黒い罠(23/43)縦書き表示RDF


黒い罠
作:紅佐洲仮



第23話


放課後になり、生徒達は家に帰り始める。奈月はランドセルを背負い、帝丹小学校の廊下を歩いていた。奈月の後ろをコナンと哀と元太と歩美と光彦が歩いている。
「最近、阪井さん元気ないよね。」
歩美が寂しそうに言った。
「そうですね。何かあったんですかね?」
光彦も寂しそうに言った。
「美味しいものを食ってないからじゃないのか?」
元太が元気な声で言った。
「それは、元太君だけですよ。」
光彦が少々怒りながら言った。
「…心配ね、彼女の事。」
哀がさらりと言った。
「…ああ。」
コナンもさらりと言った。





帝丹小学校の下駄箱に着いた奈月は、自分の下駄箱から靴を取り出そうとした時、下駄箱に何かが入っている。奈月は、それを取り出した。
「(…手紙。)」
奈月はそう言い、手紙を読んだ。
「(…………!)」
奈月は、その手紙を読んで驚いた。
「どうした?阪井。」
奈月の後ろに居たコナンが尋ねて来た。
「何でもないわ。」
奈月はそう言い、手紙をポケットに入れ、急いで靴を履き、帝丹小学校の玄関から出て行った。
「…………………。」
コナンは黙って、その様子を見ていた。








コナン達が帝丹小学校から出てから1時間後に、金城が帰宅する為に帝丹小学校を出た。20分ぐらい歩いていると、静かな住宅街に入った。風の音だけが聞こえる。
「……………!」
金城は、急に立ち止まった。そして、違う道を歩き出した。違う道を歩いていると、道の端に黒いポルシェが止まっている。そのポルシェの前に、ジンとウォッカが立っている。
「何か急用か?ジン。」
金城は、ジンに尋ねながら近付いた。
「何を調べている?シルフィア。」
ジンは、煙草を吸いながら尋ねた。
「…組織を裏切った奴が帝丹小学校に居る情報を手に入れたから、あの学校に探りを入れているだけだ。」
金城ことシルフィアがジンに説明した。
「…その情報は確かか?」
「まだ、分からないけどな。」
シルフィアは、笑みを浮かべながら言った。
「…………………。」
ジンは黙って、何も言わなかった。
「じゃあ、そろそろ帰らせてもらうぜ。」
シルフィアはそう言い、ジンの前を通り過ぎて行く。
「…妙な真似はするなよ。」
ジンは、冷たい目で言った。
「ああ…、分かってるさ。」
シルフィアはそう言った。
「良いんですかい、兄貴?」
ウォッカは、シルフィアの姿が見えなく為ってからジンに尋ねた。
「ああ…。」
ジンはそう言い、ポケットから携帯を出した。
「…俺だ、ちょっと頼みがある。」
ジンは、携帯電話で誰かに電話を始めた。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう