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朝青龍は作家である
作:ごはんライス


 う〜ん。やはり朝青龍はすごい! 震えてくる。
 機内にてマスコミにカメラを向けられて、にらみつける横綱。
「オイ。撮れよ。撮るなら撮れよ」
 巡業で、ちびっこったちに突き飛ばされながら楽しそうな横綱。

 この二面性がいい。ふてぶてしいのになんか憎めないんだよな。
 
 そして何より人気がある。
 まァちょっと甘いとこがあるのは事実。打たれ弱い。しかしね、うん、そこは目をつぶそう。つぶしてはいかん。つぶろう。人間だもの。そういうとこもあるわいな。横綱のプレッシャーちゅうのはすごいしね。

 ちょっと目標にしてみることにする。

 白鵬もね、嫌いではないんよ。マジメやしね。強いしね。ふるまいが立派だからね。
 ただまァなんというか、朝青龍のようなインチキくささ・うさんくささがない。そこがちょっとね、好みではない。あと、カンケーないけどモンゴル勢が両横綱の国技ってすごいね。どうなっとんねん。嘆かわしい。でも、おもしろいね。他国にこういうことってあんまりないよ。日本らしい。日本のいいとこはそこだね。いいものは受け入れる。こだわりがない。しかし、悪いとこでもある。なんでも水に流す。原爆はしょうがないという人もおる。そこはこだわれよ!
 なんの話だっけ? あーそうか。それと、やはり、朝青龍はやさしい男だよね。ホントに図太い男ちゅうのは心の病とかそういうのにはならん。ちびっこたちと相撲をとってる横綱の笑顔を見てると、ホントに人なつっこいちゅうかなんちゅうか憎めないよね。まさにネコ顔。オレは忠誠心の厚い犬が好きだが、ネコもかわいいよ。なんか言うこと聞かんで腹立つけどね、もー抱きしめたいくらいかわいいね。それは事実だからしょうがない。
 その割に成田でマスコミのマイクを無視したりとかね、漫画家のやくみつるさんなんかはそんな態度に腹立てて「相変わらずふてくされてんな!」と怒ってるけど、そこもいいなァ。
 マスコミはどんだけ人に嫌われとるかというのを知らねばならんよ。
 まァそれは別の話になるので(現代マスコミ論とか)置いといて、ま、でもやくさんの反応てのは別におかしくないしわかるのでこれからも発信していってほしいと思う。しかし、巡業すれば「人気とりしてんなァ」と言われ、ちょっと不満そうな顔してれば「また元に戻ったのか」と言われ、横綱ちゅうのは大変だな。
 まァそれも置いとこう。やくさんの話になってしまう。

 それはともかく、朝青龍の態度はいろんな意味で小説を書くうえで勉強になる。
 やはり小説というのはどこかふてぶてしいとこがないといかん。マジメなだけじゃダメだ。小説というのは非日常を見せる仕事だ。マジメな人というのは日常にいるじゃないか。というより大半の人はマジメだ。それを小説がやってはいけない。マジメな読者がマジメな作品を見せられても「非日常にトリップできねェ〜」である。多少ふてぶてしくっても面白い作品を選ぶ。ま、だからマジメにふざけるというかね。不真面目さを演出するというかね。くれぐれもふざけた気持ちでマジメなことしてはいけない。
 しかし、同時に読者に愛されなければならない。それは読者を愛することでもある。ふてぶてしいだけじゃただの自分勝手だ。まァ面白ければそれもありだが、たいていはコケる。よほどの大天才でない限り、笑わせてやってるという態度はダメだ。笑っていただいてるとせねば、いいのは書けない。えらそうにしやがって、で終わる。し、自分も図に乗って筆が進まない。
 ここがどうもふてぶてしいというとこと矛盾するのだが、なんというか、なんだろこれは。

 そこはやはり小説を愛さねばならぬのだろうな。朝青龍がいいのはまさにそこだ。まァ体重へって怒られる力士っていいなァ(オレ、最近、90キロに近くなってきて各方面で評判が悪い)というね、そういうことじゃなくて、結局なんやかんや言われて、彼は相撲を愛してる。だからみんなに好かれる。

 オレもそこを少し目指したい。読者に媚び売る必要はない。作品がつまらんくなる。しかし、偉そうにふるまう必要もない。人気がなくなる。自分に甘くなるべきではないが、厳しくある必要もない。甘くすれば怠けて執筆が進まないし、厳しくすれば執筆意欲が萎えてくる。
 ただひたすらに小説というものを愛したい。そうすれば小説の神に愛される。
 なんか宗教くさくなってきた。
 オレがいいたいのはこういうことだ。

 おもしろい作品をたくさん書きたい。

 ただそれだけである。きっと、みんなそうなんだろうな。言わないけど。だって言うのって恥ずかしいやん。
 ってことは、恥じ知らずになってきてるのか!!!!!















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