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第奈々獣二話 まおう

 ここはどこだ。
 目の前が真っ暗。水の中に浮かんでいるような、重力を全く感じない空間。
 ああ、とうとう、俺、マジで死んだか。
 ごめんな。ミヅキ。
 

(お前がノゾムか)
 
 誰かの声が聞こえる。聞こえる?…いや、頭の中に、直接響いてる感じだ。
 一体誰だ?
 
(魔王と呼ばれる存在だ)

 あー、アンタが魔王ね。アンタのせいで散々な目に遭っちまったよ。
 どこだ?出てこい。オシオキしてやる。
 
(私は、お前だ)

 そんな500円ぐらいで売ってるライトノベルの魔王みたいなセリフ吐きやがって。面白いか?とっとと出てこい。一発殴らないと気が済まない。いや、一発どころか、無限に殴り続けてやる。オラオララッシュしてやる。
 
(ライトノベル。懐かしい響きだ)

 あ、おまえ、ひょっとして、たかし君だろ。
 
(ギクッ)

 ケータイのメール、読ませてもらったぜ。お前さあ、あんなしょーもないことで世間を逆恨みするなよ。父ちゃん情けなくって涙出るぞ。
 
(誰が父ちゃんだ)

 出会い系のサクラに騙されたぐらいでよ。そんなに女に飢えてたのか?
 
(う、うるさい…だまれ。今から、貴様を乗っ取る。お前は新たな魔王として、この世界に君臨するのだ。尤も、お前の意識はこの暗闇から永遠に抜け出せないがね)
 
 えー?、そんなこと、しちゃっていいの?
 
(なに?)

 ネクラなお前が俺になるより、俺のままでいた方が、もうウハウハだと思うけど。
 
(…)

 どうせ俺とお前、同じなんでしょ?俺のままでいるんならもう、バンバンセックスしまくっちゃうよ。もうメロメロ。ちんこ勃たなくまでセックス三昧。そっちの方がよくね?
 
(っっく…)

 ね?いい話だと思わない?今んところ、いい雰囲気の3人いるけど、好み誰よ。言うてみ言うてみ。
 
(…レ…)

 れ?

(…レイチェルちゃん…)

 おお、幼女好きか、このロリコン(笑)
 
(…ロ…ロリコンは差別されてる…)

 いいっていいって。これ絶対に商業作品にならないから。バンバンやっちゃうよ?
 
(…た…たのむ…)

 おーけーおーけー。期待して待ってな。
 
 
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