ロボット頭部大回転
朝起床後すぐ、リビングに行くとお世話用ロボットがいた。
それは、いつもの風景に思われたがその頭部を見て俺は驚愕した。
ロボットの頭部が高速で回転していたのだ。
『おはようございます。今日の天気は晴れです』
いつものように決められた挨拶をロボットはしてきた。
「ああ……おはよう。それでその頭はどうしたんだ?」
『私の頭部のことであれば心配なさらないで下さい。昨夜の雷がメインコンピュータの置かれているビルに落ちたらしくちょっとしたエラーが起きただけの様ですし』
「エラーって大丈夫なのかよ……」
『どうか、おきになさらずに……頭部は回転してますが視覚は通常と同じように正面が見えています。業務に差し支えはありません』
俺の心配をよそにロボットは機械的に必要なことだけを告げる。
「そうか……それならいいんだけど」
『それより早く支度しないと遅刻なさいますよ』
「ああ! まずい!」
俺は朝食をとり、すぐさま学校へと向かった。
学校へ向かう途中、友人が前を歩いているのを見つけた。
しかし、俺は友人に近づけなかった。それは、友人の頭が回っていたからだ。
俺は、ショックだった。今までバカみたいな話をし、笑い合っていた友人はロボットであり、その会話はあくまでプログラムされたものであったのだ。
友人が足音に気が付いたのか此方に振り向く。
そして、俺と友人は同時に声を発した。
「お前! ロボットだったののか!?」
俺のこの気持ちもプログラムされたものだろうか。
お読みいただきありがとうございました。
この作品を読み直して思ったことは「別に首が回転するという設定でなくてもよかったのでは?」ということです。
しかし、頭を回す以外には主人公が自分がロボットだと気付いてしまうことになります。
視覚は序盤でロボットが言った通り原理は不明ですがちゃんと正面が見えています。