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第六話 ふつうに

 おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい…
 
「勇者殿、昨晩からずいぶん様子がおかしいですぞ。なにか体の具合でも悪いのでござるか?」

 はっ、いかんいかん。15禁作品のクセしてお色気シーンが全くない事に不満タラタラ出してたらば、うっかりトリップしちまったよ。ちきしょう、作者め。いつも喜んで「ちくび勃ってるね」とか「せーえき出して」とか書いてるくせに。
 ここは占い師のネーちゃんに案内されてたどり着いた深い森だ。この奥にある祠に、彼女の家に伝わるという家宝があるという。案外真面目に話は進めようとしてるのな。

「この森はいまや魔物達の巣窟です。道中が安全とはいえません。気をつけてください」

 あーはいはい、わーってるよ。そんなことぁ。
 まあ、本当は俺一人でも十分なんだけどね。一応、4人パーティーってのは定番だから仕方ない。
 
「よし、ちょっと試したいことがある。普通にソレっぽいRPGしよう」
「あーるぴーじい?何でござるかそれは」
「みんな、こっちに寄るんだ」

 騎士、尼僧、占い師、そして勇者、なんかイイ格好にはなってきた。
 俺は叫んだ。
「スカッドシールド(仮)!&グループヘイスト(仮)!&オートサヴァイヴ(仮)!」

 ソレっぽい効果がある魔法だ。防御力が向上し、素早さが上がり、一度だけ倒れても自動で復活する効果がある。それぞれ、パーティー全体に効力のある時間継続系魔法だ。特にオートサヴァイヴは高レベルだが終盤に重宝するぞ。

「なんか、名前も効果も普通ですな。多少、厨がかってござるが」
「昔、RPGツクールで作ったんだよ」
「つくーる?」
「そんな事はどうでもいい、とりあえず魔物が攻めてきたら攻撃力増強もかけるぞ」
「それはありがたい」
「では出発!」
 
 
 木々の植生が濃い。4人で行軍するのは至難の業だった。先頭に立っているのは俺、そして幼女、占い師のネーちゃん、しんがりはオッサンが務めた。
「よし、普通のRPGっぽくなってきたぞ。多少は楽しまないとな」
「しかし、この森、行けども行けども同じような風景ばかりですぞ」
「メアリーさん、方向は、大丈夫なんでしょ?」
「…はい、間違ってはいないと思うのですが…」
「待て!」
 右腕を直角に曲げて握り拳を作る。あ、これ停止の合図ね。このまま手を開いたら各自散開。アメリカ陸軍に入るようなことがあったら覚えといて。
 
「向こうの木々に何か止まってる」
「あれは…頭と胸が女、それ以外が鳥の合成獣、ハーピーでござるな。1…2…10体近くいるでござる」
「定番の相手だな。半分鳥のくせに、まったくけしからんおっぱいだな。グラフィックの気合いを入れるところ間違ってる」
「何か言いましたかな?」
「困りました…あの魔物のいるあたりに、祠が隠されているのです」
 戦闘は、回避不能か…
 
「よし、俺がオトリになる。オッサンは、二人をつれて祠に向かうんだ。いいな」
「…しかし勇者殿、いくら勇者殿でも、10体相手では…」
「ガイア、やるんだ。騎士としてこの任務、全うすると誓ったのだろう?」
「…わかり申した」
「側面から回り込むんだ。くれぐれも、見つかるんじゃないぞ」
「ご武運、お祈り申す、ではお二方、ついてまいれ」
「はい」
 よし、相手はたったの10体。俺が手こずるような相手じゃねえ。
 オッサン達も目立たない位置まで移動したみたいだし、いっちょここは勇者らしく気合いいれてみっか。
 
「おい!化け物鳥ども!オマエらはこの勇者ノゾムが相手するぞ!」
 
 
「ぬ、ハーピー達が一斉に勇者殿の所へ向かっていくぞ、今のうちでござる」
「勇者様、大丈夫でしょうか?」
「何、かの者は御前試合で幾多の騎士を相手しても、息も切らさずすべて退けた男。このガイアも太鼓判を押す、この世界一の戦士でござる」
「そうですわね。さあ、急ぎましょう」





 おー、さいこう。もう、本気で天国。あ、そこダメ。耳ダメ。うん。あ、ちくびふたつしかないから、こらケンカするなって。ああ、やわらけぇ、もう死んでもいいかも、あ、出そう、こらそんなに激しくしたら本気で出るって、うん。あ、袋はかんじゃダメだから。なめるだけね。そうそう。吸うなら優しくね。あこら、後ろダメ。
 あー、ちゃんと魔法効くんだ。今度も使ってみよ。あ、でるっ。

 
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