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黒い罠
作:紅佐洲仮



第26話


月が出ている、夜をコナンは走っていた。誰も居ない道を一人で走っている。









「あの手紙を書いたのは貴方?」
奈月は、背を向けている男に尋ねた。男は、ゆっくりと奈月の方を振り向いた。
「ああ…、そうだよ。」
その男は、金城だった。
「何の為に呼び出したの?」
「君と話をしたかったんだよ。阪井奈月ちゃん…いや、アイリス。」
奈月の質問に金城は、笑みを浮かべて答えた。









「え?奈月ちゃんが居なく為った!本当、哀ちゃん?」
ジョディは、電話相手の哀に尋ねた。
[ええ…。まだ、学校から帰ってこないのよ。]
「分かったわ。今からそっちに行くから、詳しい話はそっちに着いてから聞くわ。」
ジョディは、冷静に哀に伝えた。
[分かったわ。]
哀はそう言い、電話を切った。
「何かあったのかね?」
ジョディの横に居たジェイムズが尋ねて来た。
「奈月ちゃんがまだ、家に帰ってないそうです。」
「なに!」
ジェイムズが驚いた。
「とにかく、行って来ます。」
ジョディはそう言い、携帯をポケットに入れて部屋から出て行った。









「…それで、私を殺しに来たの?シルフィア。」
奈月は、腕を組みながら尋ねた。
「言っただろ、話をしたかったてな。」
シルフィアは、冷静に言った。
「どうして分かったの?私が此処に居るって…。」
「米花サンプラザホテルで君の姿を見つけて、調べさせてもらったよ。」
金城は、笑みを浮かべて言った。
「…そう。…それで、話って何?」
奈月は、鋭い目をしながら尋ねた。
「君が何故、組織を裏切ったかを知りたいんだ。」
「…そんな事を聞いてどうするき?貴方だって、私を消す為に来たんでしょ?」
「…違う、俺は君と話をしに来たんだ。」
シルフィアは、真剣な目で言った。
「信じられない…。貴方は組織の人間、犯罪者が集まる集団の一人よ。私だって…、犯罪者なんだから…。」
奈月は、悲しそうに言った。
「君は犯罪者じゃない。君は組織に利用されていただけだ。組織の裏切った理由…、バレンシアが殺された事だろ?」
シルフィアは、真剣な目で奈月を見た。夜の冷たい風が二人の間を通り過ぎる。












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