第禄獣四話 しっぱい
(どうしよう?)
どうしようも何も、いきなりこんなところにフッ飛ばされて、みんなキョロキョロしてっぞ。
(とにかく、隠れるしかない。音を立てるな)
(わ、わかった)
俺は麦藁の中にごそごそと潜り込んだ。
素っ裸にブラウスだけで前を隠したミヅキも、真似してごそごそと潜り込んでくる。
(とりあえず、ふく…)
…服って、脱ぎ散らかしたままじゃん。
このままじゃ、二人でチョメチョメしてた事がバレてしまうではないか。
(うー、チクチクするー)
(我慢しろ)
(…)
(うー、ムラムラするー)
(我慢しろ)
だって、俺また寸止めだよ?俺だってドバドバ中出ししたいんだよ。妊娠するぐらいに出したいんだよ。あなた、もう一人欲しい?って言われたいんだよ。
(…だめだ…我慢できない)
(…ちょ、まだヒリヒリするんだってば、やめてよ、って、来ちゃったよ?!)
納屋の入り口で、三人がウロウロしてる。幸い、あたりは暗いので、服が脱ぎ散らかってるのは目立ってない。
(アンタの能力で、なんとかならないの?)
(俺はダイナミックでズババンってなカンジの能力しか使えん。オマエこそナントカできないのかよ)
(ステッキ、慌ててそっちの脇に落としちゃった…)
あああ。もう。何が何だか。
(こら、どさくさに紛れて触るな)
(なにおう、さっきまであんなに可愛い声でヨガってたのに)
(!!!!この!!)
めんどくさいのでキスして口を塞いだ。
(んーーーーー!!!)
「ここ、どこだろね?」
「さっぱりワケが解らんでござる」
「誰か?いませんか?」
いませんよー
(んーーー!)
「…向こうに明かりの点いた家がござるな」
「一晩、宿をお借りできればよろしいのですが」
「頼んでみようよ」
よし、ナイスご都合主義!
(ん…)
足音が遠ざかっていく。ま、このへんの民家ならライバッハの手も回ってないだろうから安心だな。オッサンもいるし。助かった。とりあえず服着て後を追いかけよう。
「…ミヅキ、行ったみたいだぞ。今のうちに」
えーと、ミヅキさん。
「ばか…」
とろんとした眼で、俺を見てる。
はっ、俺の超絶テクニックでメロメロにしてしまったのか?
「ばか…ばか…」
そんな照れなくてもいいよ。
「ばかばかばかばかばかばか」
続き、する?
「うえええええん!!」
あ、泣いた。
「ちくしょう、こんなバカと、えっちしちゃった。どうしよう、どうしょう、ワケわかんないよう」
そりゃあたぶん作者もワケ解ってないと思うよ。イキオイで書いてるから。
「まあ、ミヅキ、少し落ち着け。落ち着いたら、みんなのところに行こう」
「…うー」
「まあ、事故だと思って」
「事故?アンタとえっちしたのが事故?」
どどどどうしたんだミヅキ?
「アタシの体は、一番好きな人に捧げるって、決めてたのに!」
「やっぱ俺じゃダメなの?」
「ううううううう」
「おーい」
「…よし、きめた」
「は?」
「アンタを好きになる。アンタも責任とれ」
「ハァ??」
「さっきの続きしよう!」
「ちょっと待て、意味がわからん」
「男のくせにグダグダ言うな。責任とれ!」
「ハイ…」
ええ、ほんと。ワケ解りません。
「尻軽女だと思ってるでしょ」
「この尻軽女」
いってえ!
「アンタ、めちゃくちゃすぎ。アンタがいないと、寂しい。うるさいな。好きになったんだよバカ野郎。どっかの薄情な男と違って、全然アタシに優しいし!」
「えー、さっき痛い痛いとか言ってたくせに」
いてえ!
「…乱暴にするとか言っといて、優しかったよ?」
あれ?そうだっけ。
「ね、しよ?」
あ、はい。がんばります。
とりあえず、次回は酒臭いのとヤニ臭いのは勘弁してください。
「ゃ…う…ちょっと…きもちいいかも…」
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