俺の放浪記、シェイディンハル⑤
リムリアさんと別れて俺も買い物をする、次の旅の用意で食料などを補給せねばならない。ピップボーイのお陰でなまものも問題なく持ち運べるのは大助かりだな。
テクテク歩く、ドッグミートは俺の少し後ろを歩いているようだ。しかし何と言うか見張られているような、なんというかそんな感じがする。
「ドッグミート、こっちにおいで。一緒に歩こう。」
「ワン」
ドッグミートと並んで歩く、買った食べ物を分け与えながらまるで散歩の様に振舞いながら歩く、周囲センサーも危険対象の反応が無いので本気でのんびりである。
人ごみを避けて人の少ない通りを歩いていると後ろに急に接近してくる影があった。すると後ろに接近してくる影があったがセンサーが白なので無視をした。
「んぐあぁぉう」
「きゃぁぁん」
「きゅーんきゅーん」
痛ぇ、後ろから誰か突っ込んで来た、おまけに何かどろどろな物を被っちまったよ。完全に油断したな。相手を見るとこれまた美人さんでした、なんか最近美人美少女に縁があるような・・・。
「大丈夫ですか?」
取り合えずさっさと起き上がり美人さんを助け起こす。
「すみません、本当にすみません!お怪我はありませんか?」
俺の姿を見るとすぐにペコペコ謝りだした、まぁオイル塗れになってしまったからね、これで火炎放射器使ったら人間松明になれるな・・。
「ええ、怪我は無いですがね・・・。」
怪我は無いがオイル塗れは酷いぜ・・・。
「早く洗わないとシミになってしまいます!家が近いので洗濯をさせてください。」
でもめんどくさいんだよな、服の変えは沢山あるが・・・。
「まぁ、あまり気にせずに。」
「そんなわけには行きません、是非来てください!」
かなり強引に引っ張られて行くと一軒家に案内された。
「すぐにお風呂の用意を致しますので暫くお待ちください。」
と言って風呂の準備に行ってしまった、早くオイル塗れの服を着替えたいっす。
時間があるのでこのオイルを調べてみる、多分食用オイル、感触がオリーブオイルに似ている気がするな。
「お風呂の準備が出来ましたのでお入りください。その間に洗濯をしておきます。」
そういうと風呂場に押し込まれた、かなり強引な人だ。何と言うか姐さん?
ザバーとお風呂中
風呂から上がると服が置いてあった、浴衣みたいな服だったので着るのは簡単だったが俺の服はどこいった・・・。
「あ!上がったのですね?すみません服がまだ乾いてないので暫くその服で待っていてください。」
「そうですか、わかりました。」
乾かなかったか、今日中に乾くといいんだが・・
「お詫びに夕食を食べて行きませんか?」
上目使い!ウルウルなおめめ!普段ならずばっと断るんだがな、これは・・・・。まぁ、お腹はあまり減ってないがいいか。
「それではよろしくお願いします。」
「はい、腕によりを掛けて作りますね。」
姉御肌の勝気な女性っていいよね?いろいろ頼りになるし。
食事はすぐに用意出来た、風呂に入ってる時に既に準備していたようだ。
「沢山召し上がってくださいね。」
「遠慮なくいただきます。」
バランスが取れた食事と言うのだろうか、とても美味しい。凄い勢いで平らげた。我ながら呆れるほどの食欲だった。
「先ほどは本当にすみません、急いでたものでして。」
「あまり気にしないでください。」
「いえ、それでもお時間もとらせてしまって・・。」
深々と頭を下げる女の人、いまさらながらマジマジと見る、深紅のセミロングで釣り目、勝気そうな雰囲気がでているが・・・
「実は私、明日からここから西にあるバーンシュタインに行くつもりなのです。」
「あれ?確か西への街道は封鎖されているはずじゃ無かったですっけ?」
「はい、母上の容態が悪化してもう危ないと手紙が届きまして・・・。」
「それで急いでたのですか。」
「はい、せめて母上の最後は看取りたくて・・・なのにウッドオークが大繁殖していて通れないなんて!」
女性は泣き崩れてしまった、こうヨヨヨって感じに顔を伏せて。
「もし私を連れて行ってくれるのならなんだってします!」
「・・・・・・」
「あの・・・連れてってくれませんか?」
上目使い&うるうるな目、普通の男なら頷くだろうがな俺は・・・
「今すぐ抱きたいと言うのなら抱いてもいいですから・・・お願いします・・・。」
「お断りします。」
「何故ですか!私じゃ不満ですか?」
さらに涙を流しながら訴えかけてくるが俺は断る。
理由は次話です、頑張れば今日中にもう一話いけるかな?
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