第3話物語は舞台へ
眠い!オレは布団から出ることが出来ない。現在時刻は6時18分クソ〜何でこんな朝早くに起きてんだよ。もう一度寝てやらあ
『コンコン』
部屋のドアをノックする音がした。母さんだな、何て言われようが出るもんか今日は休みだ。
「ゆーいち入るよ。」
この呼び方桜かよ。珍しいこんな朝早くに起きてるなんてでもオレは起きないぞ昨日の練習辛過ぎたんだ。
「ゆーいち、起きて」
やだ
「起きてよ」
やなこった
「起きない」
え〜いうるさい!こうなったら
「私の〜布団の〜前で〜怒鳴らんでください〜そこに私はいません、眠ってなんかいません〜♪」
必殺の替え歌だ
「何、千の風になっての替え歌で誤魔化そうとしてんのよ。それにアンタそこにいるじゃない」
ちっ流石に誤魔化せないか
「何の用だよ今日は休みだし西川さんの結婚式は明日だろ」
「そうだけど、西川さんの結婚式離島で行われるって知ってるでしょ」
「ああ」
西川さんの結婚式は一応県内ということにされている離島で行うことになっている。まあ何でそこで行うかは知らないけど
「今日中にそこに行くことになったの」
「ふーんってええ」
オレは今初めて布団から顔を出した。桜は青いスカートにブラウス、赤いネクタイ、青いブレザーと言った。城陵学園中学校の制服を着ている。
「驚いてないで早く仕度して」
「ああ、外で待っててくれ。着替えたらすぐに行くよ」
オレは桜を追い出した後着替え始めた。
灰色のズボンカッターシャツ、赤いネクタイ、そして、青いブレザーをはおる。
そして財布、シャーペン、ポケットサイズの旅行用日記帳、ボールペン、ハンカチ、ティッシュ、ガムといった必需品(オレはケータイを持っていない)をそれぞれポケットに入れる。それと黒と赤のエナメルのバックに着替え、歯磨きセット、おやつ、カメラなどを適当ににぶちこんだ。よし、行くぞ。オレはバックを肩に担いだ。そして台所に行って適当にスティックパンをとってそれをくわえたまま玄関に向かう。
「行ってきます」
靴を履いてそう叫んだ後家を飛び出した。
「お待たせ」
桜に言った。
「遅い!」
桜が怒鳴った。
「ワリイ」
素直に謝る。
「みんな、駅で待ってるから早く行くよ。」
ハイハイ。みんなとはもちろん典、剣次、双子のこと、オレは車庫にある自転車に飛び乗る、バックを前のカゴに入れる。オレは桜の目の前に自転車を走らせる。桜はそれに飛び乗る。幼なじみで付き合いが長いオレ達だからこそ出来ることだ。にしても桜のかばんのせいもあって重い頑張らないとへばっちまうな。
「ゆーいち、急いで」
桜が言う。
「分かってる」
オレはいつもの用に返事を返した。
城陵駅
間に合え〜、桜の話だと汽車で行くらしい、全く土壇場に言うなよ。ヤバイ間に合わない。オレは自転車を駐輪場にしっかり止めた。あとバックを持って走る。駅の前で桜は自転車から飛び降りたから、アイツは間に合うはずだ。「こうなりゃ奥の手だ。」
オレは駐輪場の壁の段差になっている所をよじ登る。そして天井に登り駅の低い屋根に飛び乗るそして少し進む、よしホームが見えた。発車の合図の音が聞こえる。不味い!オレはホームに飛び降りる。そして電車にヘッドスライディングで入った。
「たありゃぁぁ」
『プシュー』
電車の扉がとじたなんとか間に合ったようだな。我ながら神技を見せたぜ。
「セ、セーフ」
そんな言葉を漏らした。あ、危なかったあ。にしてもこの電車で合ってるのか?神技のおかげで間に合いはしたけど乗り間違えたって落ちは無しだぞ。オレは辺りを見回す。いた、剣次達だ。
「お〜い、みんな」
「お、お前間に合ったのか」
剣次が言った。
