ぱにっく99!ラインヒルドの過去!
ラインヒルドは寡黙な性格が故に友達が少なかった。
そのため、教室に居ても一人で魔法関連の書物を読んでいることが多かった。
しかし、逆にそれが人を呼び寄せたのだろう。
歴史に名を残す魔女達は皆、知的な雰囲気だったと言われている。
読書に没頭するその姿が少女達には輝いて見えたのだろう。
ラインヒルドのデスクの隣に二人の魔女見習いが現れた。
長い金髪をロールさせた少女・アンジェルと栗色の長髪は後ろで一本に束ねた、侍のような髪型をした少女・ホーリィだ。
互いに身長は小さく、まだあどけない雰囲気のある少女だ。
二人は話しかけづらいからか、ラインヒルドの読む本を横から覗き込んだ。
ラインヒルドは気にすることなく読書に没頭している。
大人でも理解するのが難しい魔法書だ。ラインヒルドは難無く読み進めているが、二人は混乱していた。
数十頁くらい読み進めてくる頃には、ラインヒルドも声に出して読むようになっていた。
解りやすく、伝えてあげていた。
きっかけなんてものは、そんなに大したものではない。
いつの間にか、三人は仲良くなっていたのだ。
魔法学院は主に、魔法の知識を学ぶ授業と魔法の技術を身に付ける授業の二つに分かれる。
知識の授業は教室で行われるが、技術の授業は外で行われる。
校舎の外は広大な敷地だ。ざっと万単位の規模の人を収納することが可能だろう。
風が吹けば草が擽られて、一斉に笑う。
白い石壁に囲まれたその場所で、技術の授業は行われる。
他のクラスとぶつかるなんてのはよくあることだ。
そうなると下位クラスの魔法見習いは上位クラスの圧を受けることになる。
むろん、学則ではそのような行為は認められていないため、こっそりと邪魔するのだ。
リトルウィッチは射的の練習をしていた。
担任が一斉に放した数百羽の鳩。素材は紙で出来ており、魔法を一発喰らうと自動的に飛行を止める仕組みだ。
それにより十羽の鳩を回収することで課題はクリアとなる。
一斉に放たれた鳩達。
自由を喜ぶように雄大に空を舞っている。
それらに釣られて、壮大な庭を駆け回る魔女見習い達。どこか動きがぎこちない。
そんな中、一人静止している魔女見習いがいた。
ラインヒルドだ。
隣にはアンジェルとホーリィがいる。
ラインヒルドは空を見た。
残念ながら自分の近くには標的が飛んでいない。
二百メートル先になら沢山群れているのだが。
アンジェルとホーリィは群れの方に向かって走り出す。
「ラインちゃんも行こう。早くしないと取られちゃうよ?」
ラインヒルドは遠くを見据える。五百メートル先。目を凝らしてようやく見えるくらいの場所に、十数羽の鳩が飛んでいた。
二人はラインヒルドを不思議そうに見つめ、顔を合わせて首を傾げる。
ラインヒルドはゆっくりと片手を突き出し、人差し指でそこを指差した。
十数羽の鳩が舞うそこに。
アンジェルとホーリィは釣られてそちらを向いた。
直後、二人の体を一陣の風が抜けた。
風の行く方へ、二人は振り向いた。
五百メートル先。十数羽の鳩が地に落下していき、
高飛車な態度をしたハイウィッチ一名の後ろ髪をスパッと切り落とした。
絹糸のようにきめ細かな金髪が風と共に空彼方へと飛ばされていった。
ラインヒルドは落とした鳩を拾いに歩き出す。が、アンジェルとホーリィの二人が全力でそれを引き止めた。
髪を落とされたハイウィッチが後ろ髪を探るように空振り、鬼のような形相を後ろに向けた。
アンジェルとホーリィはラインヒルドを抱えて脱兎の勢いで逃げ出した。
「駄目だって! あんなことしちゃ!」
アンジェルは笑いながらラインヒルドを叱った。
釣られてホーリィも笑って、――ラインヒルドも笑っていた。
作者もびっくりの100話越えです!
この調子だと200話……行かないか。
最近、漠然と最終章の流れみたいなのが浮かんできて、結構盛り上がりそうな感じなんです。
その流れをやると、最低でも150話は越えそう。
というか、既に最終章を盛り上げるための準備に入ってる!
94話だったかな……過去最高の読者数をマークしました。
基本的に桃ぱに!は一日平均1300人前後の読者に読まれています!
しかし、その日は3000人の読者に読まれていたのだ!!
数多くの小説があるため、内容で読まれたというわけではなさそうですが、凄く嬉しかったです!
本当はすぐにお礼書きたかったんだけどね。どうしても100話に後書きを書きたかったから、我慢しました。
本当にありがとうございます!
そうそう、100話を記念してサブタイトルを『すぺしゃる!』から『魔法使いvs魔女教会!』に変わりました。
最近の物語の内容を象徴したサブタイトルです。
よろしくお願いします!
それと、明日、ぱにっく0!を削除します。
知ってた?桃ぱに!は、まだ99話なんですよ(爆)
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