ちょっとエッチな勇者様ドキドキ性ライフ 第一話
血で血を洗う過酷な戦いは終わった。俺たちは傷ついた体に鞭打って帰路についた。
「血で血を洗う過酷な戦い?」
まあ細かいツッコミはよしてもらおうか。ミヅキさん。
「ボス戦なんか2行で終わったぞ?しかもお前のテキトーな解説で」
具体的な説明はよしてもらおうか。セバスちゃん。
とりあえずチンコ丸出し男は首に縄つけて市中引き回しの刑。
セバスママ(若作り)は、あとでセバスちゃんをなんとか誤魔化して料理してやる。うふふふふふ。
「結局、残りの四天王も、魔王の正体も、わからずじまいでござったな」
御者席で手綱を握っているオッサンが話しかけてきた。
「まあもうどうでもいいや。終わった事の話はよそうぜオッサン。これで胸張って故郷に帰れるだろ。ハンクスもサイズモアもびっくりするだろ」
どさっと簡易ベッドに倒れ込む。横に座っていたメアリーさんは、こっちです、と言わんばかりに自分の膝をぽんぽん叩いて促した。
「おつかれ、おにいちゃん」
幼女は幼女で俺の腹にダイブしてそのまま枕にしてる。
「お疲れ様でした。勇者様」
そういってメアリーは体をかがめて、俺の額にキスをしてくれる。
「帰ったら、ゆっくりお休みください」
もちろんそのつもりですよ。下半身は休まりませんけどね。
ミヅキは相変わらず変な目で俺を見てる。
「お前も膝枕して欲しいのか?」
「結構です」
なにか、落ち着いてない様子だった。
「あー、そういえば、あのナイト様の騎士団、結局追いついて来なかったな」
「五月蠅いわね」
「俺のおかげでこっち側の犠牲者ゼロなんだ。そのへんはキチンと評価してもらいたいなあ。帰り道に出会うのが楽しみだ。俺、もう魔王やっつけちゃたもんね」
凱旋門広場は、魔王を討伐した勇者を一目見ようと押し寄せた民衆でごった返していた。
王宮では祝賀パーティーが開かれ、俺ら一行は盛大なもてなしを受けた。
どうやら作者は徹底的に端折りたいようだ。
「何かいったでござるか?」
隣でオッサンが珍しくエール酒を煽っている。
セバスちゃんは会場に姿を現さなかった。
レイチェルとメアリーは慎ましやかに料理に手をつけている。
ミヅキも
「こらテメエ、ヤニだけでなく酒も飲んでるのか」
べろんべろんに酔ってた。
「なーによ?うっさいわね?いーでしょおさけぐらい。きゃはははっはあーもういっぱい」
そう。帰り道、結局あのイケメンリア充の騎士団長と鉢合わせしなかったのだ。
「一体どこに消えたんだろうねえ。騎士団と言いながら実は影の軍団だから、正規のルートなんか使わなかったのかもしれない」
「あんたものみなさいよ、おとこでしょ?ちんこついてんでしょ?うきゃきゃきゃきゃ」
こんクソバカ飲み過ぎだよ。
「ううっ…」
口元に手を当てた。マズイ。
「アホが」
ミヅキを抱えて猛ダッシュで外に出る。
夜風が涼しい夜のテラス。星明かりがとても綺麗だね。
「うげろろろろろろろろろろろろ」
あーあ。
「げぷ」
これはとても人にお見せできない。
「飲み過ぎだバカ。急性アルコール中毒で病院送りになりてえのか」
背中をさすってやる。優しいな俺。
「ううううう」
ヤケ酒ヤケ食いもいいけどさ。横方向に成長しまくるぞ。
「バーカ、バーカ… あたしのバカ…」
「ほいほい。浸ってないで、部屋帰って寝ろ。明日になったらあのナイト様も帰ってくるさ」
「もう、どうでもいい」
「は?」
ミヅキはその潤んだ目で俺を見つめていた。
どうでもいいけどよ、ゲロどうにかしろよ。
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