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ぱにっく9!猫の目って夜になると光るよね?
「とりあえず参加するのはいいとして、ダウンロードするために模擬試験をしなきゃ駄目だな」

 大河が物凄い勢いで嫌な汗をかく中、関西姉妹は模擬試験のことについて話し合っていた。

「せやなー、でも模擬試験ってどんなんやろう?」

「軽い遊戯程度のものだよ」

 本格的な戦闘は禁止だからね。神戸はそう言いながら、背を向けて正座する大河の方を向いた。
 疑り深い視線を大河の背に向ける。

「どうした? 大河。まさか模擬試験が怖いのか?」

 大河は首を左右に振った。
 この時の大河は全く別の事を考えていたのだ。
 それは、もうすぐ来るであろう嗜好(しこう)の時間だった。が、男のナニが生えた今、それは単なる悪夢の時間でしかない。
 そう、風呂だ。
 大抵の生徒はタオルなどで身を隠さず、生まれたままの状態で風呂に入る。
 大河や関西姉妹もそれと同じで全てを晒して入る形だ。
 同性である以上、裸を見られたところで大して問題はない。
 だが、大河の場合は同性であっても一部同性にはない異形の物体が付いている。
 もしもそんなものを堂々と露にしていたら、バスルームに悲鳴が響くことはもちろんのこと、風呂桶と熱湯をブッかけられ、果ては通報に退学に刑務所の三点セットをお見舞いされる。

「大河〜、また具合でも悪いんかぁ?」

 と、その言葉に大河は鋭く反応する。
 ……そう、また具合が悪いんだ。大河はそれを理由に入浴を拒否することにしたのだ。
 我ながら冴えている。と、大河は頭の中で頷いていた。
 大河は更に調子を乗り出す。あれれれ〜と過剰な演技をしながらベッドに倒れ込む。
 ビクッ、と顔を震わす虎鉄。ベッドの方を振り向く。

「はっ! 大河! 大丈夫なんか!?」

「う〜ん……大丈夫には大丈夫なんだけど……お風呂は止めておくよ」

 せやなー、それがええよ。虎鉄が心配そうに声を掛けている、その背後、神戸が疑り深い視線を大河に向けていた。
 実は大河、昨晩も仮病も使って入浴を拒否してたのだ。さすがに二度は通じない。
 ちなみに関西姉妹の姉である神戸は詐欺に引っかからないタイプだが、妹である虎鉄は詐欺に引っかかりやすいタイプで、要は人に騙されやすいということだ。
 神戸は気づいている。大河にナニが生えたことではなく、

「お前、また仮病使ってるだろ」

 明らかに仮病を使っていることに。
 大河の背筋が震える。
 虎鉄は目を丸くさせながら頭を横に傾げている。

「そうなんか〜? 大河ぁ?」

「バババ、バカ言っちゃ駄目だよ。ゲボッゲボッ(かなり必死)」

 神戸は更に疑り深く大河を見るが、一つ大きな溜め息をつき、

「……まっ、どういう風の吹き回しかは知らないが、入らないなら入らないで私はいいけどね」

 虎鉄のためにも。どうやら引くことにしたようだ。
 大河が一息いれている中。神戸はこう告げる。

「何もすることがないんだろ? だったら、西洋学区に行って先に模擬試験やってきちゃえよ」



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