「おい。お前、故郷の母さんが泣いてっぞ」
「やってねェんだよ、オレは。ホントに。しつこいぞ、刑事さん」
「カツ丼でも食うか?」
「マジだって。マジでやってねェって」
「まだそんなことを言ってるのか。調べはもうついてんだ。二丁目のウルトラロボットばばあを殺ったのはお前だろう」
「やってねェよ! だいたいなんだよそのロボットなんたらって」
「ロボットに決まってるじゃないか。しらばっくれるな」
「あのなァ、もし仮にオレがやったとしても相手がロボットじゃあ殺人罪は適用されねェだろう」
「バカヤロウ! 殺人にロボットも人間もあるものか!」
「あるだろうそりゃ・・・・」
「ばばあがかわいそうだと思わないのか!」
「思わないね。だってロボットなんだろ?」
「ああ言えばこう言う。こう言えばああ言う。人間みたいなやっちゃな!」
「人間だよオレは」
「また言う。ロボットはそんなひねたこと言わないぞ」
「だから人間なの!」
「まったく口だけは一人前だな」
「ねェ刑事さん。もう帰っていい?」
「パワフルロボットじじいの話によるとだな」
「は?」
「ばばあはオイルを一日五杯も飲んでいたそうだ」
「なんの話だよ」
「つまりそれだけ元気だったってことだ。歳をとってたとはいえ、まだまだスクラップにされる年齢じゃなかったってことだ」
「なんだよそれ」
「ばばあに謝れ!」
「だからオレはやってねェ!」
「いいかげんにしろ!」
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