第YON獣八話 うらぎり
ミヅキに優しく愛撫されて、俺は幸福の絶頂にいた。
「ブチ殺す」
すいません。マジメにします。能力が一時的に使えなかったのは本当です。信じて。
「信じられない」
でもさ、男のチンチンさすったぐらいで、顔を真っ赤にしてるオマエって結構
「アタシ一人でヤル」
あ、ウソです。手伝わせて。ね?ね?
「最低、マジ最低」
そんなこと言わずにさあ。
「寄るな。汚らわしい」
あ、来たよ、セバスちゃん。
「誤魔化すな」
ホントに来たって。
「…」
いやマジ本当にセバスちゃんが現れた。徒歩で。
「アタシが潰す」
例の魔女ッ子ステッキを目の前に掲げる。
魔女ッ子ステッキの頭には、これまたよくありがちな宝石っぽいモノが取り付けられており、彼女はその宝石とセバスちゃん、自分の目線を一直線にそろえた。
コン、コン、コン、
という音と共に、セバスちゃんの体を囲むように変なバッテン印マークが付く。
「…ビルボードスプライト?」
そんな専門用語が読者に通用するかはおいといて、マークの脇には「Lock on」という文字まで浮かんでいた。同時に8回までロックできるらしい。
「れイフォース(古き良きTAIT○)!!」
ミヅキが呪文を唱えると、ステッキの柄尻から、8本の光の曲線が、セバスちゃんに向かって放たれた。BGMはPENETRATIONで。
セバスちゃんは避けようともせず、その光の曲線は軌道を逸れ、彼の目の前の空間に吸い込まれて消滅した。
「やめろミヅキ、奴に攻撃呪文は通用しない。俺の大火力呪文もかき消した奴だ」
「ほう。TAIT○マニアか。女にしてはやるな」
「何いってんのよ。作者の趣味じゃん」
身も蓋もないことを。
「今度こそ、妹さんはこの俺が戴く。覚悟してくださいお兄様」
セバスちゃんは自分の剣に手を掛けた。
「ちょっとまった」
俺は不敵に笑った。
「オマエの所にピエロがいるだろう。ヘンな仮面つけた」
「ほう、四天王フォンブラウン様を知っているとはな。なかなかあなどれないですねお兄様」
「レイチェルを連れ去ってみろ。ソイツがレイチェルを利用するためにオマエを操ったことを覚えてないのか?」
「…」
セバスちゃんの表情が変わった。
どうやらあの場面は完全に頭の中を混乱させられていたようだ。俺がレイチェルを刺した事を覚えているかはわからんがが、自分がフォンブラウンとやらに何かされたということは能力者なら覚えているはずだ。
「俺を倒すために、レイチェルをも利用する奴だぞ」
奴は無言のまま。
「俺を殺したら、レイチェルが泣くぞ?」
「…」
「セバスちゃん、最低!私のおにいちゃんを返してよ!、って言うぞ?」
「…とりあえず声色を真似るなキモイ」
「セバスちゃん、最低!私のおにいちゃんを返してよ(釘声)!、って言うぞ?」
「…わかった。…もうそのネタはがんばるな」
セバスちゃんは、諦めた様子で、腰のものに掛けていた手を解いた。
「では、妹さん…レイチェルさんとの結婚を、許していただけますか」
いや、まて、そんな問題ではない。
「それは無理だ。彼女は僧籍。神にその身を捧げている」
「なに…?」
「この俺でも、Bまでがやっ」
後頭部の衝撃で、俺は意識を失った。綺麗なトラースキックだった。ぱんつも純白だった。
小説家になろう 勝手にランキング
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。