「な、なんとかな」
「ちっ」
典が舌打ちをした。てめえなんのつもりだ。
「まったく、祐一はいつもこんなんなんだから」
守本が言った。やかましいほっとけ
「でも、間に合ってよかったね」
結城が言った。席はまだまだ空いてる。オレは桜の隣に座る。
「危なかったね」
桜が言った。
「ああ」
オレはそれに頷いた。・・・・アレ?安心したら眠くなってきた。まぁいいや目的地までまだまだ時間もあるし寝ちゃえ。オレは目を閉じた。
「起きろよ、祐一」
典の声が聞こえた。
「んにゃ?」
着いたのか?イヤ、まだ電車は動いてる。どっちにしたってもうすぐ着くんだろう。
「ねえ、祐一」
守本がオレに声をかける
「どーした?」
「桜、起こしてくれない」
・・・・オレは隣に座っている桜を見る。
「スースー」
かわいい寝息を立てて寝ている。
「祐一、桜と長い付き合いでしょ何とかしてよ」
あのね結城さんに守本さん長い付き合いだからこそ絶対無理ってことが言える場合もあるんだよ。
「ま、ともかくやってみるよ。」
そう、コイツだって成長してんだ。可能性は・・・・
「起きろ!」
反応なし・・・・コイツ音楽を着てたんだな。なら・・・・えーとコイツのMDに入ってる曲を何でもいいや。最大音量にセットして再生!・・・・アレ?起きない正常に動いてるのか?オレはイヤホンを耳に当てる。ギャッ!み、耳がなんて音量だ。や、やめよう桜の耳に悪い。
「どう?」
オレは首を横に振る。
「どうする?」
剣次が焦りをあらわにするそりゃ焦るよな。
「どうするももうすぐ着いちゃうよ」
結城が言った。
「ハイハイ、祐一が背負っていくのがいいと思います。」
WHAT?何言ってんだこのバカ典は。
「冗談!んなマネ出来るか!」
「仕方無いな。あたしが連れて行くよ」
守本さん助かります。電車が止まった。着いたみたいだ。
「よし、行こう」
オレ達は電車から降りた。
離島港なるほど、この島かここは以前来たことがある。桜のいとこがここにいて昔、橘のおじさん(桜のお父さん)によく連れてきてもらったっけ?確かその桜のいとこの名前は・・・・
「祐一!、お前、雨宮祐一か!」
オレは声が聞こえた所を見る。あ・・・・思い出した。
「光一!、大宮光一か!」
大宮光一、桜のいとこでオレの小さい頃の友達、確かいい奴何だけどすごく惚れやすかったはずだ。ちなみにオレ達と同い年だ。
「久しぶりだな」
「ああ、で桜は?」
「ああ、オレの同級生に背負ってもらいながら寝てるよ。」
「まったく、相変わらずだな」
「ああ」
と旧友と再開を祝していると
「なあ祐一、まったく話が読めないんだけど」
典が言った。そうだな。
「みんなに紹介するよ。コイツは桜のいとこの大宮光一。オレ達と同い年だ」
続いて
「光一、紹介するよ。この小さいのが中川典、次にコイツは刃紋剣次、で今桜を背負っててるのが守本静音、そしてこの守本にそっくりなのは結城雫、守本と結城は双子なんだ。」
しっかり説明した。
「何か悪口が入ってたな」
典が言った。
「ま、気にするな」
と、オレは誤魔化した。
「ともかくよろしく」
光一が言った。
なるほどここに来てからどこに泊まるかずっと謎だったんだけどこれでハッキリした。光一の家だ。確かに光一の家なら広いからみんな泊まれるだろう。でここは光一の家だ。
「よし、荷物も置いたし、ここから自由行動としようぜ」
と典が提案した。そーだなどうせ明日が結婚式なんだし今日ぐらい自由行動でもいいだろう
「よし、そうしよう」
オレは提案をのんだ。
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