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第奈々獣輪 ちんもみ

 おまえ、サイテーなサブタイトルつけてるな。
 
 とりあえず、お互いに事情を理解した俺たちはアリスの屋敷に向かう事にした。
 衛兵の鎧を着替える際に、放置されていたミヅキの制服に男どもが群がっていた事はスルーの方向で。
 
 だだっ広い庭の奥に、これまた豪華なお屋敷が佇んでいるアリス邸。ワンラーランドの入り口を探しにやってきました。とりあえず周囲をサーチすると、ありましたよ。円形噴水の中央に屹立している天使像が。とりあえず今は水が出てない。
「あれが先ほど言った、しょんべん小僧です」
 もう。まったくこの子は。…多分、あの変態オヤジに吹き込まれて育ったからだろう。そうだ。そうに違いない。
「よしミヅキ、ちんちんをもめ」
(バカッ、こんなところで出来るわけないでしょう?!)
 ミヅキは顔を真っ赤にして小声で抗議してくる。
 …ああ、俺のでなくて、アレな。コイツこの話の時は外にいて聞こえてなかったのか。
 
「私が、やります」
 おー、超絶美青年ライバッハがしょんべん小僧のちんちんを揉むのか。
 アリスさんが今にも鼻血出しそうなイキオイだぞ。
 ライバッハは天使像の噴水池にざぶざぶと入っていくと、しなやかな動作でそのちんちんに触れた。その手は、ゆっくりと、上下にスライドする。

 アリスさんが鼻血を吹いて倒れた。ミヅキが介抱する。
「ゆ、勇者殿、なにか、変わった事が起こってないでしょうか?」
「特に何にも。アリスさんが鼻血吹いて倒れてる程度」
 ライバッハは、ひたすら天使像のちんちんを揉んでる。
「ゆ、勇者殿、なんだか、ヘンな気分になりますね」
「あー、俺に危害を加えないなら目覚めてもいいよ」
 とりあえず鼻クソほじりながら待った。

 がこん、という動作音っぽいものが、池の底から響いた。
「勇者殿、なにやら、天使像の中から音がします。管に水が通るような…」

 といった瞬間、そのちんちんから大量の水がほとばしった。あまりにも勢いが強く、水は池の縁を通り越して俺たちのところまで飛んできた。
 あやうく回避。よく見ると、まき散らされた水はどこかの池から引いてきたようで、どろどろになった藻やゴミクズ、ご丁寧にオタマジャクシまで混ざっていた。
 
「とりあえず騎士団長の手コキでしょんべん小僧はイったみたいだが、こんな手の込んだ仕掛けを作って、いったい何に…」

 水は池の縁の側に溜まっている。とりあえず掘ってみようか。
「アリスさん、掘る道具、何かありますか」
 ハナのアナに豪快に詰め物をされ、ミヅキに首の後ろをトントンされてるアリスさんは、再びその詰め物をフッ飛ばした。あー、綺麗な血飛沫。
「ほ、掘る道具…」

 だめだこりゃ。
 俺はとりあえずその辺にあった杭を一本引っこ抜いて、水が溜まった辺りをひっかいて掘り返す。がりごり、という音とともに、土が軟らかくなっていく。
 危うく顔射の洗礼を受けるところだったライバッハも参加。二人でやっているうちに土が掘り返され、とうとう俺は杭の先端に何かの手応えを感じた。感触的には木箱っぽい。
「お、ビンゴっぽいぞ。まさか本気でしょんべん小僧ちんちん揉むようなヤツはいないだろうからな。なかなかよくできた暗号だ」
 と無理矢理褒めてみる。
 案の定、兜を収められそうなぐらいの木箱が掘り出された。埋めてから確実に3年は経っているらしく、鍵が掛けられたであろう鉄枠は錆で腐り果てていた。ずさんな管理だ。中身は大丈夫だろうか?
「あけるぞ…」

 ゆっくりと蓋を開けた。
 中には、羊皮紙が一枚、しみこんだ水でインクが滲んでいる状態で発見された。
 
 
 
 ハズレ
 
 
 
 ――――殺意とは、こういったときに湧き起こるものらしい。
 
  
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