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  非日常見聞録 作者:和希
第10話 大将と船長
 「大将かっ!」
船内のそれぞれのメンバーは涼太の攻撃を感じとっていた。いや、実際には一般兵でもこの威力の攻撃にもなると感じていた。そして分担したメンバー全員が船全体に散らばっている魔力機関のある部屋を占拠していた。その数合計10箇所。5箇所は防壁の役割を魔力で強くするときの魔力漏れを防ぐ意味があるのか、外側にあり、残りの5箇所は魔法陣型に配置されていて効果を増加させていた。後は5分もあれば書き換えが終了するだろう。だが戦闘型ゴーレムは壊滅している。そのおかげで上からどんどん兵隊が入ってきている。そしてそのころ__



 「ここ、たくさんいるわよ」
「士官室にゃ。ここをやるように言われているけどにゃ……この魔力の強さはなんなのにゃ?」
「不自然に混ざってるような気がするわ」
「魔力機関から供給でも受けてるだけよ。さあ、行くわよ」
ルイス・チホ・ジャンヌ・エリザードの1000人の部隊すら壊滅させそうな恐ろしいメンバーだ。
「さてと……いいわよね?」
ルイスが魔法を放つ。ドアが吹き飛び、そこに大量の眠り雲が入っていく。さすがの化け物でもこれで……行くとは思っていない。多分倒れない程度だろうと思っていたが予想は違った。バゴンッと扉どころか壁すら破棄して逆に攻撃を仕掛けてきた。中から人が出てくる。
「ここから先は」
「一歩も通さんぞ」
「我ら」
「四人天集がいる限り!!」
「三番目の人だけ短いにゃ」
『うるさいっ!!』
だがその一瞬の隙を突いてルイスの溜めていた莫大な魔力と気力(ルイスやチホ、ジャンヌにエリザードにも気力があるのが分かり、魔力と気力の融合を習得。ウェールズ達も。逆にマサヨシ達は魔力を。この技術はもう異世界にも普通に広まっており、C以上のランクのものはほぼ全員獲得している)を生かす攻撃が叩きつけられる。涼太の7倍近くの威力がある。溜め時間は2~3倍だが。それを四人組は受け止めた。二人が消えたかと思うと天井から現れ、攻撃を叩きつけてくる。4人はルイスを中心とする円形人に入った。円形にすることで簡単な魔法陣の役割も果たす。そう言った役割もある。
『さて、貴様らは我らに勝てるかな!?』
「3番目の人だけ短かったの気にしてるわよ」
直後、爆発がした。



 「あんたが船長か?」
「そうだが、今の攻撃をしたのは君かね?」
「その通り」
「派手にやったものだ……」
「派手なのが面白いでしょ?」
「ああ、そうだな」
二人は少し笑いあった。だがすぐに気を引き締める。
「さてき、君は分かっているのか?リョウタ辺境伯。あなたは有名だ。その中には魔力機関の研究なども含まれている。なら分かるのではないか?この船中からの魔力機関を私が操れるのを」
「知ってます。けど後5……4分耐えれば。勝てるんですよ」
「そうか。分かった」
そう言って二人は天井を突き破る。甲板に出てくる。
「さて……私の名はメルカッツ。手合わせ願おう」
「私の名はリョウタ。手合わせ願う」
その瞬間衝撃波が飛び交い、上空に移動する。魔法使い史上初めてではないが10回は無いだろうという音速突破の戦闘が始まった。
まずリョウタは羽を伸ばした。それを横なぎに払う。先端から半分は音速突破している。衝撃波だけで普通死ねるし、吹き飛んでいく。だがそれを正々堂々と受け止める。逆に闇の羽を叩きつけてくるがそれをリョウタは受け止める。それをやり返し、3本の光の矢を放つ。マッハ4は出ている。それすらも闇の矢で相殺してくる。
「そうか……ならこれでっ!!」
空気中の水蒸気が油、塵が火薬に。直径1kmの大きさの火の球が出来る。
「くらわぬ」
それでも平然としていた。……少し汗をかいて、目がつらそうなのが見えた。火が拡散する前に一箇所に集める。それをさらに叩きつける。それを素手で跳ね返してくる。リョウタも負けじとけり返す。その時に魔力をこめ、小さくするのを忘れない。相手も魔力をこめ打ち返してくる。いつの間にかサッカーボールのサイズで打ち合いになっていた。魔力も大量にこめ、相手の魔力との融合により、威力が更に跳ね上がる。リョウタの顔には焦りが生まれ始めていた。
「どうした?」
火の球は速度はマッハ3。秒速1kmで打ち返していて、互いの距離は500mだから1秒で往復することになる。
「自分の領地で爆発させるのが辛いのだろうな」
リョウタはしまったというような顔をする。その間にもけり続け、1分30秒したころにはリョウタが根を上げた。そのボールを遠くに、ひたすら遠くに飛ばした。それが5秒後、爆発した。直径500mにはなろうかという大きさだった。
「さて、その魔力と気力の融合の弱点は時間がたつごとに危なくなる点だな。それに比べこちらはそんなことない。降参は?」
リョウタは黙っていたが笑っていった。
「これで終わると思うな!まだ……これがある!」
リョウタは手で頭を指した。


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