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第燦獣五話 ほとり
 
「湖がありますな」
 ずっと御者席に座っていたオッサンが自分の尻をさすりながら言った。俺は少し逃げた。
「その辺でいいだろう。火を焚いてもあまり目立たねーと思う」
 ミヅキが言ってた東の砦ってのはまだまだ先らしいが、用心するに越したことはない。大木に囲まれた湖の畔、緩やかな丘の麓である。
「ごはんにしよう!水浴びもしたい!」
 いい覚悟だな幼女。
 俺たちは馬車を停め、野営の準備に取りかかった。
 
 道の途中で仕留めた鹿を解体する。(鹿肉と鹿の角と骨を手に入れた。動物解体スキルが上昇した+0.1)、スライス状になったそれを棒にくくりつけ、塩を振る。胡椒はこの世界でも貴重品らしく、あるこそはあるらしいのだが、俺はまだ見かけたことはない。ミヅキが火をおこし、タバコ吸ってる。手伝えよコラ。肉付きの棒をグルグル火で炙り、こんがりと焼けた鹿肉が出来た。(調理スキルが上昇した+0.1)…HP見えないくせにスキル上昇値はわかるのか。
 オッサンが残りの肉を塩漬けにしている。燻製を作るらしい。
 メアリーさんと幼女は鍋でスープを作ってる。イモリの燻製、ウナギ、赤まむしの血、メアリーさん、職業柄仕方ないと思いますけど、それ誰が実験台になるんですか。しかも無駄に元気にさせようと思ってませんか。いいんですか。今夜は寝かせませんよ。
 
 準備中にタバコをプカプカ吸ってるだけだったミヅキがガツガツと食ってる。
「はたらかざるものくうべからず」
 ミヅキの鹿肉を分捕る。分捕られる。分捕る、分捕られる。ぶんど
「落ち着いて食べましょう」
 ハイすいません。
 それにしても、さっきから一言も喋らねえなコイツ。

「どうした。生理か」
 反応ナシ。いつもなら鉄拳が飛んでくるところなんだが。
「ナイト様に振られたか」
 さすがにこちらを睨みつけてきた。
「あのナイト様も手が届かない女ってのは、どう考えてもお前じゃねえよな。確かに」

 またそっぽを向くとガツガツと食い始めた。ああ、こりゃヤケ食いか。
「ほっとけ」
 ただ一言。
「そんだけ食ったら太るぞ」
 
 がしゃん、と食い終わった食器をたたきつけると、ミヅキはすっくと立ち上がった。
「ガイアさん」
「?どうされたミヅキ殿」
「コイツ、縛っといて」

 俺を指さしてそういうと、つかつかと湖の方向に歩き出した。
 
「…信用されておりませんな。勇者殿は」
 オッサン、ちょっと楽しそうな顔してない?
「私たちも、行きましょうか」
 幼女はメアリーさんの言葉に頷くと、馬車に向かい着替えを準備して戻ってきた。
「おにいちゃん、覗いちゃダメだからね」
 へいへい。
「さて、明日も早いでござる。今夜は早めに休むでござるな」

 俺は彼女たちが見えなくなったところで、計画を実行した。



 あっはあ、すんげえ、やっぱ、ええチチやのう。うっはあ、たまんね、JKも結構いいカラダしてんじゃねえか、うほあ、ヨダレとまんねえよ、さいこう、幼女も、少しは女らしくなってきたか?ん?
 
「やっぱ俺は、あの子だな」
「ん?幼女か?俺的には、もう少し待った方がいいんじゃねえカナとは思うんだけどもよ」
「チチがでかけりゃいいってモンじゃないんだぜ?」
「何?おっぱいは正義だぞ?そんな常識も知らんのか」
「お前の常識なんか知ったこっちゃねえよ」
「貧チチのどこがいいんだよ?ハサめないんだぜ?」

 …
 
 いつの間に俺様の特等席にいるんだよ?!セバスちゃん!!
 
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