第6話
警視庁…捜査一課では、杯戸町の廃ビルで拳銃で撃たれて殺された男の事件を捜査をしていた。目暮は椅子に座って、事件の報告を待っていた。
「目暮警部。」
高木が椅子に座っている目暮に近付いた。
「高木君、何か分かったかね?」
目暮は、近付いて来た高木に尋ねた。
「聞き込みをした所、犯人らしき人物は見てないそうです。」
「死体の身元は、分かったのかね?」
目暮が更に、高木に尋ねた。
「一応、聞いたんですが…、誰も知りませんでした。」
「そうか…。」
目暮が残念そうに言った。
「あ、それと、目撃者が廃ビルの前で黒い車が止まっているのを見たそうです。」
高木が思い出しながら目暮に報告した。
「何!それは、何時頃だね?」
目暮が驚きながら高木に尋ねた。
「えーと、確か…、犯行時刻の10〜20分位前です。」
「その黒い車は、犯人の車かもしれんな…。高木君、その黒い車を調べてくれ。」
目暮が真剣な顔で言った。
「分かりました。」
高木は、真剣な目をしながら言った。
夕方になり、コナン達は家に帰ろうとしていた。
「じゃあな灰原、阪井。気をつけて帰れよ。」
コナンが曲がり角に着いた途端、哀と奈月に言った。そして、コナンは哀と奈月と違う道を歩き出した。哀と奈月もコナンと違う道を歩き出した。
「良かったわね、元気になって…。」
奈月が歩きながら、隣りを歩いている哀に言った。
「ええ…。」
「あの人に、感謝しないといけないわね。」
奈月が無表情な目で哀に言った。
「…貴方は、悲しんだ事あるの?」
哀が奈月の方を見て尋ねた。
「完璧な人何て、この世には居ないと思わない?」
「そうね…。」
哀は、静かな声で言った。
「(あの人が殺されてからは、悲しんでいないわね。)」
奈月が俯きながら、心の中で言った。 |