第19話 中洲の決闘!あれ?面倒だしやるといってない
結局11月3日は祝日で休みだったことを思い出し、領地に戻ってゆっくりすごしていた。それから2週間がたった。11月15日。進攻作戦は順調に行ってるがやはり難関があった。敵の首都の前の要塞。
基本的に前に海戦(空戦?)した場所の中央に大きな城があるという。そしてそこを中点にして円周上に7か所の首都があり、そのもう少し内側に寄ったところに要塞があるという。説としては今の首都などが反乱を起こした時に迎撃するためというらしい。前のこちら側の要塞は電撃作戦でとられ一瞬で陥落し、魔道砲を設置され難攻不落になったらしい。そして雷の国を昔滅ぼしたためそちら側から行けばいいじゃないか、と言ってもやはり妨害されるのだ。元雷の国の要塞は昔滅ぼした時にぼろぼろになり、使い物にならなくなったようだ。それでもまだ問題じゃない。それより
「また…かぁ」
要塞を落とすためにやってこいという。その要塞はやはり魔道砲があり、手前に川がある。そこはまだ魔道砲の射程範囲外だがやりにくいのだ。
「人を殺すことになるのかな……ハァ、もうこっちにこないで向こうで一生過ごそうか」
そう思ってもやはりこちらでは人が死んでいくのだろう。
「やっぱだめだよな。ひとまず行こう。3人にばれないうちに。さっさとあの3人を連れていこう」
もちろん元盗賊の3人組だ。アリスとアリサほど頑張ってくれてる人はいない(だから特別報酬を渡してる)。1週間前だって用水路を開発したり、水をもっと取り入れるため新たな取水口を作ったり、結構大変だった。
「っと。それより転送光浴びるの忘れてた」
転送光…異世界に渡るのを早くする魔法道具。これの光を浴びて通常より早く世界に馴染ませる。馴染んでからでないと異世界にわたれないのだ。
「さて…そろそろか」
「大将!」
「よし、ナイス。アリスとアリサ連れて行くよ。あの3人に見つからないうちに」
「了解」
今回は空の閃光に乗って行こう。静かだし、念のため遠くまで行ってもらってる。東南西それぞれ1人ずつ派遣したのだ。今はいない。今のうちだ。
執事side
「いっけえ!」
「お嬢さんやっちまえ!」
「黒い坊主!負けるな!」
「譲さん!今までのように倒しちまえ!」
そんな勝手なことを言われますな!それにしても姫様にも困ったものじゃ…三つ子で3女のお嬢様は国外に、次女のお嬢様は戦いが大好きで、長女のお嬢様は腹黒。それで今決闘をしてるのは次女のジャスミンお嬢様。身分を隠して髪の色を隠してまででなくていいではありませんか…まあ身分が知られてなければ金を払えば解放されるからいいのですが…
「おい、すまぬが水を持ってきてくれんかのう?」
「ハハッ」
ただいま6人抜き中。7人目になるだろうか…それにしてもお嬢様も若いが向こうの黒い坊やも若いな…手合わせしたくなる何かがある…。まあいい。水を持ってこよう。
涼太side
「私の名はエリザード・キャンベル!」
向こうの女の子は剣を地面に当てて言う。
「俺の名は中山涼太もといリョウタ・ナカヤマ。勝負」
ってあれ?どうしてこうなったんだ…そうだ。確か作戦を出す前に相手の士気を下げましょうといったらなら士気を下げて来いといわれここに…アンタたちが出ろよと言ったら若い者が倒すから士気が上がり倒された方が下がるのだといわれ残念。川の中州で戦闘だ。川の幅は50mで中洲は30mほど。畜生!もうここまできたらしょうがない。やろう。
『いくぞっ!!』
相手の剣は長さ80cmの西洋剣。それの2刀流。こちらも2刀で応じる。斬撃の応酬。そこから数メートル引く。相手も同じように。
「ほう、やるようだな。だが今までもここまで持ったのはいたのじゃ」
「お褒めに預かりまこと光栄のきわみ。でここまで持ってた?」
「そうじゃ。ここからはどうかの」
相手の周りに黒い何かが3つ出来る。そこから1本ずつ剣が降りてきてそれが空中に浮いた。
「ここからが本番じゃぞ?」
周りから『いいぞ!』や『ぶっ潰せ!』とか。こちらも4本出す。
「本番だね」
さっきより大きな野次が出る。相手の顔が驚いている。その瞬間に魔法。結構な魔力を食った。まあどうにかなると思うけどな。
『行くぞ!!』
さっきのスピードを更に増し、空中で剣が打ち合うという奇妙な光景の元戦った。右にかわしたと同時に魔法を放ち、それをかわしたと同時に剣が降りてくる。それをかわして打ち込み、それを剣で防がれる。突かれたら上に飛び上がり魔法を地面に乱射。相手は自分に向かってきたものを全てガードした。撃ち終わったと同時に地面を錬金。黒色火薬だ。それに火をつけた。それを空中に飛んでかわされる。爆風の勢いで上まで飛ぶ。そこから闇の魔法を連射。全て魔力のたてで防ぐ。着地して少し後ろに移動する。上から降ってきて、勢いを付けて斬ってきた2本で受け止め、右横からやってきたのを2本で受け止めた。右斜めからを2本。相手はもらったという顔をして左に打ち込んできた。だが
『ガチン!』
「なっ!?」
さっきの魔法。それは防具を錬金したのだ。鎖帷子だ。魔力などで補強したため防げた。それと相手が側面で打ってきたから。受け止めたと同時に本当の本気を開放。空中に一瞬浮く。剣を一斉に回して相手の本人から外側にはじく。両手の剣を捨てる。相手はがら空き。そこに右手を当て、左手を肩に当てる。相手は目をつぶってる。そしてグルッと回す。地面に打ち付ける前に両手で支える。お姫様抱っこの状態だ。
「大丈夫?」
「あ…そのじゃが…どうしてこんな風にやったのじゃ?」
「女の子を傷付けたりする趣味は無いんでね。捕虜にする趣味も」
ひとまずキャンベルさんを降ろす。
「キャンベルさん。ではまた」
けど止められた。
「待つのじゃ!少し寄ってくれ」
そして寄ったら近寄ってきて少し背伸びをして耳の近く、小声で言われた。
「私の本当の名はジャスミン・キング・ルクセール・ド・ファイア・アルビオン。髪の色は茶髪ではなく金髪じゃ。それではのう」
そう言うと踵を返していった。捕虜金などの金がいらないのかと相手の野次が言ったから女の子だけだと言ってやった。差別かよと聞こえるがまあいい。戻ろう。戻るための船がありそこに船頭がいる。乗ろうと思った。いなかった。なら飛ぼう。仲間が魔法を持っている。あれ?奇妙だぞ?
「このまま返すとでも?もっとやれ!(笑笑笑またはwww)」
「死ねよ!テメェラ!」
後ろを振り返ると相手の船を取り合っている。と思ったら1人が乗ってきた。
「決闘を申し込む!」
何と言うか…不幸だ。
執事side
フム。あの坊やには感謝してもいいかもしれませんね。お嬢様が頬を染めていらっしゃる。ジャンヌ様はいつも目が緩んでいましたがジャスミン様は勝気な目ですから。それが今は緩んでいますねぇ。ふむ、やはり感謝したくなるのですが…親が子を盗まれる気持ちはこういうものでしょうか。まあお嬢様に恋愛を教えてあげて嬉しいのですが残念。敵国の者ですから。さあ、お嬢様は明日から…いえ、今日からどうなるのでしょうか。
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