挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
うちのかわいいかわいい猫 作者:しまうま
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

115/132

うちの……それはまあ怒られますよ……

 玄関のマットの上に、うちの猫が寝転んでいた。
 二階へ上がる階段のそばで、ちょっとエントランスのようになっている場所だ。
 マットはふかふかの毛布のような素材で、確かに横になると気持ちが良さそうだった。

「ふふふ、こんなところで何してるんですかー?」

 うちの猫はじっと玄関のドアを見つめていた。
 後ろ足はダラリと伸ばして、上半身だけを起こして、ちょっとセクシーなポーズにも見える。

「誰か待っているんですか? 僕ならここにいますよ?」

 うちの猫は顔だけ動かして、「あら、いたの?」というようにゆっくりとまばたきをして、そっぽを向いた。
 隣に座っておでこを撫でていると、ドタバタと音がした。
 階段をシマシマシッポが勢いよく降りてくる。

「相変わらず元気ですねー。というか、いつの間に二階へ昇っていたんですか」

 シマシマシッポはウロウロと歩き回り、うちの猫をチラチラ見ている。
 そして、また勢いよく階段を駆け上がっていった。

「あはは、遊んで欲しいみたいですよ? 追いかけないんですか?」

 うちの猫は微動だにせず、「元気な子ね」というようにゆっくりまばたきをしていた。

 ***

 部屋で本を読んでいると、うちの猫が静かに侵入してきた。
 床に落ちていたスーパーの袋が気になるようだ。
 そろりそろりと袋の中に入り、すっぽり収まってしまった。

 ――なんか大人しいというか、静かというか……。こっそりひっそりしたい時期なんでしょうか……?

 袋の中で大人しく座って満足している様子だったので、気づかないふりをしておくことにした。

 しばらくするとシマシマシッポが部屋の外からスーパーの袋を見つめていた。
 目を大きく開いて、耳をピンと立てて、興味津々という表情だ。
 お尻をふりふりして、勢いよく袋に飛びかかった。

「ああっ、そこにはうちの子が入ってるんですよ!?」

 スーパーの袋から出てきたうちの猫は、いきなり飛びかかってきたシマシマシッポに激怒していた。
 からだを震わせながら「シャー! クワー!」と威嚇している。
 シマシマシッポはすぐに部屋を飛び出していく。
 シマシマシッポがいなくなったあとも、うちの猫は怒りが治まらないといった様子でうろついていた。

「あはは……。遊びたかっただけで悪気はなかったんだと思いますよ……」

 うちの猫は鼻を鳴らしながら、また袋の中に収まっていった。

 ***

 窓の側の日当たりのいい棚の上に、畳んだタオルを置いていた。
 ここは洗濯物を置いておくのにちょうどいい場所だ。
 ふと見ると、シマシマシッポがタオルの上に寝転んでいる。

「あはは、いい場所を見つけましたねー。できれば洗濯物の上には乗らないでほしかったですが……」

 シマシマシッポは顔だけ動かして、僕のほうを向いてゆっくりとまばたきをした。

 ――あれ、これって見たことがあるような……。

 猫がまったりしたくなる時期なのかもしれない。
 シマシマシッポはじっと窓の外を眺めて、僕の相手をしてくれる様子はなかった。 

     (=‘x‘=)<読んでくれてありがとうニャー
小説家になろう 勝手にランキング
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