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第五話 サービスシーン

 …
 なあ、このサブタイトル、何とかならないのか?
 ありきたりな設定とかさ、あの15禁スイッチだってそうだろ?お色気シーンが絶対にありますよってタグと同じだからさ、そういったのが好きで検索する人絶対いるじゃん。いくら連載4時間でハードSF作品の読者数を軽く超えたからってさ、卑屈になりすぎてるんじゃないの?もっと大人になろうよ。え?18禁作品なら読者数10倍?そりゃあっちは作品数そのものが少ないからさ、トップに新作晒されてる時間が長いわけ。ん?タグに強姦とか入れたら適当な内容でもさらに読者2倍稼げるって?仕方ないよ。そういう世の中なんだってば。

「何を呟いておいでですの?勇者様」
「うわわわっ…ちょっとメタな会話を電波な人と」
「めた?でんぱ?」
「メアリーさんは気にしなくていいですよ」

 ここは風呂場。念願かなって、今、背中を流してもらってる。
 今のところ、背中流されてるだけだから、残念ながら彼女が今どんな格好で流してくれているのか、ここからは確認できない。
 ずいぶんと行程が端折られているような気がするのは気のせいだぞ。
 
「…剣の修行をされている割に、お綺麗なお背中ですね…」
 まあそれ修行してたってのウソだしね。
 あーそれにしてもいい匂い。そう、メスの匂い。石けんの匂いと合わさって、いいカンジ。
「メアリーさんをみてると、子供の頃、母に風呂に入れて貰った事を思い出しますよ…」
「優しいお母様だったのですね…」
 
 ちょっとストップ、マズイ、俺、単にマザコンキャラになってきてないか?
 マザコンは嫌われるしなぁ、今から変更ってわけにもいかないし、仕方がない、ここは母親ネタ禁止としておくか。つうかこの人、20代前半ぐらいに見えるけど、いくつなんだろ。
「メアリーさんは、ずっと一人暮らしなんですか?」
 とりあえず男がいるかどうかは確認しておかないとな。
「ええ、私もずっと一人暮らしなんです」
「結婚は、されていないのですか?」
「?何度か、お付き合いをしたことはありますけど、結婚は…」
 おうおう、プライベートな話でも喋る喋る。ほんと詐欺に遭いやすい典型タイプだな。でもなー、さすがにこのくらいの歳になって過去に男の一人や二人いてもおかしくはないわなあ。
 しょうがねえ、年下キャラとして、甘えるだけ甘えさせてもらおうか。
 背中流してもらってる最中に事故が起こる。うん、定番だな。足滑って後ろに倒れ込めば楽勝だ。
 よし、すてーん。っと。
 
「勇者様!大丈夫ですか?お怪我はありませんか」

 …
 ちょっとまて、ここ風呂場だぞ?さっきと同じ格好ってのはどういうこった?確かに扇情的でボインボインな衣装であるのは認めるけどさ、せめてバスタオルとか、あるでしょ?全裸とか言わないから。しかも綺麗に回避されてるし。ボインボインに頭突っ込むつもりだったのに。
 何?グラフィックが無い?開発手ぇ抜いてるんじゃないの?

「あたたたた、…いえ大丈夫です、こちらこそお見苦しいところを」

 ちっきしょう、むかついた。もう何もかもかなぐり捨てていっそコイツを襲っちまおうか。
「…明日の出発は、お早いのですね」
「はい、日の出には、ここを出ましょう」
 
 …そうだったよ。ここで襲っちまったら、ストーリーが進行しないじゃねえか。クソ。
 待遇改善を要求するぞ!
 出来ればハーレム状態が最高だ!
 あらゆる種類の女を周りに侍らすのだ!
 
 …何?
 そういうシチュエーションだと女同士のドス黒い嫉妬を描いてしまってハーレムでなくなる?認められない?なんでそう、いちいち律儀なんだよお前は?もっとこう、ライトな感覚のハーレム作品とかいっぱいあるだろ?大体、このままじゃなあ、15禁にすらならないんだよ。お前、わかってる?「クリスチャンスレーターの生チンチン」だけじゃダメなんだよ。OK?
 
「…勇者様は、独り言が多いのですね」
「はっ、あ、ええ、まぁ、いろいろ事情がありまして…」

 やっべえよ、ドン引きしてるよあの目。
 なんかキモイもの見るような目で見てるよ。
 あ、出てった。
 …仕方ない、今日はあきらめるか。
 
 おっ、脱衣場でがさごそ音がする!
 さすがにこのままではいかんという判断か。まあ、幼女の貧乳ぐらいは拝んでおかないと、罰が当たるってもんさね。オーケー、今日はそれぐらいで我慢してやる。フラグさえ立てておけば、あとはどうにでもなるからな。
 あー入ってくるぞ。
 
「なんと、勇者殿、貴殿が入っておいでであったか!これは失礼した」

 お前かよ。
 
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