第二章 本当に魔法使い?
「正真正銘の魔法使いよ!!」
サユリは堂々と言い放った。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・何よ?」
「やっぱり警察に・・・」
「うん、彩。その選択は間違ってない。」
「何よ!その言い方は信じてないわね!」
「「うん。」」
私と栗須の声が重なった。
「なんですってぇ・・・なら証拠を見せてあげる!」
「は?証拠?」
「ええ。あのドア&窓!あれを魔法で直してあげるわ!」
サユリは無残に壊れたドアと窓を指差した。
「うん。魔法じゃなくても直してくれないと困るし。」
「ふん!見てなさい!」
サユリは懐から杖を取り出した。
「うわ〜ハリー●ッターぽい!」
「確かに・・・」
すると私と栗須の会話が聞こえたのかサユリは
「いいでしょう!」
と杖を見せびらかした。
「つか早く直してよ。」
「ふん!」
サユリは無残に壊れたドアと窓のほうを見て杖を振った。
するとみるみる内にドアと窓が直っていく。
「おおーーー!!」
私と栗須が感嘆の声を上げるとサユリは
「すごいでしょ?」
と威張って言った。
「呪文とか無いの?」
「ないわよ。」
「ふーん」
「・・・何よ?」
「いや地味に直したな・・・と思って。」
「なっ!直してあげたんだから感謝しなさいよ!」
「だって壊したのあんただし?直すの当然じゃん?」
「ふん!まぁあたしが魔法使いだと信じていただけたかしら?」
「一応〜」
今サユリがこっちをにらんだのは見なかった事にしよう。
「お〜い!なんか凄い音したけど大丈夫か〜」
「あ〜晶人と翔と梨沙さん〜!」
今、部屋に入って来たのは今村晶人と多志賀翔と浅枝梨沙。この人達も南ヶ丘寮の寮生である。
ちなみに寮生の中で、中学一年生は私と栗須と晶人。中学二年生はいなくて、中学三年生が翔と梨沙さんである。
「だから!呼び捨てにすんなって言ってんだろ!・・・ってんん!?」
三人の目がサユリにとまる。
「彩・・・知り合い?」
「いや・・・実は・・・」
私と栗須は今までの現状を話した。
「えっじゃあサユリちゃんは魔法使いなの!?」
「そうよ。後サユリでいいわ。」
「へぇ・・・魔法って本当にあったんだ〜!」
「まぁそうね。」
「ところでこれからどうすんの?」
「え?」
「家とかあるの?」
「あ!あたしとしたことが!家手配してもらうの忘れてたわ!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・じゃあさ〜ここに住んじゃえば?」
「え!?」
「どうせ部屋ならいっぱい空いてるしさ。」
「家具も一通りそろってるし!」
「いいの?」
「うん。」
「じゃあ・・・住んであげる。」
「じゃあ取りあえず・・・」
と晶人が申し訳程度に割り込む。
「朝ご飯にしよ?」
そうしてうるさい魔法使いが住む事になったのだ。 |