俺の逃亡記、シェイディンハルへの旅路⑤
少しうとうとしていたようだ。あくびをしながら体を起こす、他の人たちもきつかったのか荷台に突っ伏してダウンしている。
「起きたの?」
全員ダウンかと思ったらサラさんだけは違うみたいだ
「全員寝てると思ったよ。」
「昨日のサンドワームで緊張したんだろうね、私だって良く逃げれたと思うし。」
ケラケラと笑うサラさんと同じく自分も笑う
「運が良いのさ。」
「実力だと思うんだけどな~、しかし本当にあれを撃退できたんだね~」
実力と言うより武器の性能だろう、ここは黙っておくが・・・
「違いない、生きてるって素晴らしいよ・・。」
「ところでだけど、本気でうちに来ないかな?昨日のを見て本気で勧誘したくなったよ。一人で仕事するよりもずっと安全だと思うよ?」
勧誘かぁ、こっち来てまともな勧誘な気がする、今までの勧誘は勧誘と言う名の脅迫だったしな。
「なんど誘っても断るよ、一人のが気楽でいいからね。」
ここまでくれば追われることは無いだろうがパーティーの行き先がアルビオンとかエーネンブルグとかになると危ないからなぁ、断るしかないか。
「そっかぁ、でも先はまだ長いからね、諦めないよ。」
そういうとサラさんは荷台に戻っていった、どうやら他の人もたたき起こすようだ。
その日の夜野営地を作ってる時、ドッグミートがいなくなった。
「ドッグミート何処行った~?」
声を上げて探すが戻る気配が無い、他の人たちも探してくれているが結局見つからなかった。
今日は俺も夜番をする事になった、昼間寝たお陰で全然眠くならないのだ。
ぼーっとしているとセンサーに反応が一つ出た、敵性生物ではないので近寄ってくるのを待っているとドッグミートが大きな獣を咥えて持ってきた、夕方見当たらなかったのは狩りにでも行っていたのだろう
「ドッグミート、黙って行っちゃダメだぞ。」
「くぅ~~~ん」
一応怒っとくと悲しそうに鼻を鳴らす。ドッグミートの頭をワシワシっと撫でると尻尾をはちきれんばかりに左右に振っている、余り反省して無いと見た。
とりあえずドッグミートの運んできた動物を解体する、新鮮な肉が手に入った。(入手品 毛皮B 生肉B大40 生肉B中8生肉B小10 になった。大は10キロ 中は5キロ 小は1キロくらい、食べやすいように中と小を多く作った)
朝飯にでも焼いて食べるかと考えてると物ほしそうにドッグミートが此方を見ている。そういえば夜いなくて晩飯与えてなかったな・・・。焚き火で生肉B中を焼いてドッグミートと分け合って食べた、Aより旨かったがこの動物はなんだろうか?
その後適当に番をして適当な時間が来た為、俺は次の人を起こして眠りに着いた・・・・。
そして翌朝みんなドッグミートの帰還を喜んでくれた、ついでに旅路に食べる肉の入手も。その後は本当に何事もなく街道を進む。
適当に会話をして勧誘されて夜になっての繰り返しで、気がついたらシェイディンハルまであと一日ほどのところまで着いた。
「いよいよ明日到着だね?」
と寂しそうにサラさんが呟く
「そうだな、本当にいろいろ在ったよ・・・。」
俺もしみじみ堪える
「世話になった、君にはいろいろ助けられたよ。」
と頭を下げるリオンさん。
「勧誘できませんでしたか・・・。」
と残念そうなリムリアさん、この人の勧誘が一番激しかったな、良くぞ耐えた、俺。普通に抱きしめてきて一緒に来ない?とか言われた日にゃついうんと答えそうになる。
「結構危なかったがね。」
「うふふ」
俺はシェイディンハルで補給だけして直にサンドール王都へ向かうか、金も心元ないしな。当面の資金はあるが早めに収入を確立せねば・・・・。それに馬車に改造をしたくなった、巨大サンドワーム戦で固定銃座が欲しくなったのだ。幌馬車じゃなくて客車の改造を依頼すればよかったといまさらながら後悔、客車なら屋根の上にでも銃座を作れただろうし・・。
とりあえず金目の物はキャップと古代兵器だろう、レアユニーク以外なら多少売ってもいいかなと思うんだが、下手に出所を突付かれたりするとまずいしなぁ・・キャップも換金できる場所があれば少しづつ換金して目立たないようにするしかないか・・。
何はともあれサンドール王都、結構楽しみだ。
「ここら辺を野営地にするか。」
「じゃぁみんなに連絡して野営準備しますわね?」
そういうとリムリアさんは荷台に戻って皆にここで野営する旨を伝えている。俺は直に周りの石を集めて簡易釜を作る、そしてその上に大きな鍋を固定して料理の準備を始めた。今日も野菜が少しと肉たっぷりの肉鍋です。
明日到着ということで酒も入りどんちゃん騒ぎになった、まぁ酔い潰れるようなのは居なかったが・・・夜番は俺が朝型からなのでさっさと寝ることにする、酒もあって意識があっという間に沈んでいった・・・。
そして長い夜が始まった。
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