第9話
「左端に写ってる人、何処かで見た事があるのぉ…。」
博士が写真を覗きながら言った。
「え?本当か、博士?」
コナンが真剣な目で博士に尋ねた。
「何処かで見た事があるんじゃ…。」
「何処で見たんだよ、博士?」
「うーーん…。」
博士は、腕を組みながら真剣な顔で考えた。
「あ、思い出したぞ。」
博士はそう言い、テーブルに向かった。
「どうしたの?」
哀は、博士に尋ねた。
「これじゃよ。」
博士はテーブルから新聞を取り、コナンにその新聞を渡した。
「博士、新聞に何かあるのか?」
コナンは、手渡された新聞を見ながら博士に尋ねた。
「鳥矢町の路地裏で殺人事件があったのを知ってるじゃろう?」
「ああ…。一昨日の事件だろ。」
「その事件なら、ニュースでやってたわ。」
ジョディが思い出しながら言った。
「でも、それがどうしたの?」
哀が腕を組みながら博士に尋ねた。
「その事件で殺された、山瀬晃明さんがその写真の左端の人にそっくりなんじゃ。」
「何だと!」
コナンはそう言い、新聞と写真を見比べた。
「…確かに似てるな。」
「本当ね。」
ジョディは、新聞と写真を見ながら言った。
「それと、この写真の後ろに写っている建物、鳥取の研究施設だろうな。」
コナンは、さらりと言った。
「え?どういう事じゃ?」
博士は、コナンに尋ねた。
「この写真は、鳥取の研究施設で撮られた写真って事だ。」
コナンは、写真を博士に見せながら言った。
「ちょっと待って、鳥取の研究施設って何?」
ジョディは、疑問に思いコナンに尋ねた。
「宮野厚司が昔、良く行ってた研究施設だよ。」
「そうだったの…。」
ジョディが小さな声で言った。
「じゃあ、他の人達も彼等の仲間なの?」
哀が写真を見ながらコナンに尋ねた。
「多分、そうだろうな。だが、何で山瀬さんは殺されたんだ。」 コナンは、腕を組みながら考えた。
「はぁー、疲れた。」
高木はそう言い、椅子に座った。
「最近、事件が良く起こるな…。」
高木は、欠伸をしながら言った。その時、電話が鳴り、高木は受話器を取って電話に出た。
「はい、捜査一課。」
高木はそう言い、電話相手に言った。
[あ、高木刑事。]
電話相手は、コナンだった。
「今日は、どうしたんだい?コナン君。」
[ちょっと、聞きたい事があるんだ。]
「何だい?聞きたい事って…。」
[一昨日、鳥矢町の路地裏で殺人事件があったよね。]
「あったよ。それが、どうしたんだい?」
高木は、眠そうな顔でコナンに尋ねた。
[その事件の事、教えてくれない?]
「え?どうしてだい?コナン君。」
[その事件で殺された人、知ってる人かもしれないんだ。]
「教えてくれって言っても…、目撃者も居ないし、被害者がどんな人物かも分かってないし…。」 [じゃあさ、その事件に良く似た事件とかなかった?]
「え?良く似た事件?そんな事件、あったかな…。」
高木は、記憶を思い出しながら考えた。
「そういえば、杯戸町の廃ビルで殺された人も拳銃で撃たれて亡くなった筈だよ。」
高木は、この前の事件を思い出した。
[その人の名前とか分からない?]
「身元を確認為る物は、持ってなかったからな…。」 [その殺人現場で怪しい人とか居なかった?] 「そんな目撃情報は入ってないよ。でも、その廃ビルの目の前に黒い車が止まって居たみたいなんだ。」
[それ、本当?]
「ああ…、本当だよ。」
[教えてくれてありがと、高木刑事。]
コナンはそう言い、電話を切った。高木は、受話器を置いてまた、欠伸をした。
(今日は、早く帰って寝よ。)
高木は、目を擦りながら心の中で言った。 |