第1章プロローグ 4月11日日曜日 学園都市
「テメェ!!」
「あっぶね」
涼太は飛んでいた。というか飛び跳ねていた。理由は簡単。
「これでもくらいな!!」
学園都市……超能力者のランクのレベル4…やっと超能力者と呼ばれるレベルの敵が1人に+αいたからだ。
「どけ!!電気監獄!!」
男は砂鉄を操り、空気中に散布。そこから電気ショックを与えようとした。だが__
「ったく…」
喰らわなかった。男の電気の出力は1億ボルトを超えていた。それなのにだ。その事実に驚愕する。
「レベル4…超能力者か。まあエリート?」
この学園都市には今300万人もの人間がおり、教師や保育士などは10万人。科学者などが10万おり、この二つの職業を兼業してるものの方が多いぐらいだ。残りの10万人は企業関係者だ。ただ、学園都市内の企業には有名なものは殆ど無い(このごろ有名になって来てる企業はいくつもあるが)。全て博士……学園都市の創設者にして学園都市理事10人を束ねる学園都市理事長、その学園都市理事長や理事の持つ会社が多い。そこでそれぞれの最先端技術を駆使した製品を作っているのだ。そしてこの三つには子供…大学生以下は含まれない。つまり1割が大人、9割が子供となっている。
それでいてレベルの段階は6段階。弱い順に無能力者《レベル0》、低能力者《レベル1》、中能力者《レベル2》、大能力者、《レベル3》超能力者、《レベル4》、災害能力者《レベル5》となっており、災害能力者は5人しか今のところいない。ただ、これは大人も能力開発をしている。一部ではなく、全員……つまり300万人もの超能力者を抱えている都市となる。
レベル0は65% せいぜい指先の埃をクルクル回す程度 せいぜい一般人。だがそれでも最低2ケタ×2ケタを一瞬で計算できる
レベル1は15% 木の葉をくるくる回す程度 これもせいぜい一般人。だが2ケタ×3ケタな2~3秒で計算できる
レベル2は9% 木の葉を大きく飛ばす程度 一般人に毛が生えた程度。2ケタ×3ケタなら一瞬で計算が出来る
レベル3は7% 机のリモコンを手元に引き寄せれる 喧嘩で有利になり、一般生活で便利に使える。レベル2との壁が厚く3ケタ×3ケタを一瞬で出来る 能力さえ良ければ戦車を数台相手に出来る
レベル4は4% 車を2mほど持ち上げれる 相性さえ良く、相手が素手なら100人相手だも無傷で勝てる。戦車を10台ほどを相手に出来る
レベル5は1%に満たず、ただ戦闘力は抜群。90式戦車を相手にレベル5の5位が戦ったら100台ほど倒した結果がある。人間兵器
レベル4から上全員に戦闘訓練などを受けさせれば素手で乗り込んでいっても小国の一つなら簡単に潰せる。
そんな人間兵器がいる物騒な町だが、結構平和であった。……外国に比べてはだが。
つまり涼太は100人ぐらいを相手に出来る奴+αに追いかけられていた。
「っち、しゃあねえ!!おい、いけるか?」
「へい、念動能力!!」
念動能力……最も慣れ親しんでいる超能力の一つだ。何かが動く。マンホールのようだ。
「うっしゃあ!!」
電撃を出した男が飛び乗り、空を飛んだ。理屈はリニアモーターと同じ。電気の応用で空気中に目に見えない電磁力のレールを作ったのだ。だが余りにも強すぎると体に負担がかかるため時速70kmに抑えた。だがこれでも体に負担はかかる。その代わりに真っ直ぐに空中の男に蹴りが入ると思った。恐らく相手はレベル3~4の身体強化、空中では動けないのだ。しかし__
『バゴン』
男は綺麗に跳ね返ってきた。マンホールは斬られて後ろに落ちる。残りの者は唖然とする。
「さて……これでも食らえ」
空中に数十本の棒が出来る。先っぽは削られていない。それらが全てヒットした。男達は転がる。
「ガッ!?なん…で?」
一人の男が目を見開く。
「まっ……まさかお前!!学園都市第3位の万物能力か!?」
「ううん……違うんだな。まあ似てると言えば似てるけど」
「なら多重能力の持ち主か!」
多重能力……この学園都市でも1%といない能力が複数発芽するもの。2つの者もいれば5つぐらいになるものがある。しかしどうしてこうなるかは分かっておらず、レベル4で1種類の者もいればレベル0で4つの能力を持っているものがおりまだ良く分かっていない。だがレベル5は殆どのものが多重能力と言われている。
「まっ、それより……、捕まえさせてもらうよ」
そう言うと男達は空中に浮き、一箇所に固められ空中から出てきたロープに縛られる。
「さて、と」
通報する。通報を伝える相手は学生の主に高レベルの者が集まった治安維持部隊……風紀委員、風紀を直す者。子供と言っても大学生まで入っている。また、大人達だけの部隊、学園警備もあるが主に凶悪事件だけに出てくる。それには風紀委員はまず組み込まれない。
「えっと、風紀委員さん?発音が言いにくいな……、じゃなくてここに数十人の不良がいます。もう捕まえ捕縛しておきました。では」
腕にかけてあった時計みたいなものを降ろす。これは学園都市にいる関係者全員に渡されるものでこれにより位置の特定、電話、料金の支払いなど色々なことが出来る。大きさは10cm×4cm程度。不便かもしれないがこれはこれで結構使えるのだ。そしてこれにはアンケート機能というものがついており、突然前ぶりなしでアンケートが出てくる。300万で一斉に素早くアンケートが出来る……といっても取り外されていては意味が無いし、回答を出さなくては意味が無い。それでも毎回50万人分ほどの答えが現れる。また、個人情報もたくさん入っているし、先ほど電話をかけたがそれでもう自分が誰かばれているであろう。結構な確立で風紀委員が寮に訪問に来るだろう。
「さて、と……、買出し買出し」
涼太は何事も無かったかのように歩き出した。後に残ったのは縛られた不良達だった。
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