通称山田
「映姫に会いに行くぞ!」
「・・・何だいきなり」
昼、飯を食い終わってお茶を楽しんでいるときに提案する俺。
「いや、だってさ、よく考えたらお前小町とか映姫に会ってないっしょ」
「確かにそうだな」
「だから会いに行こうぜ」
「・・・おk」
あ、ちなみに紫は飯を食ったらまた消えた、多分幽々子のところだろう。
まあ原作でも『あの方は苦手』と言っていたから誘っても行かないだろう。
「さ、お土産持って行こうぜ」
「あっちで創ればいいじゃん」
「それじゃなんとなくもったいないじゃん。映姫とかにはびっくりさせてみたいのよ」
「・・・まあいいけど」
「おし、行くぞ」
俺は最高級の紅茶の葉、熱いお湯(時間を止めて熱いままにしている)、ケーキを創って
バスケット(無論能力で創った)に入れ、空に飛び上がる。
紅は空間を椅子の形に固定し、それに座り浮かび上がらせる。
「小町はおそらくサボっている。目の前まで飛んでいってもばれないだろう」
「おk、じゃあさっさとで行こうぜ」
「急ぎすぎるとケーキが崩れるからゆっくりな」
「把握」
少年飛行中・・・
二十分ほど飛ぶと三途の川に着いた。その畔には一軒の小屋、小町の家だ。
しかし小町はそこにはいなく、川のほとりの草の上で、腕を枕に寝ていた。
「ZZZ・・・そりゃないですよ映姫様~ZZZ」
・・・いったい何の夢を見ているんだ。
ひとまず起こさないと向こう岸までつくことが出来んな。
「小町、またあなたはサボって!起きなさい!」
映姫の声真似をして小町を起こす。
つか、俺の場合は声真似であって声真似ではない。能力を使ってその人の声そのものに
なるので、よほど口調が違うとかない限り、ばれる事なんてまずない。その証拠に・・・
「すいませんでしたッ」
俺の発した言葉から一秒も経たないうちに小町は華麗にジャンプし土下座を決めた。
なんと言う無駄のない洗練された動き。けどその動き自体が無駄だからまったく意味がない。
「HEY!久しぶりだな小町」
「はぁ?」
聞きなれない声がして素っ頓狂な声を上げる小町。
「俺を忘れたのか?一年と二、三ヶ月前に会ったろう。ちなみにさっきのは俺の声真似だ」
「・・・・・・・・・・あぁ!あの時の!元気だったかい?」
「そうか。よし、俺の名前を言ってみろ」
「えっ?い、いやだなぁ、勿論覚えているよ」
・・・やっぱり覚えていなかったか。考えている間が長いと思った。
「はぁ、空から降ってきた男だ。名を八神零、思い出したか?」
「ははは、今度こそ思い出したよ。あれから結局どうしてたんだい?」
「今現在は紫家で家事をやらせてもらっている」
「なんだって!どうやったらそういうことになるんだい!?」
まあ驚くわな。本当は人里で悠々と暮らしているはずだったのに。
「まあいろいろあってな、あ、そうそう、紹介しておくぜ。那華川紅だ」
後ろで黙っていた紅が前に出る。
「ども、コウって呼んでくれ」
「あたしは小野塚小町、小町でいいよ」
「さて、自己紹介が終わったところで映姫にところに連れて行ってくれないか?」
「いいけど・・・一人ずつしか運べないよ?」
「かまわない、どうせお前距離操れるんだからすぐ終わるだろ」
「それはそうだね・・・ってあたしの能力お前さんに言ったっけ?」
あ、そういえば言ったことなかったっけか?まあいいや。
「言ってただろ。俺から運んでくれ」
「?まあいいや、じゃあ乗っとくれ」
以下省略・・・
「と、いうことで、白い門の前にやってまいりました」
「あんた何言ってるんだい?」
「小町、気にしたら負けだ」
「?映姫様、客人ですよ」
小町が大きな白い門に呼びかけた数秒後、中から入りなさいという声が聞こえてきた。
「おっじゃまっしま~す」
「「失礼します」」
分かっていると思うが上が俺で下が小町と紅だ。
扉を開けて現れた俺を見て、自分より大きな椅子に座った映姫は大きなため息をついた。
「はぁ、あなたでしたか」
「ため息をつくと幸せが逃げるんだぜ」
「ただの迷信です」
映姫はもう一度ため息をつくと立ち上がった。
いやあ、あいもかわらずの幼女っぷりですね。半端ないっす。
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