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うちのかわいいかわいい猫 作者:しまうま
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うちの頑固なちりちり

 冬はやっぱり猫でも寒いらしい。

 うちの猫もあまり外に出なくなった。
 部屋の中にいて、洗濯物の影に隠れていたりする。

 持ち上げようとすると――やけに重い!
 そこで初めて猫が隠れていることに気づく。

「なによ?」

 と顔を出して、僕を見つめる。ほとんど目が開いていない。寝ていたみたいだ。
 無理に動かすのも申し訳なくて、静かに元の場所に戻すことになる。


 あるとき、脱いだジャンパーをソファーに置いていたら、その中が暖かいとわかったらしい。
 ジャンパーがもぞもぞと動いていた。

 それからはそこがうちの猫の気に入りの場所になってしまって、その冬はジャンパーが一着少なくなった。




 ストーブの前も、うちの猫のお気に入りの場所だ。

 よく赤い光を見つめてじっと座っている。
 暖かいのはわかる。
 でも、うちの猫の場合はちょっと近すぎるんじゃないかと思う。

 いつもストーブから20センチくらいの場所で座っている。

「熱くないですか? さすがに近いですよ。もうちょっと離れましょう」

 と言っても知らん顔。
 引っ張って離そうとしたら、床に爪を立てて意地でも動こうとしなかった。

 動かそうとして触ったとき、猫の体が熱くなっていた。
 温かいじゃなくて、熱いだ。

「もう……火傷しても知らないですよ?」

 僕が言ったら、返事は尻尾をぱたぱた振るだけだった。


 しばらくして、猫の顔を見たときに何かが引っかかった。

 ――この子……なんかいつもと違う!?

 じいっと観察して、僕は尋ねた。

「……あの……ひげって前からちりちりでしたっけ?」

 猫のひげは明らかに以前と変わっていた。
 先のほうがちりちりにねじれていた。

「そんなの……しーらない!」

 という感じで僕から離れて、猫はストーブへ向かってしまう。
 前足を舐めて、顔をこすって、なんとかひげを伸ばそうとしていたりした。

 無理やり離しても、うちの猫はどうせまたストーブの前に戻る。
 言うことを聞くわけがない。
 だから、ストーブはなるべく弱めで使うことになってしまった……。

 うちの猫は頑固だ……けど、そういうところもかわいい!

     (=‘x‘=)<読んでくれてありがとうニャー
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