第獣六話 まぞ
カシャ。カシャ。これでよし。
さて、ここは何故か占い師メアリーの家。私は帰ってきた。
「ちーっす。三河屋デース」
ノックすると、中からどったんばったんと音が聞こえる。しばらく経ってから、占い師が出てきた。
「あ、あら勇者様。戻ってまいりましたの?」
しどろもどろに挨拶してる占い師のネーちゃん。あいかわらずバインバイン。
「あー、この国一番の騎士様がお邪魔してませんか?俺より弱いけど」
「お、おほほほほほほほ、なななななななんんのことでしょう?」
「おなじタイミングでいなくなったから、んー、ひょっとしたらと思ったんですよ」
マサカズ調に。
あ、BGMはトランペットでよろしく。
「いいいえ、こちらには伺っておりませんわ」
俺はそっと、彼女の家に伝わる家宝であるところのケータイ電話の画面を見せた。さっき窓から撮ったヤツ。
「いやー、こういうご趣味をもっているとは思いませんでした。んー」
女王様スタイルの占い師。
全裸で亀甲縛りされてるオッサン。おえッ。モザイク入れといてくれ。
かかとの高いヒールで踏んづけられている。
「オッサン、わりいけど、モチベーション下がって現実逃避したいのはわかるけどさ、たしか妻子がいるんじゃなかったっけ?」
しばらくすると、観念した面持ちでオッサンが顔を出した。
「縄の痕がすげえことになってるぞ」
「こっ、このことは、どうか内密にお願い申す…」
「暇人国王と嫁さんとついでに息子にもコレ見せてやろう。絶対に爆笑。マジ爆笑」
「そ、それだけは…」
「一応さ、一生懸命話を進めようと努力してるわけ。俺も。一応、オッサンのコネがないと次の場面に行けないの。その流れの中で、バインバインネーちゃんとセックスできればいいなーと思ってるだけなの。貧乳幼女だけじゃダメなの。OK?」
「…わかり申した…」
縄の痕も生々しく、オッサンは鎧を着込んで出発の準備に取りかかった。
「メアリーさん」
「は、はい」
「オッサン趣味?」
彼女は答えに詰まった。
「これ、バラされたくないよね。村の人々とか」
「あっ、あの…」
「今度、二人っきりで温泉に行きたいなー」
「あ、あら、温泉、す、ステキですわね」
「この旅が終わったら行こうよ」
「あ、あのー」
「ん、なんですか」
「私も、ついて行っていいでしょうか?」
「ん、まあ、いいけど」
まあ、スキをみてこのケータイをどうこうしようという魂胆だな。フヒヒ、無駄無駄。それよりも四六時中おっぱい弄るチャンスができたぞ。
「じゃあ、メアリーさんも準備して」
三人揃ったところで、俺は再び、唱えた。
「ま(省略)」
たぶんマッハ3の熱の壁を突破した。
宿場町到着した頃には、衝撃波と熱でいいカンジになってるだろう。
俺を出し抜いた罰だ。とくと味わえ。
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