黒い罠(5/43)縦書き表示RDF


黒い罠
作:紅佐洲仮



第5話


「じゃあ、コナン君。行ってらっしゃい。」
蘭が手を振りながらコナンに言った。
「行って来ます、蘭姉ちゃん。」
コナンは、笑顔で蘭に言った。そしてコナンは、蘭とは違う道を歩き出した。それから、数分間歩いていると、前方に見覚えのある二人が歩いている。
「よぉ、阪井、灰原。」
コナンは笑みを浮かべて、その二人に近付いた。
奈月と哀は、後ろを振り向いた。
「おはよう、工藤君。」
哀は、近付いて来たコナンに挨拶した。
「ああ…、おはよう。」
「…心配かけてごめんなさい。」
哀は、俯きながら言った。
「謝るんなら、博士や歩美達に謝れよ。お前の事、ずっと心配してたからよ。」
コナンは、笑みを浮かべて哀の方を見た。
「そうね…。」
哀はそう言い、歩くスピードを上げた。
「良かったわね。あの子が学校に行く様になって…。」
奈月がコナンに近付いてさらりと言った。
「ああ…、まぁな。」
コナンはそう言い、哀に追い付く為に歩くスピードを上げた。その後に、奈月も歩くスピードを上げた。



足音が壁に反射して響く、一人で歩いていると不気味に感じる。しかし、赤井は不気味さも感じず、冷静な目付きで歩いていた。長い廊下を一歩ずつ足音を立てながら…。



1年B組の教室のドアが開いて、コナン、哀、奈月が入って来た。
「あ、哀ちゃん。」
歩美が哀に気付いて、ちょっと驚いた。コナン、哀、奈月は、歩美達に近付いた。
「おはようございます、灰原さん。」
光彦が嬉しそうに言った。
「おはよう。」
哀がさらりと挨拶した。
「もう、具合は悪くないの?哀ちゃん。」
「ええ…。心配かけてごめんなさい。」
哀が優しい声で言った。
「じゃあ、もう大丈夫なんだね。」
歩美が元気良く、嬉しそうに言った。
「本当に心配しましたよ。」
「だよな。」
光彦と元太がそう言った。
「本当に良かったね。」
歩美が光彦と元太にそう言った。
「そうですね。」
「だな。」
光彦と元太が笑顔で言った。哀はその様子を見て、少し微笑んだ。
「(大丈夫みたいだな…。)」
コナンは哀の方を見て、安心した様に心の中で言った。



長い廊下を歩き続けていると、目の前に扉が見えて来た。赤井は、その扉の前で立ち止まった。
「……………。」
赤井は黙って、静かにその扉を開けた。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう