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中学生雨宮祐一の事件日記2
作:神宮寺 カシム



第4話暇つぶし【祐一編】


剣次は暇つぶしに釣り(剣次の意外な趣味)をしに行き、守本はそれについていった。典と結城は二人でどこかに行った。デートか。あの二人付き合っているオーラ出しまくりだぜ。桜は相変わらず爆睡中、まったくよく寝る。で、オレはというと光一と
将棋を指している。今までコイツには勝ったことがないので、今日は勝つつもりだ。
「にしてもまったく変わってないな。お前」
光一に言った
「まあね」
光一が言った。
『パン』
確実な一手を打つ
「てことは悪いクセも直って無いんだな。」

軽く意地悪な言い方をする
「何の事だ?」
分からないのか?
「つまり、女の子に惚れやすいって奴だよ」
「オレは人に惚れやすくない」
ウソつくなって
「オレには琴美ちゃんという本命がいるんだよ」
ハァ、どうせいつもみたいに片想いだろ。
「何が片想いだ。確かに今は片想いでも近々思いは伝わるはずだ。」
ハイハイ、てか何で人の心読めるんだよ。えっ?声に出てるって?スマンスマン
「まったく、ともかく琴美ちゃんには手を出すなよ」
「ハイハイ」
『パン』
「王手」
光一が王手をかけて来た。アレ?これって
「オレの勝ちだ」
光一の王将をオレの王将でとる。
「あ!」
王将で王手をかけるなかなか見られない自滅技である。光一ともあろう人がそんな単純な失敗をするとは。これはいい今度から例の琴美ちゃんとやらの話をして集中力を奪ってやろう。かなり勝てやすくなるぜ。
「クソォ、こんな愚かな失敗するなんて」
「まったくだ。」
「ともかく琴美ちゃんには手を出すなよ。絶対にだからな」
・・・・心配するな、お前みたいに軟派する度胸もなければそんな気も無いよ。
「ああ」
いい加減な返事を返した。
「絶対にだからな」
ああしつこい!
「わかったよ!分かったから少し落ち着いて黙れ!」
少しキレぎみに言った。
「分かればいい」
・・・・まったく、もうちょっとたったらすぐに次の子に乗り換えるくせに
「おはよう」
桜が起きてきた。まだ眠そうだけど
「オレ、ちょっと散歩に行ってくるよ。行くぞ桜」
光一といると疲れるからな
「何で私も?」
「目を覚ますには丁度いいだろう」
「そっか」
「んじゃ行ってくるよ」
「おう、あ、分かってると思うけど」
ハァ
「『琴美ちゃんに偶然会っても手を出すな』てんだろ?」
光一は無言で頷いた。
「安心しろ、そんな気も無ければ、度胸も無いよ」
「何の話?」
桜が聞いてきた
「後で話てやるよ。」


懐かしいなこの道昔ここら辺で桜や光一と鬼ごっこしたっけ?
「ねぇゆーいち、久しぶりだよね。二人で散歩するの」
そうだな
「ああ」
いつもの返事を返す
「この道も久しぶりだよね。」
「ああ、まったく変わって無いな。」
って事は
「あそこも変わって無いんじゃない?」
「多分ね」
桜はイヤそうな顔をして言った。
「よし、行ってみようぜ」
「え〜あそこに行くの?」
すんごくイヤそうな顔をする。
「よし、行こうぜ」
オレは桜の手を引っ張りながら走り出した。


あそことさっきからオレが呼んでいた場所、洞窟についた。
「ねぇ、ゆーいちやっぱり帰ろうよ」
桜が言った。最近定番になりつつあるセリフだな。
「昔入ったことあるから大丈夫だよ」
オレはそう言った後奥に入っていった。
「待ってよ。ゆーいち」
桜が追いかけてきた。


久しぶりにきたが、まったく変わってない。確かオレの記憶が正しければ向こうの海岸に抜けるハズだ。小さい頃この洞窟を抜けるのにかなり遅くなって橘のおじさんに怒られたっけ?・・・・アレ?別れ道があるおかしいな。昔は一直線だったハズだけど
「ゆーいち、昔こんな道無かったよね。」
コイツも気付いたか、ならオレの勘違いじゃないみたいだな。
「行くべきかな?」
多分ここで選択を間違えたら・・・・
「私はイヤだよ。」
・・・・そうだな
「分かったよ。今は止めておくよ」
今はここを真っ直ぐ抜けよう。元はただ散歩に来ただけじゃないかわざわざ危険な目に会いに行く事もあるまい。
「よし行こう」
オレ達は再び歩き出した。


しばらく歩いた。しかし相変わらず微妙な所だぜ。今は昼間だからかもしれないけど真っ暗ってことは無く薄暗いって感じだ。
「・・・・」
桜が怖がっているみたいだ。普段と変わらないように振る舞っているけど14年ぐらいの付き合いだ。それぐらい分からないハズが無い。
「急ぐぞ、いつかみたいに二人でどっか行ったの典達にバレたらめんどくさいからな」
本当は
「怖いんだろ、急ぐぞ」って言いたいけどこう強気に振る舞っているときは
「怖くなんかないよ」とでも言って強がるに決まってる。だからこんな言い方をする。
「うん、そうだね」
コイツがこう返答するのは予測済みだ。コイツは強がってはいても出来ることなら早く出たいと思ってるからだ。よし急ごう
「!」
・・・・なんか聞こえたような。
「ねぇ、ゆーいち・・・・今・・・・」
間違い無いな。なんか聞こえた。ここはこの先に進んで調べたい所だが・・・・オレは隣にいる桜を見る。震えてる・・・・オレとしてもコイツを置いていく訳には行かない。
「引き返そう。どうせ怖いんだろ」
さっきと違っ率直に言った。
「そんなこと無いもん」
ハァ
「オレがお前が怖がってる事を分からないと思ったか?」
「・・・・」
「戻るぞ」
「うん」
桜は頷いた。












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