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第YON獣七話 じゃくてん

 巻き戻る前にセバスチャンがレイチェルを攫ったのは夜だったってことで、その時間まで念のため普通の人の三人は馬車の中で待機、俺とミヅキは馬車の外で奴の出現を待つことにした。
 
「なんだかんだ言って、ここで待ってくれてたんだ。ありがとな。ミヅキ」
「…」
「ん?」
「…アタシは、最初から念のためにアンタを追っかけてたの」
「ああ、そうなんだ。全然気付かなかった」
「アンタ、変だったよ。あの砦、落としたときから」
「やめてくれ。作者が実験的にダークな雰囲気を何となく作ろうとしただけだ」
「あ、っそ。余計な心配したわ。まあやっぱり、アンタはいつもそうやって鼻の下伸ばしてる方がお似合いだわ」
「さんきゅ。そう理解してもらえると助かる」
「…そういえばまだ謝罪とお礼、してもらってないよね」
「悪かった」
「ちょ!」
 俺はミヅキを抱きしめた。
「アンタ、ナニ考えて…」
「オマエも痛かったんだよな。悪かった」
「…そりゃ、痛かったよ。すんごく。巻き戻し魔法唱えるとき、気絶しかかったし」
「ごめんな…」
 俺の唇は、そっとミヅキの唇に☆#$%&#くぁwせdrftgyふじこ

「それよりもっと痛かったんだからね」

 つぶれた。俺の大切なところに膝がモロに入った。一瞬、意識が遠のく。
「…おま…え…まいど、このパターン…飽きないか…?」
「アンタが飽きもせずしょーもないことばかりするからでしょうが」
「マジ、つぶれた。クソッ」
 股間を押さえ、ぴょんぴょん跳びはねる。体内にめり込んだそれを重力で下に戻すというのは迷信だが、男ならだれしもやってしまう行為である。
「…あのな、俺の能力が…使えなくなったら、オマエの…せいだからナ」
「…?、何いってんの」
「俺の、能力の源を思いっきり潰しやがって…」
 いやマジウソじゃないよホントだよ。
「ハァ?」
「俺の治癒能力が…発動しない…」
「ちょっと、冗談でしょ?!」
「クソッ、マジな話してんだよっ」
「ちょっと見せ…」

 と言いかけて、顔を真っ赤にする。
「何…純情ぶってんだよ、…」
「…ど、どうすればいいのよ?」
「…いたい、さすってくれ…」
「…な、なななな」
 ミヅキはパニック状態に陥った。
「え、?ええ?、あたしが??ななな、ナニを??!」
「ぐあっ…」
「わわ?!、わかった、わかったから…」
 顔を真っ赤にして、俺の股間をさわってくる。
「う、うううー」
「しばらく、たのむ…」
 俺は地面に倒れ込んだ。
 さすさすと、ゆっくり撫でてもらってるうちに、徐々に痛みが引いてくる。
「…」
 ミヅキは無言で俺の股間をさすってる。顔はこっち向いてない。
「なんか、は、腫れてきてない?!」
「だ、大丈夫だ…かまわず、続けてくれ…」

 えー、完全に勃起しました。また痛いんだけどね。

「ねえ、な、なんか、すんごく、おっきくなってるんだけけどど?」
「っく、だいぶ、楽になってきた…もう少し」
 
 ああ、きもちええ~
 
「…」
 ぴたり、とその動きが止まる。
 
「鼻の下、伸びてるわよ」

 はい、さようなら。俺の人生。

 
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