差点を通り過ぎた。
いつもは歩いて登校して来る彼女。
自転車を必死にこぐ姿も悪くない。
僕の一日は始まった。
すると彼女はUターンして僕の目の前に自転車を止めた。
「乗りなよ。遅刻しちゃうよ。」
彼女はそうゆうと僕のカバンをカゴの中に入れた。
僕は何も言えないまま後ろに座った。
彼女は必死に自転車をこいだ。
僕を乗せて。
学校に着くと彼女は僕にカバンを手渡し教室に走って行った。
僕は立ちすくんだまましばらく何も考えられなかった。
そんなことをしていると、チャイムが鳴った。
僕は遅刻した。
なぜ遅刻したかって?
「天使が舞い降りたから。」
僕はこってりと担任にしぼられたが、そんなことはどうでもいい。
それから卒業まで彼女と話すことはなかった。
今日も交差点で彼女を待つ・・・。
彼女を見ないと僕の一日は始まらない。
それは今も昔も変わらない僕の天使。
|