魔法使いサスケと 空をおよぐ金魚(8/10)縦書き表示RDF


魔法使いサスケと 空をおよぐ金魚
作:まごひげ



進入!黒の実験所


さっきのカラリと晴れた青い空とは大違いだ。

「もうすぐつくわ黒界にね。」(りょく)が言った。

「ねぇ緑、」

「何?」

「あの空に浮かんでいる建物は千年牢獄なんでしょう??」

「そうよ、サスケもあそこから来たの」

「サスケは、なぜ実験台に使われたの??サスケの他にも牢獄のなかじゃ沢山いるんじゃ
 ないの?実験を直接行っているのはサスケだけなのはなんで?」

「能力の大きさよ、」

「能力の大きさ??」

「えぇサスケは私たちと同じ年齢に見えるけど本当は、400年前に生まれているの」

「どう言うこと?」

「時間が止まっているの」

「どうして・・・?」

「私にも良く分からないけどあの千年牢獄に入っていると自然に 時永止術(ときえいし)
と言う呪いがかけられるそうだわ」

「時永止術・・・」

「そもそも、なんでサスケが捕まって牢獄に400年も入れられていたかって言うと
能力(魔力)が他の黒魔術師と比べてとんでもなく強かったからなの・・
魔法戦争をしていた両国は最初は黒界が勝っていたの。だけど白界が勝った。
それは、白界が戦っていた黒魔術師に「永眠」と言う眠らせる魔法を使ったから勝てたらしいわ。

サスケも戦争に出ていたのね。2歳だったって聞いたわ。 力が強かった事と親が居なかった
ことなんかがあって出されていたみたい・・」

「2歳って・・」麻美が言う。

「でね、サスケが捕まった後、サスケの能力の強さを知った研究員はどんな強く厳しい実験にでもこいつなら耐えられるんじゃないか?って思ったらしいわ。
そして予想は的中、サスケはどんな実験でも耐えたらしい。
今では、サスケは、マリの言いなりになっているの・・何故か分からないけど。。
また、別の呪術をかけられたのかもしれない・・・」

「でも、黒界に行けば何か分かるかもしれないね!」

「そうだね!!」

  

「ピピピィィィーー」

「着いたわ」

アーサーは急降下をし始めた。
空に浮かんでいる建物が近く見えてきた。

アーサーの足がズシッと地面に着いたのを確認すると2人はアーサーから飛び降りた。

「やっとついたか。。」アーサーは人間の姿に変わっていた。いつの間にか・・・

「ここが研究所、、」

研究所は灰色と言うよりも黒に近い色の建物で気味が悪い。
研究所のすぐ上には黒色の大きな建物が浮かんでいる。

「あれが千年牢獄か・・・」

「そんな事より研究所入りましょ!!きっとサスケはあの中よ!!」
緑が研究所のドアノブに手を置いた。

「ガチャガチャ・・・」
ドアノブが空回りした。

「開かない。。鍵がかかっている・・・」

「じゃあ中に入れないじゃん」
麻美が言う。

「どこか開いているところがないか探してみよう!」

「そうね」

数分後、開いていた窓が見つかった。
ガラスが割れあちこちに破片が散らばっている。

「ケガしないように中に入ろう」

「わかったわ」

「オッケィ!」
3人は少しずつ足をかけ中へ入った。

入った先はトイレだったらしくタイルの冷たい音がコツンとなった。

「ここ、トイレじゃん!!しかも、うぇっ!女子トイレじゃー!!」

「しー!!アーサーちょっとうるさいよ!!」

「そうだよ!静かにしなきゃ見つかっちゃうよ!!」

「ごめん、、」

トイレの戸を開けながら周りを確認する。

「誰もいないわ」緑が言う。
緑は一歩ずつ歩きトイレからでた。

2人も緑に続く。

バタン!!!!!!!

