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黒い罠
作:紅佐洲仮



第37話


「分かったが、しかしどうやって…?」
博士がコナンに尋ねた。
「車は一台しかねぇし、鍵はおっちゃんが持ってるし…。」
コナンが考えながら言った。
「理由を言って、借りたらどうじゃ?」
博士がコナンに提案した。
「いや、そんな事をしたら蘭達が心配する。博士のビートルで来ていたら蘭達にばれないように帰れたんだけどな…。」
「違う方法で考えた方が良いわね。」
哀が腕を組みながら言った。
「コナン君、哀ちゃん、阪井さん、博士、何やってるの?」
歩美がコナン達を見つけて近付いて来た。
「ちょっと話をしてただけよ。」
哀が微笑みながら言った。
「あっちに美味しい食べ物が一杯あったよ。哀ちゃん、阪井さん、コナン君、取りに行こう。」
歩美が哀と阪井とコナンに言った。
「じゃあ、行きましょう。」
哀はそう言い、歩美について行った。阪井も歩美について行った。
「とにかく博士、灰原と阪井から目を離さないようにしてくれ。」
コナンは、小さな声で博士に言った。
「分かった。じゃが、君はどうするんじゃ?」
博士は、心配そうに尋ねた。
「奴等の事が分かったらジョディ先生から連絡が来るから、それまでは灰原や阪井の近くに居るつもりだ。それに、此処から灰原と阪井を離れさせる方法を考えないといけないからな。」
コナンが真剣な目で言った。









「一人…、二人、三人…、四人、五人、こっちは五人いるみたいだね。」
杯戸シティホールから少し離れたビルの屋上で、キャンティがライフルのスコープを覗きながら小型マイクで伝えた。
「こっちは…三人。」
別のビルでライフル構えながらコルンが小型マイクで伝えた。
「こっちは六人ですぜ。」
違うビルの屋上でウォッカが双眼鏡で覗きながら小型マイクで伝えた。東都タワーの近くに黒いポルシェが止まっている。そのポルシェにジンとベルモットが乗っている。
「続々と集まって来たなFBI…。」
ジンが煙草に火を付けながら言った。
「…ウォッカ、キャンティ、コルン、奴を見つけろ。見つけたら報告しろ。」
ジンは、無線でウォッカ達に伝えた。
[了解…。]
ウォッカ達はそう言った。
「………………。」
ベルモットは黙って、無線のやり取りを聞いていた。


こんにちは!
羽稚洲田です。

『黒い罠』は、いよいよ最終話に近付いて来ています。

『心の追憶』も読んでください。

これからもよろしくお願いします。











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