ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
9・水の故郷
広い海原のあちらこちらに深緑色の塊が繁っている。

 それは、夕闇に包まれていく。
 空には、きらめく星。


 あの海のどこかに、ほしのクジラがいる。


 宇宙の星は死んでも、その欠片から新しい生命が生まれ、輝き、そして旅立つ。

 ほしのくじら。
 宇宙を旅する宇宙の一部。
 再び果てしない星の海を旅する日が来るのだろう。
 それは、気の遠くなるほどの、時の流れを必要とするのだろうか。


挿絵(By みてみん)


 列車は海の上に差し掛かる。見慣れた景色(まち)が見えてくる。
 ここを越えてしまえば、もう別世界だ。
 見知らぬ土地から、見知った土地への。


 電車の窓をあけ、顔を出した。夕闇に染まった息が、ごうっと後ろのほうへと流される。

 駆け抜ける風の中、思わず叫んだ。「さようなら! さようなら!」と。



 ――声は列車の音の中に消えていく。



挿絵(By みてみん)

web拍手です。返信は活動報告にて♪

評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。

▼この作品の書き方はどうでしたか?(文法・文章評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
▼物語(ストーリー)はどうでしたか?満足しましたか?(ストーリー評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
  ※評価するにはログインしてください。
ついったーで読了宣言!
ついったー
― 感想を書く ―
⇒感想一覧を見る
名前:
▼良い点
▼悪い点
▼一言

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項を必ずお読みください。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。