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うちのかわいいかわいい猫 作者:しまうま
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うちの遊びたい天気

 雨が降っている日は、猫は外で遊ぶことができない。
 濡れるのを嫌がるから、これは仕方がないことだ。
 うちの猫は不満そうにしていたけれど、ふと窓の側に座り、「開けて欲しいんだけど」というように、「フウーン」と鳴き始めた。

「えっ、外に出たいんですか?」
「フウーンフーン」
「濡れちゃいますけど……。まあそんなに言うなら確認してくればいいですよ」

 と窓を開ける。
 外ではちょうどボスが雨宿りをしているところだった。
 うちの猫がトコトコとボスへ向かって走っていく。
 ペシンと頭を叩いて、すぐに家の中に戻ってきた。
 外で遊ぶ様子はない。

「何してるんですか……頭を叩きに行くだけって……。あんまりでしょう……」

 ボスはその場から動かずに小さくなっていた。

「うちの子がすいません……。ボスも中に入りますか?」

 と窓を開けると、「ここでいいから撫でて!」というように、ゴロンとお腹を見せてひっくり返った。

「しょうがないですね……。待っててください」

 と結局僕は雨に濡れながらボスのお腹を撫でることになってしまった。


 シマシマシッポは当然のように家の中でくつろいでいた。
 やはり外で遊ぶ気にはなれないようだ。
 洗いものを始めると、キッチンの窓の狭い枠の部分でしきりにウロウロしている。

「なんでそんなところにいるんですか。ちょっと邪魔ですよ?」

 キッチンの窓はすりガラスだ。
 シマシマシッポが気にしている場所をよく見ると、ヤモリの影があった。ガラスの向こう側に貼り付いている。

「あっ、これが気になってたんですか」

 ガラスをペシペシと叩いて、首を傾げて僕を見つめる。

「ダメですよ。ヤモリはヤバい虫を捕まえてくれますからね。蜘蛛と同じでこちらの味方なんです。オモチャにしたらダメなんです」

 その後も気になるようで、僕が抱きかかえて移動させるまで、ガラスから離れようとしなかった。


「さて、ネズミタイムです」

 二匹とも雨で遊べずに不満そうだったので、ネズミで遊んであげることにした。
 うちの猫がソファーの上、シマシマシッポが食卓の椅子の下にいて、二匹の距離は2メートルほど離れている。
 二匹の間を往復するように、ネズミを動かしてみる。
 ソファーから椅子へ。椅子からソファーへ。

 うちの猫がすぐに反応した。
 ソファーから飛びおりて、ネズミを追いかける。
 しかし椅子の下にいるシマシマシッポのことが気になるようで、すぐにもといたソファーの上に戻っていった。

 しばらくネズミを往復させていると、様子を見ていたシマシマシッポがついに動いた。
 ネズミを追いかけていき、ソファーに近づいたところで待ち構えていたうちの猫に頭を叩かれる。
 びっくりした様子で、椅子の下へ戻っていった。

 その後も二匹は交互に動き、シマシマシッポは頭を叩かれ続けていた。

 ――うーん、なんか違うんですけど、以前よりは一緒に遊べるようになっていますね。

 これでいいのかな? と思ったけれど、二匹はなんだか満足そうだった。

     (=‘x‘=)<読んでくれてありがとうニャー
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