第獣二話 たいほ
俺のチート能力を使えば逃げるのなんて楽勝だと思っただろ。
俺は女を一人おいて逃げるほど極悪非道じゃねえんだよ。仲間思いのいい奴だろ?勇者っぽいだろ?ガイアのオッサンを置いてったのは、どうせここに来ると踏んでたからな。まあ、俺ぐらいの勇者なら、逃げようと思えばいつでも逃げれるんだよ。
つーわけで、俺は今、街の中央付近にある監獄にいる。俺以外は誰も収容されてない。案外治安は行き届いているようだな。
問答無用で俺をひっつかまえたガチムチ系憲兵は、忙しいからと言って俺をテキトウにこの監獄に放り込んだ後、またどっかに消えていった。時間はもう夜、オトナの時間。酒場で暴れたり、ホテルに幼女を連れ込もうとするヤツなんかがゴロゴロ出るんだろうから、まああの憲兵にはご苦労さんと言ってやるか。ここにいりゃ雨風もしのげるし、メシもタダ。最近の警察は下手なホテルより待遇イイからな。
さて、さっさと連行されちまった俺は、置き去りにされた幼女がどこで介抱されているか知らない。まあそんな事より、俺のこのチート能力を分析しようじゃないか。チートとは言っても、幼女一人ホテルに連れ込めない程度だ。
確か某力也声の電脳救世主は、一作目で、ベタベタな愛の力に目覚めてチート能力を手にいれたのに、二作目以降は万能じゃなかった。チート能力にも限界があるって事だ。
今、ほとんどのバトル物なんかは、それぞれ突出した一つ若しくは少数の能力を、頭ひねって工夫し、まんまと相手を倒したりする。
ここで分類してみると
やめよう。
その作品のファンがブチキレる。
それより、俺の能力だ。今まで使った能力をまとめてみよう。
・剣からビームっぽいモノを出す能程度の力
・家一軒をあっという間に大火災にする程度の能力
・その火災をあっという間に無かったことにする程度の能力
・人間が倒せるギリギリ程度の強い魔物なら2匹ぐらいを一瞬で惨殺できる能力
・軽い傷を一瞬で治す能力、ただし、荒木と違って自分も治せる
・防御力上昇、敏捷度上昇、高機能復活をパーティーにかけられる能力
・10体の魔物を一度に魅了し、獣姦されて喜ぶ能力
・ケータイ電話を充電する能力
・幼女を魅了し、股間を大洪水にさせる能力
・複数人まとめて空を飛び移動できる能力、ただし、俺以外の人間は衝撃波と急加速ショック、そして減圧症でダメージを受ける
こんなところか。よくまとめたな作者。えらいぞ。
…まてよ。
能力はほとんどの場合、何かの代償をもって発動する。
魔法の呪文を唱えたらMPが減る、コーラを飲んだらゲップが出る、当たり前のことだ。
そもそもMPって何だ?マジックポイント、魔法の力なんだが、こいつはよく宿屋なんかに泊まると全回復する。肉体疲労みたいなもんか?
しかし、俺はどんなに強力な魔法を唱えても、疲労することがない。オナニー後の賢者タイムの方が、よっぽど疲労してる。そして俺の視界からは、今自分がどれだけのHPとMPがあるのかわからない。MMORPGみたいに、頭の上にHPやMPのバーグラフが出ているということがないのだ。ホテル帰りのカップルの疲労度を、この目で確かめることが出来ない。
どうでもいいけど、他のキャラとホテルでセックスして子供作れるMMORPGは実在するからね。俺が今ハマッてる。
話がそれた。
持ってるアイテムで能力を使うってのもあるんだが…安物の剣程度で、たいした物持ってないしな。
よし、深く考えるのはやめよう。マジモンでチート能力。代償は気にしない。
それより、他に何が出来るかだ。
とりあえず、ヤルだけやってみよう。
「魔王たかし(予想)が苦しみもだえて最後に、おかあさん…と言って死ぬような呪文!!」
よし、ここからじゃちょっとわかんねえな。
しばらく待ってみるか。
…暇だ。
「発情した巨乳女が、あられもない格好で「ほしいの、おねがい…」ってせまってく…」
ストップ。邪な考えで下手に呪文を唱えると、どんな災難が降りかかってくるかわからん。
今のも、女が現れたとたんに、アンタ誰?ってなりそうだしな。たぶんどっかでコトを始めようとする誰かを無理矢理転送してくるとかな。
そうか。その女を引っ張ってきて、チャームしちまえばいいか。簡単簡単。
「発情した巨乳女が」
「おい小僧、釈放だ。妹さんが迎えに来てるぞ」
…
…
…
…ケッ
小説家になろう 勝手にランキング
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。