トイレの戸が大きな音をたてて閉まった。

「アーサー!!!!!静かに閉めてよ!!!」
緑と麻美は口を揃えてアーサーに言った。

「すんません・・・!!」
アーサーは即謝った。

そんな事もあり3人は順調にまっすぐ伸びる長い廊下を行く。
すると一番奥の部屋がうっすら光っているのを発見した。

「ねぇ、あの部屋ちょっと怪しくない?」先頭に立った緑が言う。

「確かに・・・」麻美が言う。

「ちょっとのぞいてみようぜぃ!!」アーサーは扉の近くに立つ。

2人もアーサーに続く。。

キィ・・・・少し戸を引くと広大な実験所が広がっていた。

「サスケは??!サスケいる??」
3人はしきりに首を動かしサスケを探した。。


「あっ!!!居た!」アーサーが言う。

「声でかいよ!!!!!」緑はアーサーを押し付けアーサーの指差す方に目をやった。


「あぁっっっ・・・・」緑は声を詰まらせた。。

サスケは天井につながる長い鎖を両手につながれ膝をつき見るからにぐったりしていた。
どうやら気を失っているようだ。

「サスケっ!」緑が小さな声で言った。
鎖でつながれたサスケの前には白衣を着た女性が1人サスケを見ていた。

「あっ!ママ!」麻美の母、マリであった。
マリの後ろには総勢20人ほどの白衣を着た研究員が立っていた。
どの人の視線もサスケのほうに向いている。
しかし、サスケはピクリとも動かない。

「実験は成功したのか??」研究員が言う。

「そのようです。。」資料を持った女の研究員が言う。

「やっと、成功したのか。。これでまた新しい可能性が見開けてきたぞ・・」

「そうですね。私たちが住みやすい世界にするには、黒魔術師を消・・・
 そこにいるのは誰ですか!!!?」
マリが静かに言った。

「やばっ!見つかった!!」緑が言う

「どッどうする?!」アーサーが言う。

コツンコツンとヒールの音が聞こえる。その音は次第に大きくなってきた。。
「もっもうだめっ!!!」麻美が思ったその時だった。

薄暗い光が3人を包んだ。。
「何々!!!!?」

「あぁっ!」緑は言った。。

「どうしたの??こんな時に!?」

「ねぇ見て、アーサー、麻美・・」
緑はさっきまで覗いていたすきまを指差した。
2人は緑の言うように隙間を覗いた。

「あっ!サスケっ」
3人は驚いた。。

マリがこっちに近づいてくる。
なんだろうと他の研究員もみんなこっちに気を取られている。

さっきまで気を失いぐったりしていたはず・・・・

サスケは研究員とマリの目を盗んでいたのだ。
こっちを向いて鋼の鎖のついた重い手を気づかれないように少し上げて術をかけている。

サスケはこっちを見てニタリと笑うと、一瞬目が赤く光った。

3人を包む光も激しくなった。







「ここは・・・・」
激しい光に包まれて思わず目をつむって開けた瞬間、そこは研究所の裏手にある森にいた。

「何だったんだ??」アーサーがいう。

「まさか。。サスケが?」麻美が言う。

「でも、、サスケって瞬間移動(テレポート)使えないんじゃ・・・・」アーサーが言う。

「だけど見たでしょう??サスケが術使っていたじゃない?!」

「だよな。。瞬間移動(テレポート)は黒魔術師にしか使えない術だしな。。
 やっぱり、サスケが・・・・??」

「でもさぁマリは麻美の入学式の時サスケを試したんでしょう?もぅどうなっているの?」


ドッカーーーン!!!!!!
「何何何何!!?」

研究所から大きな爆発音が聞こえた。
丁度サスケが居た部屋からだ。大きな煙が上がっている。

「ねぇ!サスケになんかあったんじゃない?!」心配そうに緑が言う。

「早く行こう!!今なら煙に紛れて助けれるかもしれない!」アーサーが言う。

「行こう!!」3人は立ち上がり研究所に向けて走り出した。

「ちょっと待って・・・」
背後からきれいな女性の声が聞こえた。

3人はびっくりして立ち止まり同時に振り返る。
そこには赤茶色の長いウェーブのかかった髪をなびかせ大きなイヤリングをしている
女性が立っている。

「黒の実験所に子供が入るなんて危ないと思わないの??」女が言った。

「あなたはもしかして・・・・」緑が知っている人物のようだ。。









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