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第YON獣九話 なかま

 …声が…きこえる…

「…ミヅキ殿、いくらなんでもやり過ぎでござる」
「もうコイツと組むのイヤ。アタシだけでヤル」
「…そんなことをおっしゃらずに、許してやってください」
「こんな下品でスケベな最低野郎、もう知らない」
「…おにいちゃん」
「あんたもあんたよ、レイチェル、こんな奴にそそのかされて」
「…セバスちゃん殿、どうかなされたか?」
「あーコイツはね、なんか衝撃の事実を知って放心中。そりゃあねえ、自分が恋してやまない女の子と、この腐れ外道が実は」
「わーーー!!わーーー!!ミヅキさん!!今日はいい天気ですねえ!!!!」
「もう夜ですよ?」
「メアリーさん、あなたもコイツを甘やかしすぎです。もっとビシッとした態度とらないとすぐに他の女に走っちゃいますよ」
「まあ。ミヅキさんも、焼き餅焼きの照れ屋さんですね」
「ちっがーーーーーーーう!!!!!!!」
「とにかく、勇者殿もセバスちゃん殿も、このままにはしておけませぬ」
「ま、しばらく、休ませておけば勝手に目が覚めるでしょって、メアリーさん?またそうやって甘やかす!ダメですそいつから離れてください」
「わたくしには、これぐらいしかお役に立てることが…」
「あー!!ムカつくー!!」
「…あの…私が何か…」
(チチデカイ、母性本能のカタマリ、この人、自分だけは絶対に大丈夫だと思ってるよ!!)
「ミヅキさん、聞こえてるよ」
「私は勇者様のおそばにいられれば、それでよろしいのです」
「あーもう!!ヤニ吸ってくる!!!!」

 バタン

「また機嫌を損ねられましたな。やれやれ…勇者殿にも、困ったものでござる」
「可愛らしいじゃありませんか」
「?」
「レイチェルさんも、一緒に撫でます?」
「うん!…すっごい痕になってるね…かわいそう」
「痛かったでしょうに…」
「ささ、セバスちゃん殿、涙を拭くでござる」
(なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが、なんでこんなやつが)

 バタン
 
「…」
「お帰りなさいませ」
「おかえりー」
「あんた達ねえ…」
「ミヅキさんも、一緒に撫でます?」
「撫でる…」
「?どうかしたの?」
「…」
「ミヅキ殿?、顔が真っ赤でござる。熱でも」

「うっっがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「…ミヅキさん、そんな大声出したら、勇者様が起きてしまいます」
「…これが終わったら、ギッタンギッタンにシテヤル!!!」
「どうしたのミヅキさん、へんだよ?」
「どうも異世界の能力者というものは、皆落ち着きが足りぬようですな」
「そいえば、そうだね」
「ヤカマシイ!!!!!!!!!」
(怖いです)
(怖いですね)

 
 …今起きたら確実に殺される。寝たフリ寝たフリ。

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