第5話
「じゃあ、コナン君。行ってらっしゃい。」
蘭が手を振りながらコナンに言った。
「行って来ます、蘭姉ちゃん。」
コナンは、笑顔で蘭に言った。そしてコナンは、蘭とは違う道を歩き出した。それから、数分間歩いていると、前方に見覚えのある二人が歩いている。
「よぉ、阪井、灰原。」
コナンは笑みを浮かべて、その二人に近付いた。
奈月と哀は、後ろを振り向いた。
「おはよう、工藤君。」
哀は、近付いて来たコナンに挨拶した。
「ああ…、おはよう。」
「…心配かけてごめんなさい。」
哀は、俯きながら言った。
「謝るんなら、博士や歩美達に謝れよ。お前の事、ずっと心配してたからよ。」
コナンは、笑みを浮かべて哀の方を見た。
「そうね…。」
哀はそう言い、歩くスピードを上げた。
「良かったわね。あの子が学校に行く様になって…。」
奈月がコナンに近付いてさらりと言った。
「ああ…、まぁな。」
コナンはそう言い、哀に追い付く為に歩くスピードを上げた。その後に、奈月も歩くスピードを上げた。
足音が壁に反射して響く、一人で歩いていると不気味に感じる。しかし、赤井は不気味さも感じず、冷静な目付きで歩いていた。長い廊下を一歩ずつ足音を立てながら…。
1年B組の教室のドアが開いて、コナン、哀、奈月が入って来た。
「あ、哀ちゃん。」
歩美が哀に気付いて、ちょっと驚いた。コナン、哀、奈月は、歩美達に近付いた。
「おはようございます、灰原さん。」
光彦が嬉しそうに言った。
「おはよう。」
哀がさらりと挨拶した。
「もう、具合は悪くないの?哀ちゃん。」
「ええ…。心配かけてごめんなさい。」
哀が優しい声で言った。
「じゃあ、もう大丈夫なんだね。」
歩美が元気良く、嬉しそうに言った。
「本当に心配しましたよ。」
「だよな。」
光彦と元太がそう言った。
「本当に良かったね。」
歩美が光彦と元太にそう言った。
「そうですね。」
「だな。」
光彦と元太が笑顔で言った。哀はその様子を見て、少し微笑んだ。
「(大丈夫みたいだな…。)」
コナンは哀の方を見て、安心した様に心の中で言った。
長い廊下を歩き続けていると、目の前に扉が見えて来た。赤井は、その扉の前で立ち止まった。
「……………。」
赤井は黙って、静かにその扉を開けた。 |