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プロローグ
 俺は高校二年生、瀬織望せおりのぞむ
 とりあえず、こんな場所では、何の脈絡もなく、自己紹介をしなくちゃいけないらしい。
 こんな場所?
 
 そう。俺は、今、現代日本では無いところにいる。一体ここはどこか。
 アメリカ?中国?ボスニア?アゼルバイジャン?
 いや、そんなありきたりなところじゃない。
 なんせ、俺が今までいた地球ですらないのだ。
 
 文明レベルは地球の十三世紀ほど。携帯電話はもちろん、電球だって、火薬だって、活版印刷すら発明されてない。そんなところだ。冗談じゃない。
 一刻も早く、この冗談みたいな世界から抜け出したいと、最初は思ってたんだ。
 でも、案外ここは居心地がいいぜ。なんせ、俺は何故か勇者として迎えられている。とりあえず、何の脈絡もなく、魔王を倒せと言われてるけど、そんな事は知ったこっちゃ無い。
 この国にも軍隊があるはずなんだけど、そこにいる大人達は、まるで冗談みたいに弱い。そんなモンだから、俺に面倒な用事を押しつけやがっているわけだ。
 まあ、適当に暇を潰しながら片付けていくさ。
 
 あ、呼ばれた。めんどくせえな。
 じゃあ。またな。結構暇だから、また顔を出すよ。
 とりあえずバイバイ、サヨナラ。また会う日まで。
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