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  非日常見聞録 作者:和希
第13話 5:15 流星
 「学園都市の秘密がわかってきたぞ……アニメほどでないにしろ、結構危なないことやってんじゃねえか」
リョウタが見つけたのは気球。ただ、周り全てに光学迷彩を施していて、カメラやレーダーっぽいものなどが積まれた物騒な気球だが。レーダーは恐らく飛行機や雲などを避けるためのもの。カメラはどこかでスクープを見つけるなり世界の軍隊を監視するためのもの。レーダーがあるのにリョウタに当たった理由は単純にリョウタが能力でレーダーを反射しなかったため(中国のレーダーに万が一でも引っかかる可能性がある)。中に魔力機関があったことから半永久で飛び続けるのだろう。こんなものが、恐らくだが数万、数十万台空を飛んでいるのだろう。
「しかも……博士は黙認している」
学園都市全権を握っている者が知らないはずがない。あのクローンを使った実験も、恐らく知っているのかも知れない。そう思ったがすぐに思い直す。
「いや……あの博士のことだ。研究ばかりやってて、副理事長に丸投げって可能性もあるか」
と思わせておいて黒という可能性もある。まだ(・・)推理するだけ無駄なので考えを打ち切る。
「さて……アレが中国か?」
見えてきたのは陸地。ただ、そこから内部に更に突撃しなければならない。低空飛行に移り変わり、高度は1mを保つ。
「ジャパンGPSと……よし」
見ると津波の被害をすでに受けているようだ。かなり大きく沿岸がやられている。日本も同様に被害を受けているだろう。
「けどサギだよな。威力そんなに減ってねえよ。……アレは何だ?」
北の方角にとても綺麗な光があった。10個ほどだ。そこから40~50ほどの何かが落ちて行くのが見えた。


 「初の実戦テストだな……降下準備だ!皆、準備はいいか?」
『ああ』
「まさかスペースプレーンで地球を一周した後に上から戦車大隊が降ってくるとは夢にも思わんだろうな。それにしても、通常なら1時間30分かかる所を……」
その通りだ。スペースプレーン10機。それらに4台ずつ、合計40台の戦車に、ミサイルなどを搭載した補給車5台。そして400台の3mほどの無人戦う装甲(バトルスーツ)に指揮車両1台。100mを超える全長と、とても大きな幅、技術の進化によって生んだ隙間がこれらを搭載させることができる。
「第1~第10小隊、全員準備はいいか?」
『了解』
1台の戦車にたった1人ずつ。補給車に1人ずつ。指揮車両に3人。合計48人の部隊だった。だが、彼ら全員は能力者。だが学園都市の者というわけではなく、学園都市が目指している「日本人全員への能力供給」の段階で、自衛隊に行き渡り、その後国会議員などに。そして最後に5歳までの子供に(ただ、4歳の時に能力を開花させるかは自分で決めさせ、嫌だと言っても後に開花させることもできる)。これらが行えるのは能力を抑制できる薬を開発したためだ。犯罪を犯した者には問答無用で能力を取り上げることとなる。そして、彼らは全員レベル3以上の能力者。
「降下5秒前、4、3、2、1、0。行くぞ!」
後方のハッチが一斉に開く。戦車が40台(戦車の上に10台ずつ戦う装甲(バトルスーツ)乗っている)、補給車5台、指揮車両1台の順番で降りて行く。燃え尽きないのには理由がある。単純に搭載している機関が魔力気力の融合機関を搭載しているためだ。これにより空気摩擦を消したり、重力を消したりする事が出来る。これで物質を作り、ガソリンで発電を行って行動し、弾も今の技術で砲弾、発煙筒、機銃を作り出すことができるようになっている。まさに消費が激しい戦争にはうってつけの機関。使い方によっては、低軌道で速度を上げると軌道が離脱してしまうが重力を逆に強くし、重くして加速することで一周の速度を早めることができる(ただ、打ち上げ途中で重力を強くすれば墜落する。軌道に入ってから加速しつつ、重力を強くする必要がある)。
「さて、今回のミッション……と言っても初めてのようなものだが難しいものでない。敵の親玉は裏の別働隊が始末するようだ。今回の目的は」
指揮車両に乗っている男は、楽しそうに言った。
「実戦テストだ」
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