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ベルグナード最終決戦



 とりあえずヘビーインシネーターでウロボロス(龍司)を燃やす、でも鬼のような復元力ですぐに元に戻る。


 「きりが無い!だれか加勢してくれよ・・・。」


 一人で愚痴る、いくら火炎放射器で削ってもすぐに復元するお陰で他の装備に切り替える余裕がない。

 
 「火炎放射器燃料無限増殖バグで増やしてなければ詰みだったな・・・。」


 既に燃料は2000ほど使っている、途中耐久が激減した為にピップボーイの時間停止機能で修理をするハメになるほどに・・・。

 とりあえず逃げ惑ってた人は既に周囲には居ない、食われたか逃げおおせたのだろう。これで多少バケモノの補給が滞れば良いが・・・。


 「おいおい!なんなんだよあのバケモノは!」

 「・・・・バケモノですね。」


 気が付くとカルマさんとヴァグスさんが現れた、上手い具合にウロボロスin the 龍司 の触手を避けたり剣で切り裂いたりしている。

 
 「二人とも無事だったのか!」


 俺が二人に叫ぶと此方を見ることなく返事が返ってきた。

 
 「はん!あんな雑魚の騎士に倒されるほど柔な鍛え方してないぜ!」

 「まぁ、ヴァグスの肉体はそこ等の騎士の剣なんぞ通用しませんからね。」

 「それよりコイツどうにかする方法あるのか!?」


 そんなものあればとっくにやってるって・・。


 「無い!地味に削るしかない!燃やすしかないんだ!」

 「くそっ!魔法使いがいればいいんだがな!殆ど逃げてるじゃねーか!」

 
 その言葉どおり、騎士もそうだが城を守る兵士さえもウロボロスの出現に逃げてしまった。こうなれば地味にだがヘビーインシネーターで少しずつ削るしかないだろう・・。


 「あああ!うざったい!」


 ウロボロスin the 龍司から一気に距離を取り電磁砲を構えて撃つ、キュコーン!炭酸飲料のビンを抜くような音と共に砲弾がウロボロスin the 龍司の頭部部分を吹き飛ばす。


 「やったか!?」


 ヴァグスさんが歓声を上げるが次の瞬間絶望に変わる。


 「おいおい、体に穴が開いてもすぐに復元するのかよ・・・。なんつーバケモノだ・・。」


 やはり電磁砲は余り意味が無かったか・・、地味に削るしかないか・・・・。


 「お兄ちゃん!無事!?」

 「・・・・サクヤ?」

 聞きなれた声をが聞えて顔を向けるとサクヤが居た。首輪は外れているようだ。余りの出来事に固まってしまった。当然、ウロボロスはその隙を逃すわけも無く俺に触手を伸ばす。


 「危ない!ファイアアロー!!」


 俺に伸ばしていた触手がサクヤの炎の矢によって焼け落ちて行く。俺も慌てて体制を立て直して回避に写る。


 「サクヤ!無事だったのか!?良く無事だった!」

 「気が付いたらベットの上だったの、あとで説明してね!」

 「ああ!無事奴を倒せたらいくらでも放してやる!」

 「び゛し゛ょ゛う゛じ゛ょ゛だ゛あ゛、お゛れ゛の゛も゛の゛だ゛ぁ」


 サクヤの姿を見て醜く叫ぶ龍司in ウロボロス。あれ・・なんか違う気がするがいいか・・。

 
 そして此方に体を向けて俺とサクヤに触手を伸ばす、俺は全力でバックステップをしながら避ける、サクヤは・・。


 「きゃぁ!フレアアロー!」


 サクヤは可愛らしく悲鳴を上げながらひらりと10メートルほど下がりながら炎の矢をウロボロス化龍司にぶつける。龍司の表記はウロボロス龍司でいいや・・。

 サクヤの魔法を受けるとウロボロス化龍司は一気に燃え上がる、俺の焼夷弾が玩具みたいだ・・。


 「サクヤ!多分火が弱点だ!燃やしてくれ!」

 「火ね?わかった!それではこれでどう?」


 サクヤはひらりひらりと触手を避けながら呪文を唱え始めた。俺はフォローすべくヘビーインシネーターを構えるがサクヤは安定して確実によけている為、出番が無さそうだ。いや、それ以上に俺の方がピンチかも・・。


 「ブラスト・ボム!!」 (ブラスト・ボムとは火炎系の最強呪文です、スレイ〇ーズより参照。)

 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」


 巨大な炎の塊がウロボロス化龍司を襲う。ウロボロス化龍司は体を払って火を消そうとするが体内からオレンジ色の塊を出し始めた。


 「まんまバイオのウロボロスかよ・・船上での決戦を思い出すなぁ・・・。」


 素早く電磁砲を構えてオレンジ色の部位に撃ちこむ、弾はまっすぐオレンジ色の部位に吸い込まれるように着弾、そしてなんとも汚らしい汚物を撒き散らしながら爆発した。

 そして次を狙おうとした瞬間、体が冷えたのかオレンジ色の部位は他の部分と馴染むように消えてしまった。


 「炎で焼けば弱点が出る!そいつを潰していけば奴は倒せるんだ!サクヤ頼む!」

 「わかった!任せて!」


 そしてまた呪文の詠唱に入ったようだ、俺も電磁砲への弾薬入れ替えを急ぐ。

 レバーを引きマイクロフュージョン・セルを電磁砲本体から外す、そしてチマチマと50個のマイクロフュージョン・セル
を装填するのだが、戦闘中は結構辛いものがある。


 「準備できたよ!」

 「こっちもOKだ!」

 お互い目線を合わせて頷きあう。

 「ブラスト・ボム!!」


 サクヤの魔法がウロボロス化龍司に着弾、またも苦しそうに暴れまわりながら弱点であるオレンジ色の部位をだす、そこに向って電磁砲を発射する。

 「落ちろぉ!!」

 しかし、ウロボロス化龍司はまるで電磁砲弾が見えるかのように弱点の部位を動かし電磁砲弾の射線から避けてしまった。


 「避けるなぁ!!」

 「あ゛あ゛ぁ゛お゛ま゛え゛の゛こ゛う゛げ゛き゛は゛み゛き゛た゛!!」

 「見切っただと!?」


 ウロボロス化龍司は弱点であるオレンジ色の部位を高速で動かし、狙えないようにしている。これでは到底直撃させる事はできない。ミニ・ニュークも威力があるがあれだけ離れていると到底命中させる事もできないだろう。

