下駄箱のラブレター(200文字小説)
200文字小説です。
朝。下駄箱の中にラブレターが入っていた。
間違いない。赤いハートのシールで封がしてあるし、中を読むと僕のことが好きだとか、ずっと前から気になっていたとか書いてあった。
場所と時間が指定してあって、そこで話をしたいとも。
こんな彼女いない歴イコール年齢の俺に興味を持ってくれたのか。
名前はない。
仕事カバンに手紙を突っ込むと、靴を履き家から出て玄関の鍵を閉める。
家の下駄箱にラブレター。
戸締りはしていたのにな。
ゆるめにしましたので、「え、どゆこと?」から、「あ」と続いて、「うわぁ」となっていただけたら嬉しいです。