 そして俺もウロボロス化龍司もこの時、気が付かなかった。サクヤが呪文を唱えている事に・・・。


 「・・・ギガ・スレイブ!!!」


 サクヤから放たれる砲撃のような魔法、それは激しい振動と鼓膜が破れそうなほどの轟音、魔力砲は地面を抉り、大気を切り裂きながらウロボロス化龍司を包む。


 そして魔力砲が通り過ぎた後、ウロボロス化龍司は消滅していた。


 「・・・なんというか、出番が無かったような。」


 サクヤ一人で解決出来たんじゃないのか?う~ん、なんか強いとは思っていたけどここまで強いとは思わなかったな。


 「終わりました・・・流石に疲れたのです。」


 なんかサクヤの語尾にですは懐かしい気がする、俺はへたり込んだサクヤの元に向って歩き出した。

 
 その時、上空からひゅるるるると言う音と共に何かが落ちてきた、俺は慌ててマグナムを抜き、サクヤも起き上がって構えた。上空から落ちてきた物体はベチャリと地面に落ちる。そしてその物体は起き上がり叫び声を上げた。


 「俺は!俺は!!勇者だったんだ!誰もが俺を羨望の眼差しを向けて、媚び諂う!そして可愛らしい女の子から一杯求婚されてハーレムを築くはずだったんだ!それなのに!それなのにお前が!!お前のせいで俺はぁぁぁぁ!!!!」

 
 落ちてきたのは龍司だった、体は殆どウロボロスの触手と化しているが何となくわかる。


 「お前だけは!お前だけは許さない!死ねぇぇぇ!!!」


 ウロボロス化龍司(小型)は俺に向けて触手を伸ばす、サイズが2メートルも無いから全然脅威じゃない、軽く避けてバーンマスター(普通の火炎放射器)を向け引き金を引く。

 「さよならだ、勇者。」

 「ファイアーアロー。」


 俺が引き金を引くのと、サクヤが魔法を放つのはほぼ同時だった。二方向からの火炎攻撃で地に伏せる。


 「あああああああああ!まだ!まだ死にたくない!たすけてくれ!!!ああああああああああ。」


 龍司のなんとも言えない悲鳴が響くがやがて聞えなくなった・・・。火炎放射を止め、残骸を見ると既に龍司の姿は無くなり、腐臭を漂わせる物体が残ってるだけだった。




 こうして長くて激しいベルグナードの一夜は幕を閉じたのである。




 side ?????????


 高度約4000メートル、速度約200キロ その姿は過去の世界のプロペラ機のような姿をしていた、しかし響き渡るのはエンジン音でなくフィーーーンと言う魔力炉の音。そしてその内部の様子は・・。

 「サクチュリアの無能は失敗したのか。しかしあのバケモノはなんだったんだ?。」

 「一応、撮影はしておいたので本国に戻り次第解析させましょう。」

 「・・仕方あるまいか、とりあえずサクヤとやらの力は大体わかったな。今攻めるのは得策ではない、時期と作戦を考えねばならぬな。」

 「それでは本国に向けて戻りましょう。速度を300キロまで上げますので揺れます、ご注意ください。」

 「ああ、早く解析させねばならんな。しっかり頼むぞ。」

 そして誰にも気付かれる事無く飛び去っていった。





 おまけその1

 PIPBOY

 ウロボロスの討伐に成功しました。それにより新たな能力が付与されました。

 ・大地の友達。

 全ての敵であるウロボロスの討伐により大地が仲間と認め仲良くなりました。以下の能力の付与があります。
 精霊の友達、常に精霊が周囲に集まり魔法などを支援してくれます。但し、魔法才能が全然無い場合、余り意味がありません。基本魔法力に精霊の力を掛算式に増やすものであり、魔法を使える様になる訳ではありません。動物が非常に懐きやすくなります。但し、非友好的な種族は変わりません。植物から貰える恵み等が増えます。


 PIPBOYの取り込めるサイズ制限が無くなりました。触れていればどんなサイズも取り込む事が可能になります。但し人間など知能が高い生物は取り込む事が出来ません。




 
 おまけその2

 飛行機とは・・・教国が最近開発した兵器の一つ。浮遊石を浮遊ではなく前方へと進む力に変換、それを動力として飛行機みたいに飛ぶ事を可能にした乗り物。機体全体に浮遊石を混ぜて垂直上昇を可能とした機種もあり、現在は300キロ程度での飛行が可能。飛行戦列艦は風を味方につけても60キロ程度しか出ないため偵察や奇襲等を目処に設計されている。武装はアサルトライフルなどを機銃として改造したもの。ちなみに開発者は転生者である。



 個人的な見解ではあるけどゼロ魔等の空飛ぶ船も、その力を前方に向けることが出来たら、こんな飛行機の開発が出来るような気がするんだよな・・・。ってな事で再び異世界人参上です。

 


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